日本における幸福のファーストマイルは皇室

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 映画「ラストマイル」をご覧になった方は居られるでしょうか?コロナ自粛禍を経てポチる(スマホで宅配を頼む)習慣が定着した人も多いでしょうが、もし届いた品が爆弾だったら?という発想から組み立てられたクライムサスペンスが本作です。(ネタバレあり)

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 世界最大手のショッピングサイトDaily Fast(通称デリファス)の日本法人はNYの本社から厳しいノルマを課され、関東物流センターも多くの非正規社員を使ってフル稼働し、下請け(羊急便・フラミンゴ便…)や孫請け(個人:客に届く最後の区間=ラストマイル)もポチるユーザーの欲望を満たすべく必死でした。船渡エレナ(満島ひかり)が関東センター長に赴任して間もなく、ブラックフライデー(流通業界最大のイベント:11月の第4金曜日)前夜からデリファスで注文した荷物が配達先で爆発する事件が続発し、エレナは物流を止めずに爆弾の届くリスクを極小化すべく対策を打ち、同時にチームマネージャー梨本孔(岡田将生)と共に真相究明に乗り出しました。様々な可能性を検討した結果、「ブラックフライデーが怖い」と言い残してセンター内で飛び降り自殺を図った元センター長・山崎佑(中村倫也)と関係があると判明しましたが、関東センターも日本法人本社も山崎については口を閉ざしていました。

 事件の真相はこうでした。山崎は荷物と共に不幸も運ぶベルトコンベアを止めるべく飛び降りましたが、統括本部長・五十嵐道元(ディーン・フジオカ)の「死んでも止めるな」という一言により目的は果たされず、寝たきりの山崎を前に復讐を誓った恋人の筧まりか(仁村紗和)が非正規でセンターに潜り込み、用意した12個のうち11個の爆弾を詰めた荷物を発送し、残り1つを自裁に用いました。これは無関係の他人を巻き込むテロでしたが、よりターゲット(ウォール街:悲劇のファーストマイル)を絞り込んだものが9.11テロだと言えましょう。

 ここで、やや唐突ですがNHKドラマ「ハゲタカ」(真山仁原作)の名言を提示します。「人生の悲劇は二つしかない…一つは金の無い悲劇…もう一つは金のある悲劇」です。コロナ自粛禍や貧困で自死した人も過労死した人も悲劇ですが、遺産相続で殺し合う悲劇も存在します。であればカネの多寡と幸不幸は概ね無関係と見定め、無くなれば確実に全国民が悲劇に見舞われる事柄に集中すべきと私は考えます。即ち日本国から皇室が消えるという究極の悲劇に、です。    

文責:京都のS

映画『ラストマイル』公式サイト (last-mile-movie.jp)

1 件のコメント

    京都のS

    2024年8月28日

     掲載ありがとうございました。
     映画「ラストマイル」はTBSのドラマ「アンナチュラル」や「miu404」と同一世界線上にあるというシェアード・ユニバースの状態です。また、上記3作はプロデューサー:荒井順子、監督:塚原あゆ子、脚本:野木亜紀子という女性ばかりの体制です。なお、「アンナチュラル」は三隅ミコト(石原さとみ)が男社会の壁にぶち当たりまくる展開が多くありました。
     また最近のフジのドラマで最も硬派で骨太だった「エルピス」もプロデューサー:佐野亜祐美、脚本:渡辺あやという体制でした。そして「光る君へ」(NHK)もプロデューサー:内田ゆき、脚本:大石静です。
     さらにさらに「おぼっちゃまくん」(テレ朝)第2シーズン(inインド)の制作陣も女性ばかりとのことです。
     以上の例は全て女性の地位向上に繋がる女性活躍の一例だと思われます。

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