愛子さまの人気を利用?ポピュリズム批判に怯えるな!

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愛子さまのご成年記者会見の衝撃が日本列島を席巻しています。

穏やかに、しっかりと、相手の目を見て一言一言を丁寧に語られるご様子が素晴らしかったし、内側から放たれる美しさ、気品にすっかり魅了されました。

小林先生は父親の心境になられてしまったのか、「皇太子になられても結婚して欲しくない」このブログにて)とまで仰ってしまいました(^^;)

でも、多くの方が同じ思いを抱かれたのではないでしょうか。

それくらい、本当に美しいお姿でした。


一方で、こうして愛子さま人気が高まると、

「愛子さま個人の人気を利用して、国家の根幹をなす制度を変えようとするな」といった批判や、

「個人の資質や能力を持ち出すと、皇室の方々個々の能力への批判につながりかねない」といった懸念の声も聞こえてきます。

こうした声は、男系派だけでなく、「愛子天皇」実現を目指す側からも聞こえてきます。

当サイトも、開設してからこれまで、そうした理由でご協力をいただけなかったことは何度もあります。


しかし、そうした声に対して私は、くだらないとしか思いません。


国家の根幹をなす制度が存続の危機に立たされているのに、それを改めようという機運が起こらないのが現状です。

まずは国民の関心を高めて、政府や国会議員を議論の場につかせなければなりません。

ポピュリズムが議論を捻じ曲げる危険がある一方、国民が関心を持たない場合でもそれは起こります。

いま皇位継承論議が直面しているのは後者の方であり、関心を高めようとする動きをポピュリズムといって抑え込んでいては議論は一向に進みません。

「愛子さま人気の利用」批判は、「静謐な環境」論と同義です。

相手の話を聞いて国家全体の最適解を求める誠実さが権力側に見られない中、こんな批判に自縄自縛に陥っていては、事態は悪化の一途を辿る一方です。


また、能力の低いものへの批判につながるから、能力の価値そのものを認めない、というのは悪平等です。

皇室を悪平等の象徴にする態度を受け入れることはできません。

愛子さまがご会見でも触れられていましたが、皇室の方々は、それぞれの専門分野も通じて人としての研鑽を積まれ、公の務めに活かされています。

そのご姿勢が、皇室の気品や聖性につながっていると私は感じています。

能力や姿勢を重視するからといって、仮にそれが欠けている方があらわれたとしても、必ずしもその方個人への批判や人格否定に結びつくものではありません。

それはその方を見る国民側の態度の問題であり、個々の欠点を受け入れられる寛容さと、欠点を受け入れてなお揺るがない、共同体に対する信頼感が不可欠になってくるでしょう。

皇室とのかかわりを通じて、そうした態度が国民の間に醸成していって欲しいと思います。


人が人を好きになるのは自然なことで、その感情をバネにして人は飛躍的な成長を遂げることができます。

人で構成される国家・社会においても、この「好き」という感情を抜きにして維持・発展することはできません。

「愛子さまが好き」という自然な気持ちに、後ろめたさを感じる必要はまったくありません。

その気持ちを大切にしながら、「愛子天皇」実現への希望を抱いていただきたいと強く願います。

「サイトの目指すところ」でもそれに関することを書いていますので、ぜひ読んでみていただけると嬉しいです。


文責:静岡県 L.K (30代、男性)

8 件のコメント

    基礎医学研究者

    2022年3月20日

    興味深く読ませていただきました。自分は、このように思います。
    「愛子さま個人の人気を利用して、国家の根幹をなす制度を変えようとするな」
    「個人の資質や能力を持ち出すと、皇室の方々個々の能力への批判につながりかねない」(L.Kさんからの引用)

    これは、正論のように見えますが、現状を踏まえていないと思います。現在問題なのは、「皇位の安定継承」が揺らぎ、天皇制そのものが存続の危機にあるのに、それでも認識が変わらないのならば、それは結局のところ「何もしない」というのと同じことになり、「皇室」の消滅に加担している行為になるのではないかと、私見では思います。また、愛子さま個人の資質については、それは結果であって、「敬愛」の対象の1つではある、とは思います。しかしながら、我々国民の天皇陛下への敬愛の本質はもっと深いところにある、と思います(それは、個人の資質とは別のものなのだろうと)。私は、今回のL.Kさんの論考を読み、そのように思った次第です。

    京都のS

    2022年3月20日

     「愛子さま人気を利用するな」→女系容認論を前に進めるな、「皇室制度論議は静謐な環境で」→女系容認論を前に進めるな、全く同じですね。
     皇族の中で皇太子から天皇になられることを意識する人は一般の皇族より秀でようとする努力が必要だと思います。それは今上陛下が皇太子時代から「誡太子書」を座右に置かれてきたことに通じていると感じます。各方面における愛子様の高い能力も、そうした努力の表れではないかと考えます。

    秋田のタカ

    2022年3月20日

    LKさんのコメントを拝見して、自然に、美しさと親しみと溢れるやさしさを感じる愛子さまを見て、自分も小林先生と同じで、いつまでも結婚せず皇室にいてほしいと思いました。
    それと、気になったのは、愛子さまとLKさんを比べるのはちょっと無理があるなあと思いました。
    ルールを厳密に守るのは、誰にとっても難しいと思うからです。

    L.K

    2022年3月20日

    まるさん、urikaniさん、殉教@中立派さん、ダダさん
    コメントいただきありがとうございます(^^)

    まるさん
    ずっと記者に目を合わせて話されて、本当にすごかったですね!
    ところで、最後の「誰かさん」って、誰のことですか?
    私のことでしょうか?(((( ;゚Д゚)))
    確かにどこまで正確に扱っているかは、厳密に見ていくとアレかもしれませんが…。
    愛子さまと比較するなんて、勘弁してください(TдT)

    urikaniさん
    一字一句、ゼンブ同感です!
    改めてコピペしたいくらい(≧▽≦)

    殉教@中立派さん
    言葉で伝えるのって、本当に難しいですよね。
    態度でわかってもらえるように精進したいです。
    ところで追記のところ、この文は特に何かを参考にしたわけではないのですが、似たような文を書かれていましたか?
    気付かないうちに殉教さんの言葉が頭に入ってきたのかな(^^;)

    ダダさん
    許しがたいことなのですが、現在の法では男系男子にしか皇位継承が認められていません。
    だから今のままでは愛子さまは天皇にも皇太子にもなれません。
    でも、それではなぜ男系男子に限定されなければならないのか。
    女性でも何ら問題なく、日本国の象徴、日本国民統合の象徴になれることを愛子さまは示してくださっています。
    そして愛子さまがそのようなご存在になられた要因は、天皇皇后両陛下が惜しみなく愛情を注いでくださったことが大きいです。
    お父様側から皇統につながっているからとか関係なく、ね。
    つまり、男系継承にこだわる必要もない、ということです。
    愛子さまはそのことを、百篇の言葉を用いることもなくそのご存在で証明してくださいました。
    これほどありがたく、勇気づけられることはありません。
    私たちは、迷うことなく、「愛子天皇」を実現させていきましょう!

    ダダ

    2022年3月19日

    皇位継承の順位は人気や能力ではなく、法で決められていますよね。
    世襲と皇長子、愛子さまは両方に適合します。
    決してポピュリズムではありません。

    殉教@中立派

    2022年3月19日

    小林先生から引用。
    「態度」で見せるしかない。言葉でいくら語っても、説明しても、庶民には「難しすぎてわからない」となる。だが、態度だけはわかる。立ち振る舞いを見れば、その人の思想が分かるのである。
    (9条は戦争条項になった/2015年・角川新書)

    愛子さま・皇族方も、マトモな保守も「態度」を示し、多くの人に「思考の入り口」を提供するのが役目だと思う。そして、各自で勉強するも、思いに応えて行動するも、国民達次第だと思う。それに、政治家や官僚の「お友達・コネ人事」を問題視せず、殿下を慕う人々に文句をつけるのはバランスが悪い。貴様、自分自身の身を顧みろ、「好みで人を選ぶこと」はどこまで悪なんだよ、あと現実見ろ、危機意識持てボケ、と思う。

    追記:L.Kさま、私の雑文から「国民に関心を持たせ、政治家を議論の席に着かせる」の引用アリガトです。

    urikani

    2022年3月19日

    愛子さまのご会見をご覧になって、今まで関心が無かった方も皇室に関心を持たれたのではないかと思います。
    それはひとえに、愛子さまの魅力によるところが大きく、人として自然な感情でしょう。こんな素敵な愛子さまが天皇だったら嬉しい!と思うと思います。
    わたしも愛子さまをお慕い申しております。
    愛子さまを皇太子に!
    ゆくゆくは天皇に!

    まる

    2022年3月19日

    メモにほとんど目を通すこともなく、前を見て「自分の言葉」でお考えを伝えようとなさってた愛子内親王が、たった一箇所だけ、ウクライナ情勢について問われた場面で「天皇陛下がお誕生日の記者会見の折におっしゃった言葉と同じ言葉をそのままお伝えしたいと思うので,メモを見させていただきます。」と断られた上で、陛下のお言葉をそのまま引用されたのがとても印象的でした。他人の文章や意見を引用する際に、「自分の文章ではなく、引用文章であることを明確に示す」「引用元を明示する」「引用する文章は一字一句変えない」というルールを忠実に守った素晴らしい対応です。しかるに、他人の文章を引用したことすら示さず、引用元は隠蔽し、しかも無断引用がばれないように表現を巧妙に変更した上で剽窃した誰かさんとは、人間の品格が段違いです。

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