大陸の庶民の宗教観と日本の宗教観の違い

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ふと大陸と日本を半分ずつ過ごして気付いた事がありました。
日本の宗教観と大陸の宗教観について考えたところ…

大陸の宗教観ですが、仏教、道教、八路軍(社会民主義)がありますが、昔から今にかけて庶民の心の支えは古来の英雄達のほうが強く観られました。

例えば、成都にある武侯廟で祀られています三国志の時代に活躍した今の首相の仕事をしてた諸葛亮孔明や、華僑に人気がある同じ時代の文武秀でたと言われる商売と義理人情、武術の関羽もとい関帝、果ては水滸伝の英雄(物語)、近い英雄だと八路軍の英雄では毛沢東(お義理含む)、周恩来(ダントツ)に根強い人気があります。総じて英雄信仰と言うのでしょうか。日本においても英雄達を祀って心の支えにしますが、そこは共通点が見受けられます。

ただ、中国で最も庶民達に人気があるのは、戦場で活躍した英雄達で、武将や智将にあり、率いていた人の人気は彼らに比べて今一つです。庶民から観れば、自分達の溜飲を下す直接的な働きをする人達のほうが身近に感じられ、それより上にいる人との共感は薄く、心や立場の距離は遠く感じられるのではないでしょうか。縦の繋がりが薄いところです。

逆にトップの人が敬う英雄は、武将や智将の他にそれらを率いていた君主(皇帝)に親近感をもち、その振る舞いに心を寄せていたとあります。また、砂粒の個人で君臣バラバラな中国ですが、総じて君主と臣下に共感出来る唯一なものは英雄信仰と言えるかもしれません。現在八路軍信仰で、君臣の絆を(かろうじて)保っているのが現状です。

一方、日本は君主含め、英霊に対して一君万民で親しみやすく、愛子様たちが他人事ではなく近しい人に感じ、(我が子、孫に感じる)心の距離が身近に感じられ、日本は君臣の間柄は信仰一本の絆ではなく、共に体験などして幾重にも強い繋がりを感じられる稀有な関係と思いました。


 また、日本人と大陸の人が相容れそうな英霊として推しの軍神は三国志の関羽と諸葛亮孔明で、日本からは織田信長、日露戦争で活躍した東郷平八郎提督や乃木大将が大陸の人達に好まれるかもしれませんし、大陸の祖父はコソッと昭和天皇推しだったかもしれません。一番は周恩来ですが、昭和天皇の振る舞いは素晴らしい!とコソッと言ってたと思います。

私からは豪傑な軍神張飛と喧嘩でタメはれそうな、空のデストロイヤーと言われたかの軍神を、大陸の人達に紹介したく思いました。

文責 神奈川県 神奈川のY

6 件のコメント

    神奈川のY

    2024年4月10日

    失礼しました、”容姿時に”ではなく幼少時に、です。

    神奈川のY

    2024年4月10日

    京都のS様、コメントありがとうございます。敵方から尊敬される昭和天皇が一番最強の存在だと感じた次第です。祖母は神頼みや宗教に対してはあまり関心がなかったのか、自分が生きる道を切り開いてた為か、心の拠り所は仕事人を演じた藤田まことが大好きと言う事だったと思います。祖母から容姿時に唯一聞けたのは、長崎出身で、地元の教会の教えを兄弟達とはやして、”アーメンソーメン、つるつる〜!冷やし素麺食べたいなあ!”が宗教に関しての言葉でした。

    京都のS

    2024年4月10日

     Y様、とても興味ぶかい論考でした。中国・韓国といった儒教国の人々は文官が上で武官を下に見る傾向(さらに下が商売人)があると聞きましたが、庶民は武人の英雄を推していたのですね?これもエリート(君主推し)と民(将軍推し)との乖離でしょうかね。
     Y様の祖父が「コソッと昭和天皇推し」だったのも凄いです。豪傑風だと思われる祖母様の意見も聞いてみたいと感じました。「昭和天皇の振る舞いは素晴らしい!」という感想は、あのマッカーサーでさえも抱いたはずです。

    神奈川のY

    2024年4月9日

    れいにゃんさん、基礎医さん、ありがとうございます。ちなみに祖父がボソッとつぶやいたのは中国のTVでポッと出たと思われる、戦後に昭和天皇が民にお手をふったシーンです。何故出たのか不明です。毛沢東とは雲泥の差です!また、空のデストロイヤーは何を隠そう、剣部隊で活躍した新選組隊長、菅野直海軍中佐です!パッと見、イケメンパイロットですが、筋が通ってない、器が小さい輩には上でも憲兵でも「なんだコノヤロバカヤロ!」な感じでハチャメチャにされる方です。剣部隊の各隊長は智、仁、勇のイメージがあり、彼は”勇”にあたります。源田実氏が集めた破格の異端児筆頭です。高場乱氏と人参畑塾生と同じ惹かれる感じがします!

    れいにゃん

    2024年4月9日

    冒頭の「仏教、道教、八路軍」で、すぐに惹き込まれました。いやあ、神奈川のY様のブログは、いつ読んでも目から鱗で面白いです。
    大陸の祖父さまが、素晴らしい!と感じていた昭和天皇のお振る舞いは、どんなシーンが真っ先に思い浮かばれていたのでしょう?聞いてみたいです。

    基礎医学研究者

    2024年4月9日

    (編集者からの割り込みコメント)おもしろく、読ませていただきました。英雄崇拝は日本にもありますが、確かに、中国と異なり庶民とトップの間で、崇拝する対象が明確に分断する、ということはないですね(時代で、評価が変わる英雄はいますが..たとえば、楠木正成)。
     あと個人的には、神奈川のSさんが最後に言われた、「張飛とタメをはれそうな・・・のくだり、なかなかおもしろいですね。空のデストロイヤー、そんなにスゴイのですか(バロン吉元の漫画にでてきた戦闘集団みたいな感じですかね?)。

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