グリル厄介者 vol.7シェフサトルが、素材そのまま斬ってみました編(その1)

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サトルです。
久々の「倉山満論破祭り」の参加ですが…

どこが題名の「ストロング…」なのかが、相変わらずわかりませんが、論理的でない?文章を出来るだけ、慣れないながらも感想共々、斬ってみますね。

(以下引用(文言含む)は、週刊SPA2026年8/4日号より。ネットでは、こちら。https://news.yahoo.co.jp/articles/fa9b76ecc17175e2c7a47227ccbb24d892e82ead?page=1)

なんたって「憲政史学者」…との触れ込みなんで。
※別なものが触れてたり、振り切ってる気もしますが…。

【皇統問題は、いつから戦争になってしまったのか?…な倉山氏のコラム】
まず結論から言えば、これは皇室制度を論じた文章というより、「自分たちダンケーは勝った!!」と、支持者や支援者に確認させるための雑誌「SPA!」を使った戦勝報告です。

しかも、その戦勝報告を支えているのは制度論ではありません。目につくのは、「敵」「黒幕」「陽動作戦」「戦争目的」「陰謀」「粉砕」「ざまあみろ!」
…などという、強烈な戦争語彙と、勝敗レトリックです。

少なくとも私は、「学者を名乗る方」の稿に、このような文言が並ぶのを見たことがありません。そもそも…皇位継承制度は、本来、誰かを倒して勝敗を決めるための戦争…ではないですよね?

つまり、国民や識者、学者、政治家に問われているのは、憲法の下にある象徴天皇制を、国民の理解と信頼を得ながら、次の世代へ、どう安定的に引き継ぐか?…であったはずですし、そうすべき話なのでは?
 だって、天皇の地位は「主権の存する日本国民の総意に基く」と、憲法1条に規定されているんですから。

ところが、この文章には、

・象徴天皇制・国民統合 ・制度正統性 ・皇族ご本人の人格と人生
・国民の理解      ・長期的な制度の持続可能性

…という、皇位継承制度との接続を確かめるための観点が、ほとんど出てきません。

出てくるのは、敵味方と勝敗の視点がメイン。

【さらに掘り下げていくと、見えてくるもの】

倉山氏は冒頭で、「“戦争目的”は達した」と宣言しています。しかし、その「戦争目的」とやらは何だったのか?本文では、相変わらず明確に定義されていません。

・女性皇族の配偶者を皇族にしないことなのか?
・女系天皇を阻止することなのか?
・男系継承を維持することなのか?
・旧皇族系男子の皇籍取得を実現することなのか?

自陣営の「戦争目的」は曖昧なまま。

一方、相手側の目的については、倉山氏が本人たちに代わって?断定しています。

…というのです。

自分たちの目的は曖昧。なのに、相手の目的は、内心まで見抜いたかのように断定する…。そんなことを、いったい誰の、どの発言や制度案から読み取ったんですか?

ちゃんと信用に足る根拠を示さないと。そして、この非対称性は、コラム全体を貫いてます。

しかも倉山氏は、

と書いています。

え?

…えっと、ここは、文脈上、おそらく「看破していた」と言いたかったのかな?

「看破」とは、物事の本質や正体を見抜くこと。一方、「看過」とは、見逃すこと、見過ごすことです。

つまり文章どおりに読むと、

「私は敵の本当の目的を見逃していた」

という意味になるんですが?
敵の真意を見抜いたと誇示する場面で、文章上は「見逃していた」と告白してしまってますよ?

単なる誤記だとしても、かなり象徴的ではありますね。なぜなら、このコラム全体が、「自分は敵の真の目的を見抜いていた」という立場を前提に成立しているから。

しかし、その「真の目的」自体が論証されていない。

どないなっとんねん。

倉山氏は、

と書いてます。
(いや、本当に書いてるんですよ?みなさん)

えーっと、

まず、「曲学阿世」とは、学問や道理を曲げて世間や権力者に迎合することを意味します。宜しいですか?「御用言論人」も、権力や特定勢力に都合のよい言論を行う人物…という意味ですね。

つまり、

という表現は、意味の重なる侮蔑語を重ねています。

これ…学問を曲げる迎合者であり、権力の手先でもある、と二重に悪印象を付けているだけなんじゃないんでしょうか?

しかも、誰が、どの事実を、どのように曲げ、誰に迎合したのかは、依然として示さない。

「プロパガンダ」という言葉も同じです。プロパガンダとは、特定の政治的目的のために、情報を選択・操作し、世論や感情を誘導する宣伝活動を指します。

ここまで、宜しいですか?ならば、

その説明がなければ、「プロパガンダ」「総動員」という評価は成立しませんよ?

「学者」「専門家」の文章とは、最低限そういうもんだ…と思ってたんですが、どうなんでしょ?

しかし、ここでもまた、倉山氏は何も示していない…。

自分と異なる主張を、「曲学阿世」「御用言論人」「プロパガンダ」と呼んでいるだけ。
 これは反論ではありません。 異論を不誠実な政治宣伝として先に処理し、読者に「検討する必要がない」と思わせるためのレッテルです。

倉山氏は続けて、

と書いている。

「陽動作戦」とは、本来、本当の攻撃目標や作戦目的を隠すために、別の場所や別の論点へ相手の注意を向けさせる行動のことを指します。ならば、この語を使うには、最低でも、

1. 本当の目的が別に存在する
2. 愛子天皇は本当の目的ではなかった
3. 愛子天皇を唱えた人々が、そのことを認識していた
4. 別の目的を隠すために意図的な役割分担があった…

と、示さなければ、この言葉は成立しません。

しかし倉山氏は、何も示していない。

ただ、

と断定しているだけ。

「黒幕」という言葉も同様。黒幕とは、表に出ず、背後で計画・指揮している人物や勢力を意味します。

ならば、

・誰が黒幕なのか?
・誰に何を指示したのか?
・どのような連絡や共同行動があったのか?
・誰が陽動役で、誰が本体だったのか?

を示す必要がありませんか?

だが本文には、黒幕の名前も、組織も、証拠もない。

「敵」だけでも相手を一つの集団にまとめているのに、さらに「黒幕」「陽動作戦」「戦争目的」と重ねることで、

「表面上は愛子天皇を訴えているが、背後では別の勢力が皇室乗っ取りを企てている」…という陰謀物語を作っていませんか?

つまり「陽動作戦」は、確認された戦略の名称ではなく、相手を組織的な陰謀集団に見せるための軍事比喩であると。

※ここで、邪推的な私見を、敢えて書いておきたい。
 倉山氏は、以前は「愛子天皇論」と書いていた。例えば、野田佳彦の「愛子天皇論」と。しかしながら、最近は、人物名は省略して、「愛子天皇」論…としている。特にSNSね。今回は愛子天皇にしてるけど。特定の政治家の主張として扱っていたものを、いつの間にか、正体不明の勢力による「陽動作戦」へと組み替えているようにも見える。ここ…「」の位置変更が、とっても気になるんだが?「姑息」の文字が浮かぶ。「ちっちゃ(笑)!」とか。
 ふーん。「黒幕」「陽動作戦」ねぇ…。

閑話休題。

倉山氏は、

とも書いています。

しかし、愛子天皇の可能性が「最初からゼロ」だったのなら、何を粉砕したのか。

本当に可能性がゼロだったなら、それを阻止したことを大きな戦果として語ることはできないんじゃあ…。可能性がないものは、脅威にはならないですよね?普通。

さらに倉山氏は、

との内容説明しています。

しかし、それも倉山氏自身による動機推測にすぎないのでは?

・女性天皇を支持する人。
・愛子天皇を望む人。
・女性皇族の婚姻後の身分保持を求める人。
・女性宮家を支持する人。
・女系天皇を容認する人。
そして、双系派の人々。

これらは、同じ制度案でもなければ、同じ政治目的でもない。それをすべて「女系派」「敵」と一括し、その背後には「黒幕」がいて、愛子天皇論は「陽動作戦」だったと断定する。

これは相手の主張への反論ではない。相手が語っていない内心を倉山氏が設定し、その【設定した内心を攻撃しているだけ】です。

(つづく)

次回は、頻繁に「ダンケー横丁」に出てくる「国体の毀損」「パンピー」等について検証しますね。

2 件のコメント

    サトル

    2026年7月29日

    素材?に、餡(暗に)が、かかってたんで…それは別皿で、邪推的な私見で味を調えてみました(笑)
    まったくセコい素材です。
    どんだけ気にしてるのやら。サイト愛読者なんだな…と「私的には」うかがえます(笑)(X毎日みてて…の感想です)

    サトル

    2026年7月29日

    今回も、なが~~い文章掲載ありがとうございますm(_ _)m

    前は、サトル節で出汁をとって…でしたが、最近は使わず。
    今回は、少し上に、サトル節削ってパラパラかけてみましたm(_ _)m

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