天皇賞・天皇杯、ひと目でわかるその格式

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本日、競馬で最高ランク(G1)に位置付けられるレース、「高松宮記念」が行われます。
このレースは、その前身を「高松宮杯」といいます。
ご想像通り、生前の高松宮さま(大正天皇第三皇子・宜仁親王、昭和62(1987)年没)より優勝杯を賜り、この名前が付けられました。

尚、高松宮妃喜久子さま(平成16(2004)年没)は、愛子さまのご誕生に際し祝意のお歌を詠まれ、将来、女性天皇誕生の可能性を明言された方です。詳細はコチラ

主催・JRAのHPを見ると「第52回」と書かれていますが、G1レースに格付けされたのは平成8(1996)年の第26回から。
これは日本競馬の歴史の中では、まだ若い方のG1レースといえます。


一方、皇室と関わりのあるレースがもう1つあります。

それが天皇賞です。

天皇賞は、戦前から続いてきたレースで、当初から国内最高峰のレースと位置付けられました。

優勝馬のオーナーには天皇から下賜された盾が授与され、オーナーはそれを白手袋を着けて受け取ります。

平成になってから立て続けに天皇賞に勝利した武豊騎手は、「平成の盾男」といわれました。

天皇賞は、ビッグレースが増え国際化も進む現在でも、一流馬が集まり栄冠を目指す、特別な存在感を放っています。


他の競技に目を移すと、その最高位の大会に天皇杯と銘打たれているものを見かけます。

最も有名なのは、やはりサッカーの天皇杯ではないでしょうか。

野球少年だった私にとって、高校・大学・社会人・プロというカテゴリーをまたいで行われる方式はとても新鮮で、日本全国を巻き込んだ壮大な大会という印象を抱きました。

スポーツが好きな人にとっては、各競技の天皇杯が、天皇・皇室を認識するきっかけだったという方も多いのではないでしょうか。


ちなみに、総理大臣杯、というタイトルもあります。

検索してみると、大学サッカーや社会人ゴルフの全国大会が出てきます。

また、先週ボートレースの最高ランク(SG)「ボートレースクラシック」女性レーサーが初めて制しましたが、このレースは以前は「総理大臣杯」と呼ばれていました。

「総理大臣杯」も、大きな大会であることを感じさせはしますが、これを「天皇杯」に置き換えるとどうでしょう。

優勝者・チームを決定する大会というだけに留まらず、その競技自体が、日本の文化の中で、確固たる存在感を持って息づいていることを示しているように、私には感じられます。


「天皇」の名を冠するタイトルが、子供にもわかりやすく、最高の栄誉として憧れられるのは、天皇が日本国の象徴・日本国民統合の象徴であることの一つの表れだといえるでしょう。

天皇賞・天皇杯が、子どもたちにとって、腕を磨く励みになるとともに、日本の国柄を理解するきっかけであり続けてほしいですし、

そのような存在として、天皇・皇室が永く続いていってほしいと願っています。


※天皇杯がある競技はこちらにまとめています。


文責:静岡県 L.K (30代、男性)

8 件のコメント

    基礎医学研究者

    2022年3月31日

    興味深く読ませていただきました。漠然としか知らなかったので、勉強になりました。特に、競馬の天皇杯は昔少年ジャンプで連載されていた「みどりのマキバオー(by つのまる)」のハイライトだったので、私にはそのイメージが強いという無教養ぶりでした(;^_^A。

    ただし

    2022年3月28日

     読んでいて面白かったです♪
     天皇・皇后の名の付いた大会や競技で、皇室を知って欲しいですね☆

    ダダ

    2022年3月28日

    天皇杯はスポーツに疎い私でも知っています。
    だけど、総理大臣杯は聞いたこともありません( 一一)

    殉教@中立派

    2022年3月27日

    ううむ・・私には「競馬やTOTOくじ等のギャンブルを、皇族方が推奨している」ようにも見えてしまうが・・。それでも、国民に親しまれる競技で「民衆が、天皇や皇室を意識する機会を増やす」のは大きい。その状態なら、皇族方が公務で国民と触れ合う際にも、より多くの敬愛のやりとりが期待できるから。・・ただ現在は「民よ!時間がない!漠然ではなく、明確な危機意識を!」と叫びたくもある。

    ふぇい

    2022年3月27日

    天皇杯と言えば
    マリノスでしたね。
    くりんぐさんがコメントされてた
    フリューゲルスの試合見てました。
    当時キャプテンの山口素弘選手が同郷なもので(^^)
    J加盟前のザスパ草津の快進撃ってのもありました。
    ヴァンフォーレ甲府と群馬県代表の前橋商業高校が結構いい戦いしたのもみに行っております。
    プロと高校生が一緒に戦う。

    天皇杯
    いいですね(^^)

    くりんぐ

    2022年3月27日

    私がサッカーの天皇杯で覚えていたのが、1999(平成11)年2月1日に横浜マリノスとの合併で消滅することになった横浜フリューゲルスが、クラブとして最後の試合となった第78回天皇杯決勝で清水エスパルスを破り優勝したことでした。

    クラブとして最後の試合を、もっとも栄誉ある天皇杯優勝で飾れる。
    横浜フリューゲルスの選手・スタッフ・ファンにとって、どれほど嬉しかったことでしょう。

    Richard Tiger

    2022年3月27日

    私が中学・高校とサッカー部に所属していた時、まだJリーグ創設前で、今では考えられないほど、超絶なマイナースポーツだったんです。

    しかし、その中でも天皇杯サッカー大会は格式の高い大会でして、トーナメント方式で決勝まで行くと、1/1の元旦に国立競技場で試合が行われ、テレビ中継もされるんです。

    このマイナースポーツ時代から続く伝統の天皇杯サッカー大会が無かったら、日本のサッカー界もここまで成長してなかったのではと、思います^_^

    かずず

    2022年3月27日

    自分は、サッカーが好きなので、サッカーの天皇杯に親しみがありますね。プロを始めとして学生から社会人まで参加資格あり、サッカー日本一決定戦に相応しい大会です!昔は、元日決勝だったので正月に、サッカーが見れて幸福でした!

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