〈記事紹介・感想〉第50弾 森暢平成城大教授の警鐘(これでいいのか「旧宮家養子案」)

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森暢平先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」第50弾です

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サンデー毎日:旧宮家養子の子に継承権 権謀と詐術の自民党案 成城大教授・森暢平

 現在進められる安定的な皇位継承議論は、継承の問題を脇に置き、皇室の活動維持のための「皇族数確保」策を取ることが名目であったはずである。ところが、自民党は、養子となった旧宮家にある者の「子」に皇位継承資格を与えるという有識者会議報告にはなかった主張を強調し始めている。やり方が権謀と詐術に満ちていないだろうか。

令和のポンコツ有識者会議の路線を、強引に自民党が変えようとしています。
女性天皇については話し合わないのに、何やってるのでしょうか。

自民党が昨年4月にまとめた自民党所見は、

「まずは、皇位継承の問題とは切り離して速やかに皇族数確保のための方策を講じ、その先に安定的な皇位継承の道筋を見出していくべきである」

もうすでにアレなんですけど。
しかしその先の

「旧11宮家の皇族男子(略)の子孫である皇統に属する男系の男子を皇族の養子とすることは、皇族数確保、安定的継承のため必要な方策であると考えます。ただし、養子となった男性は皇位継承資格を持たず、その男性が養子となった後に生まれた男子は皇位継承資格を有するものとすることが適切と考えます

こちらはポンコツ有識者会議の報告者にすらない表現。
これが通ると、女性皇族の「子」と旧宮家系子孫男系男子の「子」に差別がうまれる。
とんでもないことです。
森先生はこちらに対し、

自民党にとって、結婚後の女性皇族を皇室に残す案は、旧宮家養子案を通すため、世論を誤魔化(ごまか)す目くらましに過ぎない。

 自民党案が通れば、昭和天皇→明仁上皇→現天皇→愛子さま→その「子」と続くべき皇統は断絶し、国民が顔を見たこともない旧宮家にある男子が、皇室に入り、その「子」が皇位を継ぐ可能性が出てくる。私には、壮大な皇位簒奪(さんだつ)計画にしか見えない。

と、斬って捨てます。

そして、3月の全体会議で、中曾根弘文参議院議員が

「(旧宮家から)皇族となられた方の配偶者及び子の皇族の身分及び皇位継承資格につきましては、有識者会議の報告書では、縁組前に生まれた子は皇族とならないことも考えられる、そういうふうに述べておられるということは、縁組後(の子)は皇族となるということも考えられるということではないかと思いますが、私どもは、縁組後に生まれた男子は皇位継承資格を有するものとすることが適切である、そういうふうに考えているところでございます」

有識者会議で触れてないことをかなりの曲解で「縁組後の男子は皇位継承資格を持つ」
こちらを森先生は

「神道政治連盟国会議員懇談会」会長としての信念はいいが、良識の府の代表としてあまりに粗雑ではないか。

ここでも出てくる「神道政治連盟」。中曽根議員は自分の票のために、皇室を滅ぼしたいのでしょう(私の選挙区なのです…)

その後4月の全体会議では、衛藤晟一議員が「養子は15歳以上の男子」として

「できればその(皇室の)中で育った男の子供さんは皇位継承権を有するという具合にしたらどうであろうか」「15歳以上ということになりますと、二十何歳とか30歳の方もおられますけど、その方々は民間で育ったのが長かっただけに、皇位継承権はその子供さんが確実に有するという方にしてみたら国民の理解もいただけるんではないのか」

皇位継承と皇族数の確保を切り離して考える前提は、当時の民主党政権(野田佳彦総理)から始まっているのを
今回自民党が突然皇位継承について話し始め、皇室が確実に滅ぶ男系男子継承、しかも国民の中から養子を選ぶとしっちゃかめっちゃかな話を始めています。
森先生は

昨年の自民党所見は、前提を根底から覆し、女性・女系天皇の芽を一気につぶし、旧宮家の男系男子だけに皇位を継承させる案を押し通そうとするクーデター的要素がある。自らが劣勢のときは皇位継承切り離し路線の前提を受け入れながら、自らが有利になると見るや、ちゃぶ台を返して、議論を皇位継承に結び付けていく。自民党はいつからこうした覇道を行く卑怯(ひきょう)な政党に成り下がったのか。

と書かれています。

自民党の皆さま、そして男系男子固執のその他の党・会派の皆さま、

前提を壊し、議論を皇位継承に結び付けるなら、
正面切って女性・女系天皇も議論してください。

皇室、国民、憲法を無視。本当にみっともない。
こんな覇道やってたら、すぐ滅びますよ!

日本会議、神道政治連盟の方ばかり向いてないで、国民の声を聞きなさい。

森先生の次回作を楽しみにしています(ひとつ前書けてなくてすみません。)

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

2 件のコメント

    くりんぐ

    2025年5月22日

    皇室という聖域で生まれ育たれた今上陛下の直系である愛子さま、血筋の近い佳子さまたち
    内親王・女王及びその子孫には皇位継承権を認めず、親の代から国民の、今上陛下との共通祖先が北朝三代崇光天皇という血筋のかけ離れた旧宮家系男系男子の男性子孫には皇位継承を認めるなんて、納得できる要素がありません。
    男だから特別扱いされてるのが見え見え。

    男系男子でも、今上陛下と血筋がかけ離れていては「世襲」とは言えません。
    「養子案」は、その血筋の遠さをごまかすための策なのでしょう。

    養子縁組は血縁の上では赤の他人を、法で実の親子とみなす制度。
    今上陛下よりもお若い方が今上陛下の養子になれば、血縁では赤の他人でも、法では実子の愛子さまと同等と見なされるのです。男子であれば、愛子さまを差し置いて皇位継承が可能になります。
    今上陛下の養子にともなれば、皇位簒奪目的がバレバレなので、傍系の宮家との養子縁組から認めて、その子孫から皇位を継がせようということなのでしょう。
    それでも男系男子以外への継承を認めなければ、宮家と養子縁組して皇族となった男子の子孫が皇位を継ぐことになるので、結局養子縁組は皇位簒奪行為です。

    女性・女系天皇を認めるなら、自分たちで新たな神武天皇を祭りあげるの。
    それが男系派の目的なのでしょう。

    mantokun

    2025年5月21日

    先日の大河ドラマ「べらぼう」で、将軍が「今や将軍職を継げる男子がいるのはあの家(一橋家)しかない」と話すシーンがありました。それに引き付けて見てみると、現在、旧宮家の子孫で宮家当主になり得る成人男性がいて、かつその人に幼い男の子供がいる(らしい)に該当するのは、明治天皇の女系の玄孫で、ラーメン屋とか古墳ビジネスとか三種の神器グッズの販売等々を手掛けているあの人しかいない状況なのでは? 自民党は特定の人物を念頭に置いて、この皇位簒奪計画を顕にし始めたのではという疑念が拭えません。

    今、9割の国民が女性天皇に賛成しているのは当然のことながら、今上陛下のお子様である愛子さまを念頭に置いているからです。これからは男女平等だから、いずれ悠仁さまに女の子しか生まれなかったら女性天皇でも仕方ないとか、養子にした旧宮家の子孫に女児しか生まれなかったら、その時は女性天皇でもいいよとかいう考えで女性天皇に賛成しているんじゃないんですよ。先日の読売新聞の提言は、必然的に愛子さまへの継承を訴える内容になっていたものの、はっきりと愛子さまのお名前を出せないあたり、まだ何かしがらみがあるように見えました。
    国民が望んでいるのは愛子さまへの皇位継承であり、それこそが安定継承への第一歩です。

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