〈記事紹介・感想〉第52弾 森暢平成城大教授の警鐘(これでいいのか「旧宮家養子案」)

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森暢平先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」第52弾です。

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サンデー毎日:盛り上がってきた新聞論説「静謐」な環境を打ち破れ  成城大教授・森暢平

 皇位継承問題でジャーナリズムが盛り上がっている。5月15日の『読売新聞』提言に続き、『朝日新聞』も長文の社説で、女系天皇の道を閉ざすなと主張するなど各紙が持論を展開している。静謐(せいひつ)な環境などと議論に蓋(ふた)がされてきた状況に変化があるのは大変喜ばしい。

と始まる今回。新聞各紙の報道について、森先生が書かれています。

当サイトでも多方面から紹介している、5月15日の読売提言を紹介。
紀宮さま(黒田清子さん)が皇室に残る案が叶わなかったこと、そしてこの案から小泉政権の「平成の有識者会議」につながっていくことが書かれています。

元宮内庁幹部のコメントは、こうした動きは、紀宮の皇室残留、および、婚姻相手となった黒田慶樹の皇室入りを見込んだものであったことを明らかにした。

婚姻後も女性皇族が皇室に残る案は、これほど前から皇室の皆さまの中では考えられていたのですね。
しかし今の今でもごくごく一部のカルト議員の反対で、結婚後女性皇族が皇室に残る案は先送りになっています。

いつまでこんなことをしているのでしょうか。

森先生は読売提言について

 核心的な主張は、「皇統を安定的に存続させるため、女性皇族に加え、将来的には女系天皇の可能性も排除することなく、現実的な方策を検討すべきではないか」という記述だ。裏読みすれば、夫や子を非皇族とする案は、国民の常識に合わず、非現実的だとの主張にも読める。

今国会・全体会議で話していることは、非現実的ですよ。
素人の私でもわかりますよ。

聞いてますか!国会議員の皆さま!
男系男子継承は、明治時代からですよ!

そして、読売提言に反発する産経新聞の(しょうもない)主張をあげ

 女系天皇であると国民に分断が生まれ、復帰した旧宮家養子なら生まれないという論理や、なぜ「女系」だと神々や皇祖への祈りができないのかの理由が、私にとって明確でない。『読売』が「男系」という前提自体を変えようと主張するのに対し、「『女系継承』は禁じ手」と「前提がおかしい」と論じても、議論はかみ合わない。しかし、自紙の立場を明らかにし、他紙の提言に反論しようとする姿勢は、その反論が理性的であるならば好ましいものだ。

と書かれています。
自紙の立場を明らかにし、他紙の提言に反論しようとする姿勢は、その反論が理性的であるならば好ましいものだ。

私には、産経の反論が理性的には見えません。

そして東京新聞の「ぎろんの森」の内容を挙げ、普段の主張を超えて女性・女系天皇の議論をするよう望んでいることを政治家に訴えています。

朝日新聞に森先生が注目したところは

私が注目したのは旧宮家養子案について踏み込んで慎重意見を示したことだ。養子禁止は「歴史上たびたび起きた皇位継承順位や正統性をめぐる混乱を避ける」ための規程であることを指摘したのである。「根源的な疑問を解消しなければ、広い理解は得られないのではないだろうか」と論じている。

女性・女系天皇推進、旧宮家に疑問と、どんどん新聞の論調が踏み込んできています。

森先生は結びに

 新聞は議論の枠組み(アジェンダ)を設定する重要な言論機関である。しかし、天皇制議論について腰が引けており、年に1、2回の社説を書いてお茶を濁し、議論には傍観を決め込んできた印象がある。静謐な環境などというまやかしは脇に措(お)き、各新聞社は正々堂々と議論を戦わせてほしい。次は『毎日新聞』に期待する。

この結びの言葉に呼応するように、
毎日新聞は、社説で自民党に苦言を出してきました。

これからも新聞には、議論の枠組みを広く、深く継続的に作っていただきたいです。
そうなるように、私たちも各紙の記事を見ながら意見投稿して、庶民の声を届けてまいりましょう。

森先生の次回作を楽しみにしています。

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

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2 件のコメント

    ダダ

    2025年6月14日

    ・女性宮家→適法
    ・養子→違法
    ・皇位継承順位の変更→適法
    残された議題は愛子さまの立太子のみです。
    読売新聞の『将来的には女系天皇の可能性も排除することなく』は、愛子さまの子以降とも、悠仁さまの孫以降とも読めます。
    新聞はオールドメディアと一部で揶揄されていますが、権力の暴走を前にして真価が問われるときです。底力を見せて欲しいです。

    SSKA

    2025年6月14日

    森暢平先生による皇室報道総論、実に素晴らしいです。
    国民の為の議論が必要だと各々の立場で見解を述べる他の新聞と異なり、産経が客観的な内容を示さずに単に批判の無い場所で密室談合で決めたい政府の意向を呑んで議論を最初から封じる「静謐」の為に他の言論まで封殺するのは本来読者に必要とされる存在意義を自ら否定するのと同じ事です。
    戦後の米軍占領体制に対抗する心理として半ば空想化した男系主義のみが支えとなり他の心の部分まで衰弱し腐って行く、そんな弱体化の論理を皆同じだと言い聞かせて積極的に広め、不安や恐怖に耐えられない為に現実世界を正視せず自身の弱弱しさを承認してもらおうと必死なだけでしょう。

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