国連の勧告に関する読売新聞の社説(11月5日(木)朝刊)については、当サイトでも報告してきました。
この社説には大きな反響がありましたが、いきなり出てきたわけではなく、実は断続的に記事を掲載していました。ここでは、トピックを扱いたいわけではなく、11/5(木)の社説に至るまでに、読売新聞がどう報じていたのかを、以下に振り返ってみたいと思います。
・国連委、皇室典範改正勧告 対日審査 夫婦別姓導入も求めるhttps://www.yomiuri.co.jp/world/20241030-OYT1T50023/
*全文を読むことができます。また、タイトルは紙面に合わせました。
この記事は、10月30日(水)朝刊の32面に掲載されました。この段階では、国連委員会の勧告について、淡々と記事にしていました(委員会が2016年にも皇室典範の見直しに言及しようとしていたが、日本政府の反論を受け草案段階で削除される経緯があったことも、記述した)。
・皇室典範改正勧告「強く抗議」 政府 国連委に削除要求
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20241030-OYT1T50171/
*全文を読むことができます。また、タイトルは紙面に合わせました。
続いてこの記事が、10月31日(木)朝刊の4面に掲載されました。ここでは、30日の記者会見で林官房長官が「大変遺憾だ」と述べ、委員会側に強く抗議した上で記述の削除を申し出た、という政府見解を載せています。ただ、この段階でも野田代表の意見(「皇統を途絶えさせないための議論は急がなければいけないが、国連に言われて進めるものではない」)を併記する冷静さは、あります。
・[スキャナー]皇室典範巡る勧告に波紋、国連「男系男子のみ皇位は差別」…日本政府は削除要求
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20241103-OYT1T50086/
*一応リンクは示しますが、この記事は有料会員しか読めません(本来の読売は、このような編集方針です)。
さらに、この記事が、11月4日(月)朝刊3面の3/4くらいを使って掲載されました。かなりの力の入れようです。冒頭を引用します。
男系男子による皇位継承を定めた皇室典範を巡り、国連の女子差別撤廃委員会が改正を勧告し、波紋を呼んでいる。日本政府は「差別には該当しない」と強く抗議したが、委員会側は削除に応じていない。国会では、あくまで「安定的な皇位継承」を目指す視点から、皇室典範に関する議論が続いている。
読売新聞は、国連委の勧告についてポイントをうまく整理しているので、それを示します。

この記事では、「国家の基本事項」というセンテンスで、10月29日に公表した日本に対する8年ぶりの審査の報告書で指摘されたことに対する、岩谷外相と林官房長官の反発コメントを掲載しています。
「皇位継承のあり方は、国家の基本に関わる事項だ。我が国の皇室典範に関する記述が盛り込まれたことは大変遺憾だ(11月1日、岩谷外相の記者会見)」
「(まとめの3番目に対して)皇位につく資格は基本的人権に含まれず、女子差別に該当しない(10月30日、林官房長官の記者会見)」
続いて、過去にも攻防というセンテンスで、過去の指摘、および現在までの経緯がまとめられています。一部を引用します。
日本政府は29日の公表前に最終案を確認して削除を求めたが、委員会側は「日本以外の国にも同様の内容を求めている」として拒否したという。勧告には「皇室典範の規定は委員会の権限の範囲外とする日本の立場にも留意する」とも記し、一定の配慮は示した。
さらに、「伝統尊重されず」および意見隔たり大きくというセンテンスが続きますが、ここで興味深かったのは、以下の見出しが付けられていたこと。
皇室17人、平均60.17歳
安定継承 進まぬ国会議論
最初の部分を引用します。
今回の勧告について、宮内庁では「日本の歴史や伝統、文化が充分尊重されていないのではないか」との見方が広がっている。
ただ、現在の皇室典範の下で、皇室の先細りが危機的な状況であることは事実だ。
(実際には、皇室の系図がこの記事に載せられ、皇室が先細っている様子を表現している)。このあと、皇位継承問題の議論の問題点を指摘する内容が続き、「10月の衆院選で、自民、公明両党が「少数与党」に陥る中、皇室典範を巡る協議の行方も不透明だ。」と記述しております。結びの文を引用します。
今回の勧告には、野党からも「他国の文化、歴史とは違う」(日本維新の会の馬場代表)など冷ややかな反応がもっぱらだが、皇室典範の議論は喫緊の課題だ。立憲民主党の野田代表は1日の記者会見で「国際機関から言われてではなく、すでに議論を始めている。スピードアップしなければいけない」と語った。
いかがでしょうか?ここまでの記事の流れを見ていくと、国連委員会の勧告についても、まあまあ冷静に伝えており、我が国の皇位継承に関する問題点もしっかり伝えております。
しかし、11月5日の社説では、みなさんご存じのように、まったく異なる論調が展開されました。自分に言わせると、こうです。
(「内政干渉」と過剰に反応し)ブワ~~と、キレた!!
*近日中に、「愛子さまトーーク」でもこの問題を扱いますので、参考資料として、みていただければ、幸いです<(_ _)>
ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者
2 件のコメント
基礎医学研究者
2024年12月4日
>サトルさん
「愛子さまトーーク 第278回」楽しんでいただけたようで(^^)/。こちらのブログは、番組の後に見ていただくと、役立つかもしれません。
サトル
2024年12月2日
基礎医さん
今回もありがとうございます。
「継続」している基礎医さん…だからこその、俯瞰…と。
「愛子さまトーーク!」楽しみ、期待して、待ちたい…と思います。