「制度に関わる事柄については、私から言及することは控えたいと思います『が、』」の異例

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天皇陛下は、「制度に関わる事柄については、私から言及することは控えたいと思います。」を定型句として、
皇位継承制度に関する質問に対しご自身のお考えを示すことを頑なに控えられてきました。
(これまでのご会見からこの定型句を探してみたら、即位後だけで5回も出てきました。)

今回のように

「~が、」

と続けて、皇室のあり方についてのお考えや、国民の理解が得られる制度にというご希望を述べられるのは、極めて異例です。

一旦は控えると仰ったのに、そこから敢えて付け加えられたのだから、これだけでも
陛下がいかに腹に据えかねられているかが窺い知れます。


このおことばから連想されるのは、ご在位中の上皇陛下が平成21(2009)年、即位二十年に際しての記者会見で、
「皇位継承の制度にかかわることについては,国会の論議にゆだねるべきであると思います

が,

将来の皇室の在り方については,皇太子とそれを支える秋篠宮の考えが尊重されることが重要と思います。」
と述べられたことです。

やはり制度について言及することに慎重なご姿勢を保ちつつ、一歩踏み込んで

「皇太子とそれを支える秋篠宮の考え」

を尊重するよう望まれています。

今回のおことばは、慎重に慎重を重ねてこられた天皇陛下が意を決してなされた、上皇陛下のおことばに対する17年越しのアンサーでもあります。


この平成21年は麻生政権が倒れたばかりの頃で、今と同様に女性・女系天皇公認の議論が政治の場で葬り去られようとしていた時期でした。
では平成17年・有識者会議直後の上皇陛下のおことばはどうだったか。

「皇室典範との関係で皇室の伝統とその将来についてという質問に関しては,回答を控えようと思います。」
とスッパリ切り、議論の成り行きを見守るご姿勢を示されました。

その上で、この前段では皇室の中で女性が果たしてきた役割の大きさを強調され、後段では

「国民と苦楽を共に」

というあり方が

「皇室の伝統」

だというお考えを明言されました。

(平成17年、お誕生日記者会見より。画像は公論サポーター大須賀さんの作成。)


女性・女系天皇公認の流れのときは静かに見守られ(むしろ議論を後押しするおことばを述べられ)、
政治が女性・女系天皇を否定する流れのときは、控える姿勢は示す「が、」やむにやまれぬ切実なお考えを忍ばせられる。

このお考えは、基本的人権が制限され、分けても言論の自由に著しい制約がかけられている中で、ギリギリのラインを探りながら示されたものなのです

その並々ならぬご決意・ご覚悟で示されたお考えを無視する男系派は、

天皇を戴く国民としては控え目に言って逆賊だし、

人としては控え目に言って鬼畜です。


※参考:
定型句が登場する記者会見一覧
令和2年 お誕生日記者会見 問4
令和3年 お誕生日記者会見 問4
令和6年 お誕生日記者会見 問5
令和6年 英国ご訪問に際しての記者会見 問5
令和7年 お誕生日記者会見 問5

こういっては不敬ですが、笑っちゃう位ほんとに毎回ほとんど同じです。


文責:公論サポーター L.K

3 件のコメント

    mantokun

    2026年6月14日

    L.Kさんが2022年に発表されていた
    「上皇陛下のご意向、「愛子天皇」しかなくてビックリ!」
    https://aiko-sama.com/archives/21218
    は非常に印象が強く、今でも度々読み返しています。こちらの記事のおかげで、この度の天皇陛下の会見でのお言葉はかつての上皇陛下のお言葉の延長線上にあることに、私もすぐ気づくことができました。

    昨日の生放送でも小林先生がおっしゃっていたように、陛下から「国民が支持しているのは私の娘ですよね?」なんて明言するわけにはいかないのだから、本来なら政治家の側で忖度しなければならない。それをしないという以前にする気がない議員たちには、皇室典範改正に携わる資格そのものがありません。

    突撃一番

    2026年6月14日

    令和8年の御言葉では、「制度に関する言及は控えます」という御言葉が消えてたんですよね•••。

    陛下もいよいよ、言及せざるを得ない状況まで追い込まれておられるのかと、気を揉んだものですが。

    男系派はどこまでも都合いいように解釈してしまうから、もう「玉音放送」しか道は無いんじゃないかと思ってます。

    ナクラ

    2026年6月14日

    愛子さまが成人の会見の中で、引用されていたのを憶えています。
    上皇陛下、今上陛下、愛子さまとつづくこの考え方が、「皇室の伝統」でしょう。

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