中央大学教授大川真先生のポストをご覧ください。
(以下文字起こしします)
数年来、古代史研究の成果に接してきたが、少なくとも「男系」「女系」という枠組みによって古代の皇位継承を一貫して説明しうるとする研究には、いまだ接したことがない。各人がいかなる信条・信念に基づいて自説を主張されるかは自由である。 続
— 大川真 (@okawa1220chuo) April 12, 2026
数年来、古代史研究の成果に接してきたが、少なくとも「男系」「女系」という枠組みによって古代の皇位継承を一貫して説明しうるとする研究には、いまだ接したことがない。各人がいかなる信条・信念に基づいて自説を主張されるかは自由である。
しかし、古代史研究において蓄積されてきた重厚な実証的成果を顧みることなく、サリカ法の影響を反映した近代欧米憲法の王位継承条文の訳出過程において成立した「男系」「女系」という概念を遡及的に適用し、古代における皇位継承の実態そのものを解釈しようとすることには、
やはり大きな無理があると言わざるをえない。これが、当該問題に対する私の研究者としての基本的立場である。
たとえば、継体天皇にとって「応神天皇五世孫」であることが、即位に際して重要な条件であったことは疑いない。しかしその一方で、尾張目子媛らの妃が存在していたにもかかわらず、
河内国樟葉宮における即位後、第二十四代仁賢天皇の皇女であり、第二十五代武烈天皇の同母姉でもある手白香皇女を嫡配とした。この事実に照らすならば、仁徳系の血統を有する手白香皇女を正妻とすることが、継体天皇の政権基盤の安定化にとって重要な要素であったと解するのが自然である。
また、継体天皇の二人の皇子について見ても、安閑天皇は春日山田皇女(仁賢天皇皇女)を、宣化天皇は橘仲皇女(仁賢天皇皇女)をそれぞれ后妃としている。これらの事例もまた、「男系」「女系」といった近代以降に整序された概念のみによっては、十分に説明しえない。
先日、「男系の定義とは、始祖の性別にはかかわらず、二代目以降の系譜によって判断するものである」との見解を示す、男系論者を称する方の丁寧なリプライを頂いた。趣旨としては、皇祖神アマテラスではなく、ニニギを起点として皇統を把握すべきである、ということであろう。
しかしながら、まずニニギはアマテラスの孫であり、その父はアメノオシホミミである。さらに、一度はアメノオシホミミの中つ国への派遣が定まっていながら、最終的にニニギの派遣へと変更された経緯では、母方祖父であるタカミムスビ(タカギ)の意向が決定した。すなわち、
天孫降臨の決定それ自体が、双方的な親族構造を前提として理解されるべき性格を有しているのである。
「男系の定義は始祖の性別に依存せず、二代目以降の系譜によって定まる」と述べるのであれば、それはもはや一般的定義の提示ではなく、
「そのように理解したい」という特定の立場の表明にとどまる。少なくとも、日本立法資料全集に所収されている欧米王室制度研究関係資料においては、男系の始祖は明確に男性として理解されている。
皇室の歴史に関心を持たれること自体は、むろん大いに歓迎すべきことである。
しかしながら、その理解をネット上の動画やブログといった二次的・通俗的媒体のみに依拠して形成するのではなく、まずは各時代・各文化の専門家による信頼しうる入門書に即して基礎的知見を得ていただきたいと考える。
なお、学期初めのため業務多端であり、頂いたコメントのすべてに応答することは困難である。あらかじめご了承願いたい。
「男系」「女系」という枠組みによって古代の皇位継承を一貫して説明しうるとする研究には、いまだ接したことがない。
「男系」「女系」という概念を遡及的に適用し、古代における皇位継承の実態そのものを解釈しようとすることには、
やはり大きな無理があると言わざるをえない。
「男系の定義は始祖の性別に依存せず、二代目以降の系譜によって定まる」と述べるのであれば、それはもはや一般的定義の提示ではなく、
「そのように理解したい」という特定の立場の表明にとどまる。
まずは各時代・各文化の専門家による信頼しうる入門書に即して基礎的知見を得ていただきたいと考える。
信頼しうる入門書。
これは竹田恒泰の書いたものではない。ネットに氾濫するY染色体ではない。
大川先生はとても基本的な、しかも大事なことを書かれています。
ここに気づいている国会議員がどれくらいいるか。
「女系になれば皇統断絶・易姓革命」こんなこと起こるわけがない。
「万世一系男系継承」これも嘘ですね。
専門家の方がどんどん発信してくださっています。
皆さま拡散してまいりましょう!
#愛子さまを皇太子 は歴史的にも間違っていない。
国会議員はきちんと勉強しましょう。
よしりん先生の史料を読み込んだ中から発せられる言葉を真摯に受け止めてください。
文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい