愛子天皇阻止法案に際し、日経新聞が3人の学者の意見を報じました。
皇位継承のあり方は 天皇と皇室の将来を巡る論点、学者3氏に聞く 所功氏/新田均氏/ケネス・ルオフ氏【日経新聞】
所功氏
・日本の皇統に男系、女系の区別なし 中華帝国の影響で男尊女卑的に、慣習的に男性の天皇が多くなったが、男系男子は古代(大和時代)から原理となっていない
・明治の皇室典範で皇位継承が男系男子限定になったのは、軍事的に西洋に伍するため天皇は男性でなければと考えられた時代の要請
・戦現行憲法下は男系継承を絶対視する必要はなく側室なしの男系継承の放置が皇室を苦しめている
・女性皇族の夫と子を皇族にしない仕組みは皇族数を増やすことにならず養子縁組も難しい
・古代からの歴史と近年の現実に即して、冷静に判断し改善していくことが重要
日本の皇統に男系、女系の区別なし このことは、もっと
声を大にして伝えてゆくべきこと。
新田均氏
「愛子天皇論」はじめ男系継承をやめろという言説は多いが「揺るがせにしない」は議論の大前提
・養子案へ600年に系統が分かれ現在は一般人との批判 敗戦後の特殊な事情で一般国民と背景が異なる
・女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案は歴史的根拠があるが夫や子を皇族にする前例はない
・民間から皇室に入ると自由が狭まり、女性皇族の結婚を妨げる
・皇位継承は一貫して男系を軸に維持、女性天皇は男系継承を補う中継ぎ役
・男系継承の本質は「女性差別」ではなく「男性排除」
権力を持つ外部の男性が皇室に入り、権威も握る独裁を生まないための仕組み
・君主制を否定し共和制にとの意見は無責任 世論調査の結果だけで決めてよいものではない
敗戦後の特殊な事情→「GHQ圧力論」は否定されている
民間から皇室に入ると自由が狭まり、女性皇族の結婚を妨げる→養子もまた同じ
中継ぎ役→歴史学的に否定
「男性排除」
権力を持つ外部の男性が皇室に入り、権威も握る独裁を生まないための仕組み
→いままさに、「養子の子は天皇」案で成されようとしているのは明々白々。
君主制を否定し共和制に→共産党がもっとも女性天皇推しという事実
世論調査の結果だけ→国民の総意と天皇陛下のご意向が一致
「養子の子を天皇にする案」で行われようとしているのが
権力も権威も握る独裁。語るに落ちたとは、まさにこのこと。
はじめからおわりまで、合っているところが何処にもない言説に
もはや誰も騙されません。
米ポートランド州立大学 ケネス・ルオフ氏
・今の日本の議論の状況は典型的な民主主義の一つの姿
「強固な意志を持った少数派が受動的な多数派を打ち負かす」構図
・女性皇族の夫や子どもは皇族にはならない改正案は不自然 家族の中で身分が分断される状況
・皇室の存続は単に伝統を守ってきただけでなく時代の変化に応じて柔軟に姿を変えてきたから
・日本社会においては象徴天皇制が国家の中心を保つうえで極めて有効に機能してきた
・日本の保守層には、伝統を守るために制度変化に順応してきた歴史があり、もし皇室が廃絶するような事態に差し迫った時には、女性天皇の容認も含め柔軟に適応しようとするだろう
時代の変化に応じて柔軟に適応するのが、真の保守。
強固な意志を持った少数派をのさばらせてはなりません。
アンカー山本有洋編集委員
・天皇や皇室を巡る議論で意見が割れたまま制度設計を強行すれば国民統合の象徴存在に傷をつける
・議論していない項目を突然改正法案に盛り込むのは問題 国民に対する説明責任の点からも悪手
・論点を明確に整理し国民に示し、世論に耳を傾け、あるべき制度を真摯に考える基本に立ち返れ
・数の力によらず幅広い合意形成に努めるのが政府与党 皇室への信頼を国が失墜させてはならない
昨年まで淡々と事実だけを報じていたという日経新聞が
何度も社説を出し、ついに複数の識者の意見をまとめるほど
皇室への信頼を国が失墜させようとしている由々しき事態。
時代の変化に応じて柔軟に姿を変えてゆくのも経済の要諦。
真の保守といえる立場から、引き続き
国家の中心を保つうえで極めて有効に機能してきたものを守るために
発信を続けてください。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
2 件のコメント
mantokun
2026年7月6日
記事のご紹介とリンク先の明記も、いつまありがとうございます。男系固執派は百地章、八木秀次、新田均が代わりばんこで登場する感じですね。いずれにせよ、彼らは学者への信頼や権威というものを失墜させそうな発言ばかりしていて、アカデミックの世界からは迷惑がられてそうです。
日経新聞宛に以下の意見をお送りしました。
***
所功氏とケネス・ルオフ氏の意見は常識的で、国民感情にも沿うものだと感じます。新田均氏の見解は、現代の古代史の学説にも沿っていませんし、旧宮家の皇籍離脱はGHQのせいなどという誤った説を前提にしており、正直言って学者のレベルに達していないと思います。
新田氏は「男性を排除するのが皇室の伝統」などと述べていますが、「女性皇族のみはご結婚したら住民基本台帳に名前が記されて実質国民扱いになるが、養子の子が男子なら皇位継承権を持つ」という噴飯物の改正案が明らかになっているのに、白々しいにも程があります。
信子妃の兄である麻生太郎議員が養子案実現に固執しているのも周知の事実であって、むしろ養子案こそ時の権力が皇位継承を恣意的に左右する危険極まりない案ではありませんか。新田氏には学者としての良心がないのかと呆れています。
両論併記という体裁を保ちたいのだと推察しますが、学者の肩書で完全な誤りを述べる人物の発言を、社会の公器たる新聞紙面に載せるのはいかがなものでしょうか。
皇室典範改正議論がここまでこじれているのは、ひとえに国会議員の中に常軌を逸して男系血統に固執する勢力がいて、彼らが天皇陛下の唯一のお子様にして直系である愛子内親王殿下の皇位継承を阻んでいるせいです。
6月11日の会見で、天皇陛下が「国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでいます」とおっしゃったことを真っ向から無視するような政権に、皇室典範改正を手掛ける資格はありません。高市首相は国会軽視の姿勢が甚だしく、中傷動画疑惑にもまともな答弁をせず逃げ続けています。
何重にも憲法違反を犯している養子案は速やかに廃案にすべきです。皇室のお考えと国民の総意に基づく「愛子内親王の皇位継承」を認める以外に皇統問題決着の道はありません。
daigo
2026年7月6日
日経新聞に意見を投稿しました。