安定的な皇位継承について、第一番に提起してくださった山尾先生の会見、本当に素晴らしかったです。
該当部分を文字起こしでお伝えします。
4:36~
山尾先生:出馬の理由自体は、前回の会見と変わりはございません。ただ今回は、政党に縛られない無所属の出馬です。なので政治家としての根本的な国家観については、より自由に、自由度高く、訴えてゆくことが出来ると考えています。
そこで訴えたいテーマですけれども「皇室と憲法」です。
戦後80年が経って、隣のアメリカでは、かなり変容が続いています。いま日本には、自ら国の形を自分で定義する、国家の自律が求められると考えています。そして国の形の土台を担うのが、まさに皇室と憲法だという風に考えています。
国民に支持される安定的な皇室という権威。自分の国は自分で守る、その意志と能力を支える憲法。この二つのテーマについて、一定の合意形成がなされた日本というのは、今よりも、もっと強い日本になると確信しています。
その上で、その合意というのは、やはり政党間の合意に留まらず、国民間の合意である必要があるという風にも思っています。皇室の権威、あるいは国防の能力、その源泉というのは、つまるところ国民の意志にあるという風に、議員時代を通じても、ずっと感じて参りました。
この皇室と憲法ですけれども、やはり既存政党の多くは、私自身も既存政党に所属をしてきたわけですが、既存政党の多くは党内の分断、そして支援者の分断、これを恐れて皇室と憲法という国の形の議論を避けます。
私が立憲民主党を離党した契機は、憲法議論の提起でした。私が国民民主党から公認取り消しを受けた契機の一つ、これは女性天皇論の提起でした。
やはり支援団体などとの関係もあって、既存の政党では、正面から議論することが難しいこの議論を、私は今回、無所属という立場だからこそ、国民の皆様に提示をして、これからの国民的議論に奉仕させていただきたいと、こんな風に思っています。
そこで、掲げる論点と政策について触れさせてください。掲げるテーマは二つの提起と四つの論点、政策です。
皇室と憲法に関しては、提起をあえて申し上げたのは、これは何か自分自身の考え方の決め打ちではなくて、あくまで国民的議論の素材としての言葉通りの提起であるからです。また政策については網羅的なものではなくて、むしろ議員時代に積み残した重要課題を念頭に対中政策、子育て、刑事司法政策、そして人権外交、この四つに絞って焦点をあてたいと思っています。
まず提起その1。第一の提起は、国民の支持に支えられた安定的な皇位継承のための議論、女性天皇の容認です。
現行の制度は皇位継承を父方の血筋を引く男系男子のみに限定をしています。結果、次の次世代のお世継ぎはお一人になってしまっています。客観的にみて、皇位継承は極めて不安定な危機的状況にあります。
皇室は政治権力とは一線を画しながらも、深く静かに国民と国家の尊厳を支えてくれています。
万が一にも、皇位が途絶えてしまったら、憲法上、国会を召集することも、首相を任命することも、法律や憲法の公布さえも、できなくなって、国家として日本は機能停止に陥ります。
これだけ皇位の安定的継承というのは、日本にとって先伸ばしできない、極めて国民的な議論だと思います。
国民は、約7割がこの皇位継承に危機感、あるいは不安を持ち、そして約7割から9割が安定的に女性天皇を支持しています。
憲法一条で皇位が国民の総意に基づく地位と定められており、この地位が安定的に引き継がれるためには、地位の継承と共に、国民から寄せられる自然な敬愛の念の継承が必要だと私は考えています。
そこで、私は国民の支持に基づいた女性天皇の容認を提起します。また、母方の血筋を継ぐ女系天皇を含めた検討を進めることを提起します。
もちろん、他方で男系男子限定を続ける選択肢の存在も、尊重します。ただし、旧宮家系の子孫である民間人の男性を養子縁組によって皇族とする方法は、そもそも実現可能性に乏しく、門地による差別として違憲の疑いも提起されています。そして何より、相当、作為的な手段を通じて、ある意味、唐突に国民の前に立ち現れる皇位継承者が国民からの自然な敬愛の念を得られるのか、懸念があり、国民的議論の元で見極めてゆく必要があると思っています。
静謐な議論というのが、閉鎖的な議論であってはならないとも思っています。穏やかに、しかし国民に開かれた議論で、安定的な継承の形を考える今、この選挙でこの論点の提示をしたいと思います。
こんなにも、はっきりと安定的な皇位継承についての真っ当な言葉が政治家たらんとする人物から発せられたこと、落涙せずにはいられませんでした。
24:00~
質問:もし当選されましたら、国会議員として何をやりたいのか。
24:34~
山尾先生:もし国会議員としての議席を頂戴した際には、まず国会議員として、私は国民の皆様と憲法、そして皇室についての開かれたタウンミーティングを重ねていきたいと思っています。私自身、今日申し上げたように、女性天皇 の容認だとか、あるいは自衛権の存在と統制を定める九条改正論だとか、こういった ものはあくまでも私自身の現時点の考えを、叩き台としてお示ししてるものでありますから、何か決め打ちで押し付けるつもり もありません。むしろ1つの提案を国民の皆様に開いた上で、本当に皆さんがどんな 考えお持ちなのか、どんな不安をお持ちなのか、どんな疑問をお持ちなのか。そういった ことにしっかり耳を傾ける。そういう場を重ねていきたいと。これをもう 速やかにスタートしたいという風に思って います。
40:50~
朝日新聞:選挙が明後日公示なんですけど、例えばどこの、東京って広いと思う んですけど例えば、さっき吉祥寺がとおっしゃいましたが、どういう選挙戦略を 考えてるのか、現時点で教えていただきたく て。例えばどの辺を重点的に回ろうとか、どの辺が自分の強みがあるからこうしようとか、戦略がもしあれば。あとその どういう層に刺さりたいか。例えばこういう子育て政策ならば、子育て中の女性の方とか。そういう何か政策とか考え、どういう層にリーチしてゆきたいか。そういったお考えがもしあれば。
山尾先生:ありがとうございます。正直に申し上げて私はマーケティングをしない選挙というのを挑戦したいと思っています。何か自分自身を売り込むのに最も適切な層はどこかとか、自分の政策が刺さる年代はどこかとか、あるいは、空いている属性はどこかとか、あんまりそういう選挙、今までもしてこなかったですし、今回も私自身は取りたくない、したくないという風に思っています。マーケティングをする選挙は戦略的に は必要なのかもしれないですけれども、マーケティング選挙が政治を少しポピュリズムに走らせているような 嫌いがあるという風にも感じています。自分自身が、ただ今日申し上げたように 例えばですね…女性天皇と憲法の九条の見直しということを 私自身は皇室と憲法二大テーマで打ち出しております。普通に左右の政策パッケージで 考えると打ち消し合うようなテーマに一見、政治畑の人は思うかもしれません。でも、本当にそうでしょうかっていうところを 政治の外、あるいは永田町の外にいる都民の皆さんに問いたいと思ってるんです。何かリベラルだから護憲とか、あるいは自分は保守だから女性天皇反対とか、そういう パッケージの外側にたくさんの人々がいて、生活者がいて、この東京都で暮らしてる と思うんです。 そういう方に左右の政策パッケージを破って、本当にこの国の日本の未来を一緒に考え ませんかと。そういう問いかけができる選挙にし たいと思います。
59:48~
質問:山尾さんの取材っていうのは非常に地味なんですよね。正直言って小林よしのり先生とやってる、はっきり 言うと愛子様でいいと。香港問題とかね、人権問題。はっきり言って、こっちにとったら金になんないんだよね。と いうことは 訴えるということで、マイナーな人たちに訴えるということになっちゃうと思うん ですけどね。天皇の問題、小林先生とやってるのはとても 重要ですけども、要するに先ほどは、受かったらそういったことをやりたい ということは、あそこに来てる人たちは少ないでしょう。
山尾先生:まずは天皇論というのは、必ずしも小林さんとだけやってるわけではないんですけど。 もちろんその小林さんのフィールドでも 議論、重ねてきましたし、少ないって言ったら怒るかもしれないですね。決して少なくはないとは思います。ただそこだけではなくて、私が申し上げたのはもちろん、本当にこの国のことを 考えてね、やっぱり男系続けるべきだと思ってる方も、私の周りにも政治家いっぱい いるんですよ。国民の皆さんは本当に7割から9割は女性天皇賛成だけど、政治家の 皆さんの中では割とそれ逆転してどっちかっていうと、男系派の方が多いでしょう。そういうこともあるんですけど、だから私自身は何か自分自身の考えを押し付けるというよりは、本当に国民の皆さんがどう思ってるのか、そういうことをちゃんと聞いていきたいっていう本当にそういう思いです。
質問:ただ選挙期間が短いよね。真面目なことを訴えるのに…それから小林先生が応援に来てくれるんですか?
山尾先生:多分来てくれると思います。
じゃその時は呼んでください。
最後は、聞き捨てならない質問が飛びましたが、しっかり山尾先生は反論してくださいました。
都民の方、どうぞ民意の力を発揮してください。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
12 件のコメント
nonameyet
2025年7月4日
まずは文字起こしお疲れ様でした。
最後の、所属も名前も明らかにしていない「質問」って何なんですか?これ質問ではなく単なる自分の意見表明でしかない。
自分でも疚しいことをやっていると思っているんでしょうね。だから名を名乗れない。
山尾さんはうまく処理したと思います。俺も見習おう・・・・
ともかく、日本人なら恥を知れ、と言いたい。この名も名乗れないクズに。いや、日本人ですらないかな?
L.K
2025年7月2日
うお~~~~!
まいこさん、文字起こしありがとうございました!
ようやく会見を視聴できて、体中が熱く燃えたぎる思いがしました。
まっさきに皇統問題を挙げただけでも素晴らしいのに、憲法、安全保障、外交、外国人問題、子育て等々、国家を形作る上での重要政策を全部網羅しているのが本当にすごい。
よほどの覚悟をお持ちなんでしょう。
山尾さんの政策を一人でも多くの人に伝えていきたい!頑張ります!
明日鍍 禮Xロックに抗議中
2025年7月2日
山尾さんこそ真の保守になれる政治家。
神奈川のY
2025年7月2日
山尾さんが立ち上がった!!と胸が熱くなりました。応援します!マーケティングをしない選挙、良いですね!
最後の質問者、国民を舐めて上から目線は時代遅れに甚だしいです。デリカシー無く誰に喧嘩売ってるのでしょう?恥を知れです。
ダダ
2025年7月2日
山尾さん、正真正銘のゲームチェンジャー!!
応援します!!!!!!
daigo
2025年7月2日
山尾志桜里さん!頑張ってください😊
応援してますよ!出馬会見で「女性天皇、女系天皇」「憲法9条改正」に触れて頂きありがとうございます!
所で最期のふざけた質問者は誰ですか?
枯れ尾花
2025年7月1日
山尾志桜里さん、その生き様、粋やねーっ!!!
何としても当選してほしいけど地方からは声援送るしかないんかねぇ・・・
ありんこ
2025年7月1日
応援してますよ!!💪💪💪💪
当選してくださいーーー!!!!(-人-)
たみちゃん
2025年7月1日
会見を視聴しました。あまりにも素晴らしく感動しました。国民の悲願である「女性天皇容認」、「憲法9条改正」を主張して頂き、感謝しかありません。文字起こし、ありがとうございます。質問が聞き取りにくい記者の方がいましたので、大変助かります。
パワーホール
2025年7月1日
最後の質問はあまりにも礼節を欠きますが、この前のやる必要のない会見と違い建設的に感じました。山尾氏の政治信条を思うと玉木もですが、山尾氏に対し「汚物まみれ」とヘイト発言した堀田喬も本当に許せません。
突撃一番
2025年7月1日
最後の質問者、ゴー宣DOJOナメてんのか?
mantokun
2025年7月1日
リアルタイムで会見を見られなかったので、文字起こし大変助かります。ありがとうございます!
さすが山尾さん、言葉が力強く、論理明快かつ内容が本当に素晴らしい。DOJOのゲストに参加できなくなってしまったのは非常に悔しく、残念なことでしたが、そこでテーマとされたことを余すところなく会見に盛り込まれていますね。マスコミがスキャンダル的な印象でばかり取り上げる国民民主党からの公認取り消しについて、「女性天皇論の提起」とおっしゃったことに感銘を受けました。ある意味、公認取り消しで話題の中心人物になっているこのタイミングで、女性天皇さらに女系天皇の提議と、養子案がいかに実現不可能であり、国民の意識と乖離したものであるかを丁寧に、真正面から訴えられたインパクトは読売新聞の提言並の威力だと思います。
公認取り消し後も山尾さんの出馬はまだあり得ると信じていましたので本当に嬉しいです。久々に胸のすくニュースでした。