昨今、男女ともに生きるために色々奮闘している中ですが、勇気づけに、昔戦いで活躍した女傑の1人をご紹介したく思います。その方はウクライナで生まれ、ソ連軍の女性狙撃兵としてドイツ軍を翻弄し、最強の女性スナイパーとして名を残し、名をリュドミラ・パヴリチェンコと言います。
この方は、気性が勇猛果敢で、若い頃から射撃に興味があり、射撃が得意だったそうです。また、愛国心が強く、当時のソ連軍に国が危機に陥っているために軍に入ろうとしたところ、「女が入ってくるところじゃない」と止められましたが、射撃の腕をみせ、粘り強く交渉しました。その結果、見事に軍に入り、狙撃手として活躍しました。
狙撃手とは、標的から長距離を隔てて狙撃銃などの銃で狙撃を行う為に専門的な訓練を受けた要員であります。この方は幾度も前線に立ち、後に同じ部隊にいた夫になる人と結婚した後も、益々活躍したそうで、敵側から女死神と恐れられたそうです。
彼女は劣勢の絶対絶命の場面でも冷静で、敵側を確実に倒していく作戦を駆使して戦場をかけました。後に戦争で夫を亡くすも、その活躍はすごく、懸賞金かけられ、敵のスナイパーを次々と差し向けられるも返り討ちしたそうです。
さらに、アメリカにまでその名を轟かせたそうで、戦後アメリカの大統領に招待され、来米したところ、常在戦場の如(ごと)く軍服姿で来たため、記者からインタビューにて「ソ連の女性兵士は化粧しないのか?」と質問をされた際に、「化粧を禁止するような規則はないが、命をかけて戦っている時に、鼻を光らせること考えますか?」と答えたそうです。
また「軍服がイケてない」など、批判的な報道をしたメディアに対しては、パヴリチェンコは呆れ、内心、”軍人を舐めてるのか?こいつら”と思ったのか、「私はこの軍服に敬意を持っています。そして、戦闘で血にもまみれています。どうもアメリカの女性たちは軍服の下にシルクの下着を身につけていることが重要なようですね。」と皮肉を言ったエピソードがあります。
これは、当時アメリカの国民は戦争中ではあっても本国が戦場になっていなかったための温度差、ということなのでしょう。アメリカからしたら、”女性なのに化粧しないで身だしなみを気にしないなんて”みたいな感じだったのでは無いでしょうか。
現代でも、心無いマスコミや人々からの言葉や視線が投げかけられる事が多々(たた)あるかと思いますが、その際は彼女のように堂々と切り返すのもかっこいいと思います。
もちろん、日本にある柔らかに受け流す微笑も最強の切り返しと思います。柔剛のバランスが最強の人になるヒントかもしれません。
以上、かっこいい人になるヒントの一つをご紹介しました。
文責 神奈川県 神奈川のY
4 件のコメント
神奈川のY
2024年7月19日
京都のS様、基礎医様、枯れ尾花様、コメントありがとうございます。
京都のS様、最初これを書いたきっかけは、女傑の紹介する事で女性の強さを、柔剛合わせてみようと思いました。まさに貴人は柔らかい微笑が最強で、庶民は勇気をもっての切り返しが強いと感じた次第です。
基礎医様、確か、同志少女よ、敵を撃ての作者のインタビュー記事に、彼女のスナイパーの姿勢を参考にしたという文がありました。プロのスナイパーの背中、想像するとしびれます。(祖母にちょっと似てるなとも思いました。)
枯れ尾花様、戦時の際は男女ともに死力を尽くすのかもしれません。私も戦時になったら何が出来そうか想像したさい、スパイや地下工作員かなあと思ったりします。たぶん戦を目の当たりしたらとにかく動く!誰かを守り、生き延びる!ですかね。
枯れ尾花
2024年7月18日
以前、ウクライナ・ロシア戦争が始まってからウクライナの女性志願兵が増えているとのニュースを観てウクライナやロシア人の男女比を調べてみたんですが、両国とも人口比で女性100に対し男性は大体86でした。因みに日本では男女比は女性100に対し男性約95(2023年)でしたね。もしかすると男が少ない分、女性が男性の主にやる仕事と思われるものを担う機会が増えているのかもしれないなあと思いました。
基礎医学研究者
2024年7月18日
(編集者からの割り込みコメント)今回も、寄稿ありがとうございました。自分、編集していて、『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬)の小説を思い出しました(子供の読書感想文を書くときに、一緒に読んだ覚えあり)。この小説も、家族をナチスドイツに殺されたロシア人の少女が家族の復讐のために(ソ連への愛国心というのとは異なっていて、家族愛がベースだったと記憶)スナイパーになって、スターリングラードにおいてナチスドイツと戦う、という話だったもので。もしかしたら、実は主人公のモデルは、今回神奈川のYさんが主題にされた人なのかもしれないですね。今回のブログを読んで、そのように思った次第です。
京都のS
2024年7月18日
読み入ってしまいましたが、読後に「このコーナーって日々是皇室だよな?」と感じました。しかしながら、心無いバッシングに晒されても反論権を封じられている皇族方や関係者たちが実践されている「柔らかに受け流す微笑」が主題の一つだと気付きました。そして貴人ならぬ庶民なら「堂々と切り返」してみろよって意味だとも。