安定的皇位継承について、週刊女性が記事を出しています。
悠仁さまの成年皇族デビューの陰で根強く残る“愛子天皇”待望の声「可能性はゼロに近い」識者が語る“皇位継承”問題【週刊女性】
「国論を二分する」男系固執派の言説に繋がるタイトルと、バッシング交じりの内容に辟易するなかでも、高森先生の談話が記載されているのは唯一の救いです。
「皇室の安定的な存続を望むのであれば、次の継承者は愛子さまでなければならない」
男系男子という縛りは明治時代に制定された皇室典範で明文化されたという。
「皇位継承者を男系男子に限定するというのは、側室制度をセットにして初めて成り立つものだったのです。2つあわせて機能するルールのうち片方だけを残して運営していくのは不可能でしょう」
「男系男子の限定を解除した場合、現在の皇室典範に記されている直系の長子が優先的に皇位を継承するというルールにのっとって、継承者は
愛子さまということになります」(高森明勅先生談話)
至極真っ当な言説に沿って記事が結ばれていれば良いものを、宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司氏の談話がタイトルの通り、安定的皇位継承の唯一の方策を台無しにしています。
「愛子内親王殿下が天皇となる可能性はゼロといってもいい」
「皇位継承制度は生身の人間が対象ですから、男系か女系かという問題ではなく、成長される過程で変えてはいけないのです。」
「誕生直後ならいざ知らず、成年皇族に改正した制度をすぐに適用するというのは世界的に見てもあり得ないことですし、やってはいけないことです。今すべきことは、悠仁親王殿下の次の皇位継承をどうするのかという議論です。」
秋篠宮さまのお言葉を引用して皇位継承制度は生身の人間が対象というならば、まずは国会の議論が皇室の皆さまの御意向を理解しないまま進められているという御内意を拝察すべきです。
「該当する皇族は生身の人間なので、宮内庁のしかるべき人たちは、その人(皇族)たちがどういう考えを持っているかを理解しておく必要がある」
秋篠宮さまが59歳の誕生日…記者会見の全文【読売新聞】
さらに山下氏が「誕生直後ならいざ知らず」と述べているのは、スウェーデンの事例を引いていると思われますが・・・
ヴィクトリア皇太子/スウェーデン スウェーデンの王位継承順位1位
現在、女性の法定相続人(次期女王)の中で最年長のヴィクトリア皇太子は、1977年7月14日生まれの現在46歳。国王カール16世グスタフの第1子として誕生したものの、当時のスウェーデンでは王位継承権は男子のみにあったため、1979年に生まれた弟カール・フィリップ王子が王位継承順位1位だった。ところがその翌年に憲法が改正され、絶対的長子相続制となったことから、女性のヴィクトリア皇太子が3歳にして王位継承順位第1位となった。
【欧州ロイヤル】21世紀に生前退位した女王&未来の女王リスト【エル・ジャポン】
王位継承権が男子のみにあったスウェーデンが、1979年に弟・
カール・フィリップ王子の誕生にも関わらず、翌年の憲法改正によって絶対長子相続制となり、
女性のヴィクトリア皇太子が3歳にして王位継承順位第1位になったことは、
皇位継承権が男系男子のみである日本が、2005年の有識者会議報告で、女性・女系天皇を可能にする結論を出したにも関わらず、翌年の悠仁さま誕生により、皇室典範改正が見送られ、
天皇陛下の長子である愛子さまが皇太子になる道が未だに閉ざされている現状に照らし合わせるための、卓越した事例になりこそすれ、「成年皇族に改正した制度をすぐに適用するというのは世界的に見てもあり得ない」などという安定的皇位継承には一切、寄与しない硬直した言説に結びつけるのは、如何なものでしょうか?
勧告が気に入らなければ「報復」。日本政府による国連女性差別撤廃委への拠出停止は、何が問題なのか【ハフポスト】
むしろ、女性であるレオノール王女が王位継承権1位にも関わらず、男子優先長子相続制のスペインが日本と同じく、国連の女性差別撤廃委員会から勧告を受けた明白な事例に照らしても、
「愛子さまが次代の天皇になれない男系男子限定の皇室典範が未だに改正されない」ことこそ
「世界的に見てもあり得ない」のではありませんか?
レオノール王女/スペイン スペインの王位継承順位1位
2005年10月31日生まれの現在18歳。スペイン国王フェリペ6世とレティシア王妃との間に生まれた第1子で、王位継承順位は第1位である(スペインの王位継承法は男子優先長子相続制であるため、現行法では弟が誕生すれば王位継承権は弟が優先となる)。
【欧州ロイヤル】21世紀に生前退位した女王&未来の女王リスト【エル・ジャポン】
皇室の皆さまの御言葉も、世界情勢も、得手勝手な解釈しかできない方には、宮内庁OBで皇室解説者などと名乗っていただきたくありませんし、
『愛子天皇論3』を既にお届けいただいている週刊女性が、「国論を二分」する男系固執派の手に踊らされてこのような言説を喧伝するなど、言語道断です。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
6 件のコメント
たみちゃん
2025年9月24日
記事のご紹介ありがとうございます。週刊女性に意見投稿をさせて頂きました。山下晋司氏の談話を読んで、大変不愉快になりました。また、客観的な根拠や事実が何一つなく、嘘と主観と願望しかない内容に、驚き呆れました。男尊女卑を批判する立場であるはずの女性誌が、このような方の談話を批判もなく垂れ流すことに失望致しました。
ダダ
2025年9月24日
意見投稿しました(`・ω・´)ゞ
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お世話になります。
貴社の記事:悠仁さまの成年皇族デビューの陰で根強く残る“愛子天皇”待望の声「可能性はゼロに近い」識者が語る“皇位継承”問題 を読みました。
山下晋司氏のコメントに強い違和感があります。
平成17年の有識者会議報告書では、今後、皇室に男子がご誕生になることも含めて皇位の男系継承を安定的に維持することは極めて困難であり、女性天皇・女系天皇への途を開くことが不可欠と結論付けています。
この報告書を受けて当時の天皇陛下は「天皇及び皇族は、国民と苦楽を共にすることに努め、国民の幸せを願いつつ務めを果たしていくことが、皇室の在り方として望ましいということであり、またこの在り方が皇室の伝統ではないかと考えているということです。」とお答えになり、男系男子継承の永続を望んでいなことは明らかです。
https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h17e.html
この時、愛子さまは3歳11ヶ月ですが、愛子さまを対象にしていなければ、この有識者会議は何のために開かれていたのでしょうか。
山下氏は、欧州では法改正による王位継承順位の変更事例がないと説明していますが、スウェーデンでは1977年生まれのヴィクトリア王女が、1980年の法改正により、王位継承順位第1位の皇太子となっています。
この事実は貴社の校閲によって確認できたのではないでしょうか。
山下氏には女性蔑視の感覚があり、女性の愛子さまより男性の悠仁さまが象徴天皇に相応しいと思い込んでいるだけです。
安定的な皇位継承に求められているのは、属人化ではなくルール化であることを山下氏に指摘して頂きたいです。
サトル
2025年9月24日
いつもありがとうございます。
私は「山下晋司」なる人物は基本的に信用していません。
信用するしない以前に危険な人物…が現段階での認識です。
困ったことに、メディア媒体…特に地上波では頻繁に「専門家的」に駆り出されます。(メディア側もしたたか?なのか「関係者」で誤魔化しますが。竹田と同じ構造)
また本性を隠さない…隠すことが出来ない状態になってることが窺えますので(モモチーの錯乱はそのせいかと)、もはや「私に出来ることは、全てやりました!」…のダンケーへのアピールでしかなく、今後女系容認「的な」発言しても、「いろいろ発言に矛盾がありますが?」と、指摘するのが肝要かな…と思っています。
モモチーのような発狂を見せる気がしないでもないですが。
mantokun
2025年9月24日
まいこさん、記事のご紹介ありがとうございました。先日の元毎日新聞の宮内庁担当記者の記事といい、一見皇室の専門家に見えそうなジャーナリストが書いている記事は、油断ならない悪質さを秘めていることを実感します。
こうした記事にも、できる限り違和感や怒りを表明していくことが積み重ねになると思い、記載されていたリンク先から以下のメッセージをお送りしました。
9/23日発売号の記事、「悠仁さまの成年皇族デビューの陰で根強く残る“愛子天皇”待望の声「可能性はゼロに近い」識者が語る“皇位継承”問題」を拝読しましたが、タイトルからして違和感があり、高森明勅氏の発言以外、何ら現在の皇室の危機を正しく伝える内容の記事になっていないと感じました。
皇室ジャーナリストの声として、「“愛子さまを天皇に”という声の発端は、秋篠宮家の長女、眞子さんの結婚騒動にあるように思います」と書かれていますが、女性天皇の検討はすでに平成9年頃から始まっていました。その後、各界の有識者および宮内庁からも出席があった会議を重ね、20年前の小泉内閣のもとで完成した報告書において、「多角的に問題の分析をした結果、非嫡系継承の否定、我が国社会の少子化といった状況の中で、古来続いてきた皇位の男系継承を安定的に維持することは極めて困難であり、皇位継承資格を女子や女系の皇族に拡大することが必要であるとの判断に達した。」との結論に至ったのです。女性天皇必要論は、あくまで安定的な皇位継承のために出てきた声であり、部数や視聴率欲しさに、マスコミが無責任に報道する皇室バッシングで醸し出された空気によって生まれたものでは断じてありません。
今回の記事で看過できないのは、宮内庁OBを肩書にする山下晋司氏の、「愛子内親王殿下が天皇となる可能性はゼロといってもいい」という発言です。
今年5月の読売新聞の提言以降、産経新聞以外の全国紙のみならず地方紙の社説でも、次々に「現行制度のままでは悠仁さまお一人に男子誕生の圧力がかかる。現状でも多数のご公務や祭祀は女性皇族方が担っており、皇室の先細りは危機的状況で、早急に対策が必要だ」と報じているのに、一体山下氏は現在の皇室の状況をどう認識しておられるのか、理解に苦しみます。
「ご誕生直後であればまだしも」というなら、山下氏は20年前の有識者会議報告書に基づき行われるはずだった皇室典範改正を、政府が紀子様ご懐妊の報だけで停止してしまったときに、なぜ声を上げなかったのでしょうか。これがもし、東宮家に生まれたのが男児で、秋篠宮家に生まれたのが女児だったとしても、現行制度のままでは皇室が維持できなくなる危機には全く変わりがなかったということが、山下氏には分かっておられないのでしょう。問題の根本原因は、男尊女卑的価値観に基づき、女性皇族に皇位継承権を認めてこなかった現行の皇室典範の欠陥にあるのです。
まだ大学1年生の悠仁さまお一人に、もし男子誕生がなければ皇統断絶という想像を絶する重圧を負わせておきながら、秋篠宮殿下や悠仁さまを慮るふりをするなど、偽善としか言いようがありません。このような人物が、宮内庁OBの肩書で皇室解説を行っていること自体が、すでに20年前から指摘されていた皇室の危機が長きにわたり見過ごされてきた要因の一つだと感じます。
私は幼い頃から、母や近所のおばさんたちが、女性週刊誌の記事をもとに、ご成婚や内親王ご誕生の度に、お妃さまやプリンセスたちの話題で盛り上がっているのを見て、育ってきました。女性週刊誌の記事が、国民の間に皇室への素朴な敬愛心や関心を育むために果たしてきた役割は、決して小さくなかったと思っています。
今、女性週刊誌が、皇室の存在が風前の灯と化している危機的状況にもかかわらず、全く安定的皇位継承に資さない「識者」の個人的見解を、批判もなく垂れ流しのように掲載されていることが残念でなりません。現状のままでは後20年もすれば皇室には悠仁さまお一人が取り残され、祭祀は言うに及ばず国事行為の代行者さえ不在となるのだということを、リアルに想像してください。
「週刊女性」編集部宛には、愛子さまの皇位継承が安定的な皇位継承のために必要だと説いた『愛子天皇論3』という書籍が寄贈されていたはずです。編集部の皆様には、こちらの書籍の第1章「天皇と国民は相思相愛」、第27章「悠仁さまの運命」、最終章「伝統とは何か?」だけでもぜひお読みの上、皇室に関する記事を書いていただきたいと思います。
基礎医学研究者
2025年9月24日
まいこさん、貴重な情報ありがとうございました。
書かれた意見に、自分同意です。意見・コメントのリンクをはっていただきましたが、こういうときには、是々非々で読者の反応を伝えるのは、重要でしょうね。
自分は、やや批判的な意見を、編集部に送りました。
SSKA
2025年9月24日
悠仁様を奇貨として利用せんと目論んでいた意地汚い連中が危機を感じているせいかぽつぽつと本性を表し始め、魑魅魍魎の如き不気味な喚き声を上げて狂って叫んでいるのが実に滑稽ですね。
悠仁様即位ルートが規定であるかの様な印象操作も増えて来ましたが全く法的根拠に欠けています。
悠仁様規定は政府が皇室のご意思に反し単に「勝手に努力すべき」目標として掲げているだけであって実際これまで一度たりとて何の決定もなされていません(故に国会で打つ手を失った麻生はなす術もなくちゃぶ台をぶん投げる以外逃げ道が無くなりました)し、所詮は期間の定まった民主主義の政府の身勝手な都合に過ぎないのに民意を完全に無視しているのも大概矛盾しています。
ご存知の通り立皇嗣も「現状の皇位継承順位一位」を公表した以上の意味はなく、暫定の地位の在り方も全く以前通りなので20年近く前から典範改正の余地が残されて何時でも可能なまま空白が続いている状態です。
この先も同様にどの様な汚い手を使ってでも人民の脳髄を縛りたがる島田の精神を受け継ぐ子孫がわんさかと湧き始めるのでしょう。