女性宮家「緊急課題」、やはり毎日は外さない!

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毎日新聞、2月21日(水)朝刊5面(総合面)に、下記のような記事が掲載されました。

女性宮家「緊急課題」 立憲が皇位継承論点案https://mainichi.jp/articles/20240221/ddm/005/040/092000c

*有料記事ですが、一部を読むことは可能性です。

この情報自体は、当サイトでも速報で報告致しました(共同通信より)。ただ、毎日新聞は、「皇室」関連の記事では、やはり外しません。

速報では、立憲民主党のとりまとめ案についての概要に留まっていたので、特に「女性宮家を創設した場合には将来の女系天皇につながる可能性があるとの慎重意見も併記した。」という部分については、様々な反応がありました。

しかし、毎日新聞の記事の書き方は、少し異なります。

・「女性宮家」創設に関し「喫緊の課題として議論を急ぐ必要がある」と指摘。
・皇族の養子縁組を可能とし、旧皇族男系男子が皇族復帰する案には憲法上の問題点を列挙した。

取りまとめ案としては、この2点を明確に指摘し、これは、馬淵議員、泉代表、および田島議員の国会における質問と矛盾しません。それを踏まえた上で、

”「将来の女系天皇につながる恐れがあり、皇室の伝統を破壊する」との反対意見も紹介した。”となっております。そして、その直後に、このように記述されています。

旧皇族男系男子の皇族復帰案に関しては、法の下の平等など憲法上の規定との整合性を検討すべきだと主張。制度設計に入る前に対象者の意思確認が必要だと言及した。

これを素直に解釈すると、共同通信や東京新聞の速報ではとりまとめが充分でなく両論併記のような印象がありますが、実際には、反対意見も紹介されたと書かれ、直後にこのような記述があるので、これはあくまでも党の一部の反対意見であり、立憲民主党の基本認識にはブレがないことが浮き彫りにされている、と見ました(いかがでしょうか?)。

そして、この記事の最後は、「自民党は旧皇族男系男子の皇族復帰を軸に検討を進める一方、女性宮家創設には慎重論が根強く、立場に隔たりがある」と結ばれています。

私見では、速報のニュアンスはどちらかというと自民党に当てはまる印象がありますが、これとて決して党として一枚岩ではないと見ました(いかがでしょうか?)。

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

毎日新聞へのお問合せ窓口https://www.mainichi.co.jp/contact/content.html

7 件のコメント

    SSKA

    2024年2月23日

    与党案への是非も含め所属議員の賛否や議論を明記した上で最終調整に向かっているとの事で党の優劣に拘わらず正確な情報を伝えてくれるメディアは貴重ですね。
    この点は提示しているはずの自民党の方が無責任で特に党総裁でもある岸田総理は党内反対意見は無視して偏った懇談会に任せきりにし自身の考えも有識者会議に委ねて何も答えない等と丸投げを繰り返しています。
    常識の視点から誰でも分かる法案の欠陥部分を見たく無いのか、賛成する野党も加えて議席数で勝れば良いと考えているのか、賛同した時点で議員一人一人が国民への説明責任が生じるはずなのですが。

    基礎医学研究者

    2024年2月22日

    >JACKERさん
    ありがとうございました~!さっそく、拡散させていただきました。お礼まで

    JACKER

    2024年2月22日

     基礎医様
     こちらになります。
     https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA204DY0Q4A220C2000000/
     立民、女性宮家創設「緊急的な課題」 安定的皇位継承で

    基礎医学研究者

    2024年2月22日

    >JACKERさん
    基礎医でございます。貴重な情報、ありがとうございました。日経新聞。もう1つの全国紙も、なかなかやりますね!JACKERさんいわれるように、その書き方だと、明らかに反対意見に対して実質はNOと、自分もいっていると思います。これをいかにして国民に広めて、立憲民主党の尊皇議員を応援し、一部の男系継承維持を主張している議員を曝すのかは、大きな課題です(きっと、こういう展開は望んでいなかったはず)。

    *この日経の記事は、電子版ではどこかにないのでしょうか?Xで拡散したいですね。

    JACKER

    2024年2月22日

     日本経済新聞にも、この論点整理の記事がありましたがそれによると女性皇族の配偶者と子どもを皇族とするか否かでそれぞれの意見に対する賛成・反対の意見を掲載したとあります。おそらく、その反対意見として載せたというのが実際のところでしょう。
     旧宮家の皇籍取得と養子案については明確な憲法上などの問題点を挙げているとあるため、事実上のNOを突きつけたといっていいでしょう。
     あとは、これをいかに昇華できるかが鍵となるに違いありません。

    基礎医学研究者

    2024年2月22日

    >京都のSさん
    基礎医でございます。貴重な情報、ありがとうございました(m_ _m)。そうでございましたか?確かに!京都新聞、Good Jobです(子供学校に送ったあとに、購入しておけばよかったですね)。編集していて、自分も時事通信の速報を見て少しがっくりきたので、新聞社がこうして冷静にきちんと伝えてくれるのには、安心します(あの反対意見は確実に一部で、本当の狙いは、論点整理をまとめさせいことにあったのでは?と、いまさらながら思います)。

    京都新聞読者のS

    2024年2月22日

     私は共同通信系の京都新聞を購読していますが、割と毎日新聞に近い論調になっていました。例の反対意見を紹介した次節で、「旧皇族男系男子の皇族復帰案に関しては、法の下の平等など憲法上の規定との整合性を検討すべきだと主張」「制度設計に入る前に対象者の意思確認が必要だと言及」という二文を入れ、隣に「論点整理案ポイント」として箇条書きの囲みコラムも付けていました。京都新聞の編集者のグッジョブでした。

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