5月15日の読売提言を受けて、産経新聞と世界日報が記事を掲載しました。
提言は女性宮家の夫や子供への皇族の身分付与を主張する一方、旧宮家の男系男子の皇族復帰には「戦後長く一般人として暮らしてきた。そうした人に唐突に皇位継承資格を与えて、国民の理解が得られるのだろうか」と疑問を示す。生粋の民間人を皇族にするのはよくて、旧皇族の復帰はだめだというのは論理が逆立ちしている。産経新聞
旧宮家男子の皇籍復帰については、これまで一般人であった人が皇族となることに国民一般の理解が得られるか疑問視する消極意見もある。(中略)旧宮家の方々は、菊栄親睦会などを通し皇室とは特別な絆で結ばれてきた。一般人という立場であったとしても、かつての宮家の一員であるという自覚は保持していたはずである。世界日報
旧宮家系の子孫が一般人であることは、認めているようですね。
高森明勅先生の公式サイト女性皇族の配偶者が皇族になる場合だけハードルが高くなる?記事をご覧になると、女性皇族の配偶者と養子案の旧宮家系の子孫のうち、皇籍取得のハードルが高いのは、どちらか、よく分かりますので、国会議員の皆さまと、両紙の記者の方々にも熟読をお薦めします。
高森先生の論考を参考にさせていただいた表も再掲いたしますね。
身分 | 先例 | 聖域性 | 心情的な結びつき | |
配偶者 | 国民 | 男性皇族の配偶者は皇族取得の先例あり | 女性皇族との婚姻に因り皇族になれば保たれる | 結婚に因り強固 |
男系子孫 | 国民 | 国民の養子に因る皇籍取得の先例なし | 憲法違反の疑義のある養子制度に因り保たれない | 憲法違反の疑義のある制度に因り薄弱 |
読売提言と産経&世界日報の言説、国会議員はどちらに近い結論を出すのでしょうか。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
3 件のコメント
SSKA
2025年5月17日
皇室の方々も国民も家族や夫婦の形態の自然な在り方や成長に強い関心や希望を抱き、責任の重さを感じていると言うのに、個人の血統ばかり崇めて祭り上げる産経、世界日報が共に持ち合わせる習性は絶対的な専制君主を理想とし個人の欲望と利己心を肯定する大陸・半島由来の儒教に脳髄の大部分を支配されている証拠なのでしょう。
養子に拘る執念は個人ではなく擬制の家族により信頼が永続するものと無意識で自覚している為です。
当事者同士の結束と信頼、それが無い所への国民の支持はゼロを超えて極大のマイナスに振り切れ皇室の尊厳が失われる、仮にも新聞を名乗る者がその程度の予測も出来ないのなら直ちに廃業すべきですよ。
仮に養子の仲介(既に尊大で無礼な気しかしませんが)が可能ならば、法的問題もクリアしつつ実質においてとっととやれと言う話です。
nonameyet
2025年5月17日
世界日報の編集部に聞きたいのは、もし女系継承をしなければ皇統の断絶が避けられない場合、皇統断絶で構わないのかという事です。
まあ、答えられないと思いますが。
明日鍍 禮Xロックに抗議中
2025年5月17日
皇室と言う「聖域」で育っている事を前提にしないと、どっかの古墳ビジネスのラーメン屋みたいなのになりますよ。