公開!両陛下が結婚後初めて会見…新婚生活を明かされ「皇室の将来像」「新たにしてみたいこと」【皇室ちょっと昔の話】(14)

Post's thumbnail

令和7年6月9日
天皇皇后両陛下のご結婚32年をお迎えになりました。
テレ東BIZが公開した秘蔵映像をご紹介します。(有料パート有り)

1994年2月9日に収録、ご結婚後初めてのお二人揃っての記者会見


皇后陛下は、今の佳子さまと同じお年頃です。

一部文字起こしをしました。(6:50~)

【皇室について、様々な議論がありますが、今後お二人で築いていきたい皇室の将来像をお聞かせ下さい】

皇太子さま(当時)
皇室について、様々な議論がありますが、私どもといたしても、皇族である以上、両陛下をお助けして、国民と共にある皇室を実現していきたいと思っております。それと共に、国内は基より、様々な外国や様々な地域を回りまして、そして多くの人々と出会い、そして多くのものを、少しでも友好親善の役立つことを出来たらと思っておりますし、またこのようなことは、私にとりまして、非常に大きな糧になるのではないかと思っております。また、それと同時に、いま現在、国内・国外で起こっている、様々なことについても、更に理解を深めていきたいと思っております。

皇太子妃(当時)雅子さま
この一年ほどの間、初めて両陛下のお姿を、お側で拝見してきまして、私が大変に心を動かされましたことは、両陛下がどのようなことであっても、苦しんでいる人々、悲しんでいる人々、また恵まれない境遇に置かれている人々のために、いかに御心をお痛めになり、心をお砕きになっていらっしゃるかということでございました。そのような両陛下のお姿に触れ、私もそのように心がけていきたいというふうに感じております。今後、具体的にどのようなことをしていくか、ということにつきましては、皇太子殿下と御相談しながら、考えていきたいというふうに考えております。

新婚当時も、真摯にお答えになり、国民に寄り添って下さる姿勢を見せてくださる両殿下です。

その後の質問は、ご懐妊についてでした。この経緯を、新見多一(皇室担当デスク)と水原恵理(BSテレ東『皇室の窓スペシャル』担当)が話しています。

水原:3問目(の質問)を聞くと、皇后さまご懐妊報道が週刊誌などで盛んだったのがわかります。

新見:今年の天皇陛下への質問は、私が代表質問しましたが、代表で質問するわけですから、何を聞くか記者同士で事前に、1時間ぐらいの話し合いを3回ぐらいやって意見を集約します。全く自由に質問するわけではありません。記者会見は、その時々の関心事をきちんと聞くという鉄則がある一方で、皇族の会見は、のちのちまで記録が残るものなので、意見集約の過程では、そしてもう少し長期の目線の質問をたくさんした方がいいのではと思うこともあります。

水原:今回の会見当時、世間の関心は皇后さまご懐妊はいつか?に集まっていたのですね。

新見:この翌年には、皇后さまが記者の質問に文書で回答をされています。2年後からは、単独記者会見も始まります。この頃はまだ、過熱というほどではなかったのでしょう。ただ、その後、担当記者たちとの信頼関係も崩れ、2002年を最後に会見は途絶えます

水原:そういう経緯もあって、皇后さまご懐妊に関心が集中していた時期の会見映像は、なかなか今では皇室番組で使いづらくなったのですか。

新見:ただ、当時いた記者ももうほぼいません。私も当時いませんでした。皇室に10年ぐらい前まで皇太子にかかわる東宮大夫会見は結構激しいやりとりがあったのですが、もうそういうのもなくなりました。日ごろ取材していて、両陛下、とりわけ皇后さまと記者たちの信頼関係も、平成の時代とはすっかり変わったと思います。この10年で取材者の顔ぶれもずいぶんと変わりました。

水原:学校のクラス替えみたいなもので、雰囲気ががらっと変わったんでしょうか。次の外国訪問では、ぜひとも23年ぶりの会見が開かれるといいですね。

新見:あくまでもご負担がない範囲で、いつか実現するといいですね。いずれにしても、新婚当時の記者会見は埋もれておくには惜しいので、今回ご紹介しました。

今の佳子さまと同じ年頃の雅子さまが、ご結婚後の皇族としてのお立場に真摯に向き合って、未来を語っておいでです。

立憲民主党・野田佳彦代表の言葉「女性皇族の人生設計に関わる、最低限のことは決めていこう」という合意を反故にした、自民党・麻生太郎による前代未聞のちゃぶ台返しの罪深さが際立ちます。そして、新見多一皇室担当デスクの「皇室に10年ぐらい前まで皇太子にかかわる東宮大夫会見は結構激しいやりとりがあったのですが、もうそういうのもなくなりました。」という指摘には、時が薬ではなく、毒となって、皇太子不在の非常事態が進行中、よって、東宮大夫とのやりとり、そのものがないことを強調していただきたいところです。

皇后陛下のご負担の原因を取り除いての、記者会見の実現とは、愛子さま立太子を、私たち国民の願いとして叶えて差し上げた時しかないのです。

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。