女性優位の軍事国家は、可能か?~錦の御旗としての “女系天皇”~その4

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【「男手需要」と「男社会」は、違う??】

前回までのブログで挙げた事例の他にも、例えば原爆投下直後の広島において、兵士としての戦力確保の為に、男性の負傷者優先で救助された場面もどうやらあるらしい事など、真偽アヤフヤな証言もありましたが(youtubeでドキュメンタリー動画が挙がってた記憶はあるんだけど、探しきれませんでした)、仮にそれが事実だったとしても、「戦前の日本はやっぱり女性蔑視じゃないか! けしからんぞ~!!」等と、ヒステリックフェミが喜びそうなセリフを絶叫するのは、思慮が足らん者のする事でしょう。

戦時下にまで「ジェンダーフリー」を持ち込もうとするのであれば、「じゃあ、日本在住のウクライナ人女性も、健康な人は全員強制送還させて、男性と同様に兵役に就かせるのが正しいの?」

という話になっちゃいますから。

流石のヒスフェミでも、そこまで主張する覚悟は無いでしょう。

かくいう私も、日本でもし、めでたく徴兵制を実行するという運びになった場合でも、男性には原則、全員に義務として課すのは大賛成だけど(もちろん平時から)、女性に対しては志願者のみを兵役の対象とする、という扱いの差は設けるべきだと思ってます。

子供を産んでくれる女性まで全員、戦場に駆り立ててしまっては、人口維持が出来ませんから。

戦時下における一時的な男手需要は、ウクライナの現状を見てもある意味、仕方のない事だとは思いますし、それをそのまま「男性優位社会だ!」と短絡的に考える事には、慎重でありたいとは思います。

さしずめ、「一時的な男性優位社会」とでもしておきましょう。

旧皇室典範において「男系男子ルール」を設けた事も、明治維新以降、「軍事的指導者」としての天皇イメージを作る事で近代的な軍隊を育てる為にも、時代の要請としては必要だったのかも知れません。

まだ側室制度も健在だったし。

ただし、先日のゴー宣DOJO(2DAYs「女性活躍とは何か?)でよしりん先生が批判されたような、子供を産み、育ててくれる女性の地位はいつまでたっても低いまま、という状態を、中露軍の侵略を退け、秩序を回復した「戦争勝利後の日本」にまで、なあなあとした社会の流れにまかせて引きずられても困ります。

そこで女性の地位を回復させる為の武器となるのが、次回に掲げる「女系天皇」なのです。

文責 北海道 突撃一番

4 件のコメント

    突撃一番

    2024年6月17日

    皆さんコメントありがとうございます。

    「男だからエライ」と短絡思考に陥るのは確かに、何の根拠もありませんね。出産に対して殆どリスクを負わない男は、「独立を守る義務」を全うして初めて、子を産んだ女性と対等になれる、と理解するのが妥当かも知れない。
    京都のSさん、SSKAさんのコメントを読んで、そう思いました。

    パワーホールさんのご指摘は、なかなか興味深かったです。
    まだ立憲君主制が確立される前だったヴィクトリア朝時代ですが、女王の権限は割と曖昧だったらしく、政府に対して強硬に主戦論を述べたり、気に入らない法案が通りそうになると「退位する」と脅迫する場面はあったみたいですが、軍隊に対してどの程度命令権を持っていたか、ハッキリしない所があります。

    いずれにせよ、世界各国の植民地臣民を一つに結びつける為の「帝国の母」的なイメージは強かったらしいので (どちらかというと「軍事的指導者」というより「国民統合の象徴」に近い?)、本ブログのテーマである「女性優位の軍事国家」実現の為には、大英帝国の歴史は参考になるかも知れませんね。

    パワーホール

    2024年6月16日

    “旧皇室典範において「男系男子ルール」を設けた事も、明治維新以降、「軍事的指導者」としての天皇イメージを作る事で近代的な軍隊を育てる為にも、時代の要請としては必要だったのかも知れません。”とありますが、当時最大の帝国主義国であったイギリスはビクトリア女王の統治下でした。なので、無理に男系継承にする必要はなかったと思われます。

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2024年6月16日

     非情に硬派な論考でした。「男女公平」に絞って感想を書きます。
     ヒスフェミに「じゃあ、日本在住のウクライナ人女性も、健康な人は全員強制送還させて、男性と同様に兵役に就かせるのが正しいの?」と問えば、きっと彼女らは「ウクライナの男性も戦地に行かせてはダメ―!」「男性を男性性から開放するのよー!!」と言うでしょうね。さらに「どこぞの国が日本に侵略して来た場合に日本人男性は国や民を守らなくていいのか?」と問えば、「憲法9条を守ってたら侵略されるはずないわよ!」と言うはずです。つまりヒスフェミの立つ地平は空想平和主義だと思われます。戦わないための論拠は「アメリカ様から押し頂いた憲法9条と前文を根拠とする空想平和主義」であり、産まないための論拠は「『戦時中の産めよ増やせよ』を反省すべき!」でありましょう。どちらも死のリスク(戦闘も出産もリスクあり!)を極限まで回避する目的があると思われます。もし、日本国の出生率低下の理由が「リスクの男女における不平等性」(日本国は国防を米国に外注する建前…戦わない国でも出産のリスクはある…♂:低リスク/♀:高リスク)にもあるなら、この不平等性を是正する意味も兼ねた徴兵制の採用(♀が出産に伴うリスクを引き受けるなら、♂も戦闘で死ぬリスクを引き受ける)こそが逆説的に出生率を上げるのかもしれません。そして、これこそが「男女公平」に向かう階梯なのかもしれません。

    SSKA

    2024年6月16日

    古今の軍事事情と社会や国家の関係から天皇を語るのは大事なテーマだと改めて思います。
    男女双系説は左派のジェンダーでは無く、本来は右派が最重要視すべきナショナリズムを育む為の差別を廃した国民統合が目的なのですが?と突っ込みたいのですか、保守を詐称し続けるのに都合が悪い為に永久に逃げ続ける気がします。
    戦争も平時の社会においても個人の強い意志により志願や行動する事で全体の士気が高まり効果が上がりますが、女性の参加を阻む事に一体何の意味があるのか、過去の伝統を盾に取るだけの人にはおそらく何も答えられないでしょう。
    戦場で悲惨な目に遭うと分かっていながら、どこの紛争地でも女性の志願がなくならず称賛されるのは、国家や同胞への意識が高い人が身体や性の逆境を跳ね返す姿勢を大勢が見習うべきと感じるからであって、皇室の性のハンデも本来は同様に見る事で国家と国民の意識が繋がると真っ当な人間心理で理解出来ますが、男が偉いから口を挟むなと言うだけの馬鹿な人間は現実の国も社会も何も見通せていないのでしょう。
    天皇を除く皇族方も政治家や国民とは異なる視野や立場から国内外に貢献する高い意識をお持ちだと捉えられないのも、その人自身が国家を軽んじている証拠で、皮肉な事に嘲笑っていた左派よりも意識が薄いと自称保守の頽落が国民の評価として明確な数字に示される形になりました。
    反ナショナリズムの天皇を奉じながら、我こそが正統だと吠えたり喚いている頭のおかしい少数の連中が常識から拒絶されるのは当然の結果としか言えませんから。

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