生前退位に有識者の立場で関わった御厨貴氏のインタビューを、朝日新聞が報じました。
皇位継承、「男系男子」とその限界 議論の行方は「戦後」の転換点に 【朝日新聞】
概要
「戦後の皇室典範で側室制度は否定、明治に明文化の『男系男子による皇位継承』を続けるのは限界」
「構造的な欠陥のなか生身の人間の努力で皇統を繋いできた現代の皇室 対応を急がねばならない」
「(生前退位の有識者会議で)ヒアリングした専門家は、被災地訪問など国事行為以外の公務を支持する声もある一方、公務全体を減らし、『摂政』を置くべきとの意見、『陛下は何もせぬが良し』としか言わない右派の論客もいた」
「上皇さまが『おことば』を公表、国民世論は圧倒的に支持(朝日新聞世論調査では91%賛成)、
それがなければ、政府や国会は退位を実現できなかった」
象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(平成28年8月8日)
「(最終報告は)女性皇族が皇族以外と結婚しても皇室に留まる対応は早くやってほしいという考え」
「皇族数確保と皇位継承の議論を進めるには安定政権は良い機会だが、与党の主張は女性・女系天皇を認める国民世論と隔たり」
「(自民は養子案を「第一優先」に掲げたが、令和の有識者会議の報告に基づく全体会議と異なるなら)これまでの議論の流れを覆すもの 養子案を『第一優先』とする是非も論じられたといえない」
「養子案『第一優先』で進めるなら国会議員以外の幅広い立場から意見を聞く会議体を設ける必要」
「天皇陛下が愛子さまに皇族として末永く活動してほしいか問われ肯定も否定もされなかった2月の記者会見録を読み、天皇、皇后両陛下は、皇室の今後について、国民に委ねようとされていると感じた
上皇さまが生前退位の問題を国民の意思に委ねたように」
「安定的な皇位継承は今こそ、国民も一緒になって考えていくべきテーマ この皇室問題を解決して、ようやく戦前と地続きの『戦後』というものが終わるのではないか」
御厨氏は、政治家や外交官らから直接証言を聞き取る「オーラル・ヒストリー」の第一人者で、今年の講書始の儀でご進講を行っています。
今回の記事には、識者からコメントが寄せられています。
河西秀哉氏(名古屋大学教授=皇室・近現代史)
【提案】非常に重要なインタビューだと思います。これまで日本政治を見、平成の天皇の退位のときに有識者会議座長代理としてかかわった御厨さんならではの見方が提示されています。
現状の皇位継承問題は、国会や政府の議論が世論と隔たっています。本当にそれでよいのか。もし御厨さんは「国会議員以外にも幅広い立場からの意見を聞く会議体を設ける必要があります」と言います。私もそれに賛成です。
「天皇制とは何か、そして天皇が統治機構の根幹をなす日本というのはどのような国家であるのか、ということを真剣に考え」るためにも、世論と隔たっている現状のなかで決めるのではなく、国民が自分事としてしっかり考える機会をきちんと設けるべきだと思います。
・令和の有識者会議に基づかない養子案『第一優先』にするならば、国会議員以外の会議体が必要
4月15日の全体会議において、この発議はなされるでしょうか?
・天皇皇后両陛下が皇室の今後について、上皇陛下のように国民に委ねようとされている
天皇陛下お誕生日に際し(令和8年)【宮内庁】全文
問1 今年は東日本大震災から15年、熊本地震から10年です。復興への思いや、災害が続く時代に象徴としてどのような役割を果たしていきたいかお聞かせください。
天皇陛下 愛子も昨年、能登半島地震の被災地を訪れ、また防災に関する行事にも出席する中で、災害が被災地の人々にもたらす影響の大きさや、復興が多くの人々の努力と長い時間を要することを 直
に感じるとともに、災害や復興の記憶を長く引き継いでいくことの大切さも心に刻んでいるように思います。愛子にも、これからも被災地の人々に心を寄せていってもらいたいと思っています。
これまでの日本の歴史の中でも、大きな自然災害が続く困難な時期が幾度もありました。それらの折に、歴代の天皇は様々なことをなさっています。
象徴としての役割についての質問に際して、
愛子さまが災害や復興の記憶を長く引き継いでいくことの大切さも心に刻んでいるとお答えになられ、さらに歴代天皇方の例を引いてお話されています。
愛子さまは象徴としての役割を継承する御方、すなわち
皇太子として次代の皇位継承をする御方。
天皇陛下の御意向は、本当に、本当に明らかで、
国民の総意とも一致しているにも関わらず、
国会議員がまったく、無視し続けるならば、
真に申し訳なく、勿体ないことながら、
「おことば」をいただくことになるのでしょうか。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ