「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」を賜ってから10年のきょう、東京新聞が記事を出しています。
上皇さまの「お気持ち表明」から10年…「安定的な皇位継承」巡る議論は課題を解決できたのか【東京新聞】
2016年8月8日、上皇陛下は象徴天皇の務めについて「国民の安寧や幸せを祈ると同時に、人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えてきました」と活動する重要性を説き、どう安定的に公務を続けるべきか問いかけた
翌2017年6月、退位の特例法成立 安定的皇位継承や女性宮家の創設等の検討を求める付帯決議可決
今年7月、改正皇室典範が成立
所功氏(京都産業大名誉教授=日本法制文化史)
・上皇陛下の10年前のおことばは、現行の憲法に定められる国家・国民統合に必要な象徴天皇制度を今後も継続していくために考えた重要な発信
象徴は単に存在するだけでなく、国民の声に耳を傾け、寄り添うのが陛下の考え
・おことばの4年前には退位の意向を宮内庁幹部に伝えておられたが、政府は真剣に受け止めず、
やむなくあのような発信に
・退位を巡る論議を機に皇室典範改正に繋がったが、中身は到底、本質的と言えない
養子に男子が生まれなければ続かないのは同じで、速やかに永続可能な制度設計の議論を再開すべき
笠原英彦氏(慶応大名誉教授=日本政治史)
・生前退位に関する有識者会議で天皇と上皇の二重権威を指摘、摂政での対応を求めたが、おことばは政府と宮内庁の意思疎通が上手くいかなかったからと分かり摂政も二重権威の懸念があることから理解
・改正皇室典範は旧皇族だけが養子の対象で違憲 養子に入ると皇籍離脱できないのも人質のようだ
・側室をやめた以上、皇位を女性や女系に拡大しないと立ちゆかない
600年も離れた養子は敬慕や尊敬の念が失われ象徴天皇制が根幹から揺らぐ懸念
再改正は必ず求められる
ご意向を理解してアップデートした笠原氏は、男系固執派との対決姿勢を表明しています。
「男系男子にこだわっていては世襲が危うくなる」考えは20年ほど前には固まり
男系男子を求める人々とも議論で合意できる妥協点を見付けたいとの思いがあったが
あの人たちは変わらないとあきらめ、今後は正面から批判してこうと思い定めた
象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(ビデオ)(平成28年8月8日)
始めにも述べましたように,憲法の下,天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。
国民の理解を得られることを,切に願っています。
10年前のきょう、NHKでおことばを発信されると承った多くの国民は、
テレビの前に集まり、静かに、そして正しく、ご意向を理解しました。
おことばを賜ってから10年の節目に、安定的皇位継承から最も遠ざかる
「愛子さま排除法」が成立、10月にも施行されてしまうという事態を
本当に申し訳なく思います。
愛子さまを皇太子に
この節目の日に、安定的皇位継承について、核心を突く報道をした
東京新聞を賛美します。