
9月2日(水)の「歴史探偵」(NHK)は「犬と日本人」というタイトルでした。扱われた内容は、纏向遺跡で発見された犬の骨(古代)、犬による伊勢代参(江戸期)、絶滅しかけた柴犬の復活(明治~昭和)でした。
(1:古代)邪馬台国大和説では箸墓古墳の被葬者・倭迹迹日百襲姫を卑弥呼に比定します。箸墓古墳を擁する纏向遺跡の宮殿跡から発見された犬の骨は、縄文犬より体格が良かったために大陸産だとされ、また骨には猟犬のような傷が無く、埋葬もされていなかったことから、犬の遺骸を門前に掲げて邪を祓うという大陸の古い風習で説明されました。これが本当なら犬と人間がパートナーシップを築いた縄文期と比べて相当に殺伐とした関係です。ちなみに筆者は邪馬台国北九州説を採ります。
(2:江戸期)民は「一生に一度は御伊勢参り」と憧れますが、多くは叶わないので犬が代参したという江戸中期から後期に起こった現象を紹介していました。犬は街道を行く旅人に同行し、人々の善意に頼りつつ、飼い主が首に巻き付けた銅銭で旅程をこなしたようです。代参は明和8(1771)年と文政13(1830)年が2大ピークとされますが、1767~1786年は田沼期、1804~1830年は家斉治世の文化文政期ですから、犬の扱いも銭次第なのでしょう。ちなみに筆者は田沼意次や徳川家斉の積極財政を肯定しますが、それをそのまま現代日本に適用するのは不可能だとも考えます(※「抜けない伝家の宝刀」参照)。
(3:明治~昭和)明治の開化期には公衆衛生の観点から街の犬が狩られ、外来犬の流入もあり、日本犬は絶滅の危機を迎えたそうです。田舎に居た残存個体(石→アカ…)から篤志家が増殖させましたが、対米戦争の頃には軍用犬として徴発されました。そうした危機の時代を乗り越えて生き残った柴犬は全てアカや石の血を引いているそうです。
以上の3件は全て高市政権への阿りである可能性があります。例えば3は、現在の日本人が柴犬を可愛がれるのは先人たちが純血種を残そうと努力したお陰であり、同様に万世一系の男系継承を残してきた先人たちの知恵が皇室を守ってきたと言いたげで、皇族が種犬扱いです。そして2は高市政権の積極財政を遠回しに賞賛しており、1は古典的ネトウヨの嫌韓・反中への接近でしょうが、嫌韓なら統一教会に支援される男系固執議員にも嫌悪感を示して然るべきです。権力者に阿ることが公共的との考えなら、トンデモない思い違いです。
文責:京都のS
1 件のコメント
京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)
2026年9月5日
ふぇい様、掲載有難うございます。「歴史探偵」と言えば、次週は「持統天皇」を採り上げます。きっと「知恵泉」の藤原不比等回や光明皇后回に匹敵するほどヤバい内容になると予想されます。「政府広報局」としてのNHKを注視していきましょう。