「国民の総意」と言えぬ皇族数確保策 政治に足りない当事者目線・政治の不作為が招いた皇族数減少 養子案は「世襲」にそぐわず・「男系継承は中国文化」養子案は日本の伝統脅かす【毎日新聞・考・皇室インタビュー】

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「皇族数の確保策を巡る皇室典範改正に向けた議論について、識者らに聞くインタビュー企画「考・皇室―確保策 私の意見」」、特集記事を毎日新聞が報じています。

「国民の総意」と言えぬ皇族数確保策 政治に足りない当事者目線【毎日新聞】

笠原秀彦氏(専門は日本政治史。著書「皇室典範」「天皇・皇室制度の研究」)
・養子案は暴論で認めることはできない
皇室の伝統として守るべきは血のつながり、憲法2条に定められた「世襲」が最も大切、
遠縁の人を養子にすることは、世襲の概念にそぐわない
皇族数の確保は、女性皇族が婚姻後も皇室に残り、夫と子も皇族にすることで十分
保守系団体の支援を受ける自民などが数の力で養子案を推し切るのは許されない

・旧皇室典範で「宗系の紊乱(ぶんらん)(血統の乱れ)」を防ぐために禁止され
2005年の有識者会議でも安定性、国民の理解と支持、伝統のいずれでも問題として
否定された養子案が復活した明確な説明はなく、憲法違反の指摘も
・男系男子が伝統という主張もあるが江戸時代までは男系女子の天皇も
皇室典範は側室なしで構造的欠陥、男系男子に固執し改めない政治の不作為こそ
皇族数減少の原因
・皇室の皆さまが国民に常に寄り添い、相互に信頼関係を築かれた象徴天皇制にとって
一番ふさわしい皇位継承の形は、男女の関わりなく直系による世襲

朝日新聞の特集記事において、男系固執派を正面から批判する決意をされた
笠原氏の有言実行、養子案をはっきりと、全面的に否定しました。

「男系男子にこだわっていては世襲が危うくなる」考えは20年ほど前には固まり
男系男子を求める人々とも議論で合意できる妥協点を見付けたいとの思いがあったが
あの人たちは変わらないとあきらめ、今後は正面から批判してこうと思い定めた

政治の不作為が招いた皇族数減少 養子案は「世襲」にそぐわず【毎日新聞】

河西秀哉氏(専門は日本近現代史 著書「平成の天皇と戦後日本」)
・女性皇族の身分保持案も養子案も当事者に苦しみを与えると心配
「夫と子も皇族に」するのかも明確でなく非常に酷な状況
・養子案は2005年の有識者会議で安定性、国民の理解と支持、伝統のいずれも問題があり不採用
国民の権利を持たない皇族になりたい人がいるのか、半ば強制的に養子縁組させる危険はないのか
男子をもうける期待は大きなプレッシャーでしかない
・国民が求める皇室の活動は男性の天皇や皇族にしかできないのか

男系男子限定ルールを変えなければ、皇室はなくなります。

「男系継承は中国文化」養子案は日本の伝統脅かす【毎日新聞】

落合恵美子氏(家族社会学者 江戸時代の宗門人別改帳の分析による「家」の実態解明など歴史社会学の研究でも知られる)
・日本の家族観は厳密な父系(男系)制ではなく、女系も重んじられる双系的なもの
・江戸時代末から明治初期の庶民男性の5人に1人は他家の養子、半分以上は女系で家を存続する婿養子
・江戸時代の武士も婿養子に継承させた割合が60~70% 男系男子を養子にするより女系相続を実行
・中世から近世にかけて、日本的な家族制度「家」が成立
直系の子どもの数は限られているので娘による相続を認めなければ『家』は簡単に滅びる
・琉球士族と大名家が男系男子継承だったのは中国の親族制度の影響
古代に中国から律令制導入 父系制は日本固有の伝統ではなく最上位層だけが受け入れた「外来文化
8人もの女帝を輩出した皇室の元来の姿は中国皇帝とは異なる
経験を積んだ壮年期の実力ある女性皇族が即位 『中継ぎ』説否定

奈良時代の天皇は男女半々 次第に父系化しても男系の『女性天皇』まで否定は明治維新までない
「伝統を裏切るような旧皇室典範が制定されてしまった」要因は
近代化の中で性別役割分業や軍隊強化を進めていた欧米列強を見習ったから
・終戦後に男系男子規定が残され、男女平等を定めた憲法と矛盾
・こうした経緯を踏まえれば、日本の伝統を重んじる本来の保守派は
「女性天皇」復活に賛成で、「女系天皇」にも抵抗感は小さいはずでは?

・小泉内閣時に「女性天皇」を認めていた自民党などが
「男系男子こそ日本の伝統」に変わったのは安倍元首相を中心とする勢力が伸長、
日本会議と旧統一教会の支持を得た政治家が自民の中心に
旧統一教会の教義『女性は必ず男性に従うこと』『結婚前は純潔を保つこと』父系制的な考え方

養子案は皇室の『父系化』すなわち『中国化』を完成させようとする提案で
日本のアイデンティティーを脅かすもの

天皇陛下「国民の皆さんの理解が得られるものになることを望んでおります」
庶民の常識の中に生き続けてきた日本の伝統 庶民が理解できるとは日本の伝統によって立つもの

落合氏は現代ビジネスで披露した主張を、さらに深めました。

男性しか跡取りになれない社会を生きたいのか 
女性が大切にしてきたものも次の世代に伝えられる社会がいいのか 
私たち国民、とりわけ女性たちこそどんどん語るべき 
政治家は自分たちだけで性急に決めず、国民が考えをまとめられるよう
時間をかけて議論すべき」

落合氏の結句は、7月11日の夏祭りのテーマ
「愛子天皇とジェンダー」に直結しています。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

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