桑田真澄投手から学んだこと

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かつて巨人のエースとして活躍した、桑田真澄投手は子供たちへの指導を目的とした著書の中で

”相手投手をやじるのはフェアではない。なぜなら一人の相手をよってたかって、叩くのはスポーツマンといえるのか。”

と相手投手のやじを真っ向から否定し、また指導者による体罰などの高圧的な指導に対しても真っ向から否を唱え、体罰肯定であった橋下徹氏に対しても直接対面してその言説に否を唱えました。


 この桑田投手の見解から、私は現在の皇室バッシングも同様であるとの思いを持ちました。


 なぜなら、皇室バッシングとこの桑田投手が否定している相手投手へのやじや指導者の高圧的な指導は

”反論できない相手をみんなで叩く”

という卑劣さにおいて共通しているからです。


 ”皇室は反論できないから”、”相手投手は自分に言い返したりやり返したりすることはできないから”、”選手はまだ子供であり立場が弱い、だから反論できないだろう”


 すべて、自分の立場や相手の弱さを利用して行われる”一方的なバッシング”です。



 *なお、これは生前の野村克也監督やその弟子にあたる橋上秀樹氏も「汚い野次を浴びせてくるチームはプロ野球にもあったが、このようなチームの野球は少年野球レベルだ。特に警戒したり対策を立てた覚えもない」と発言しています。また、高校野球の名門の横浜高校の渡辺元智元監督もかつて自身が見たゴルフツアーで日本人の観客がゴルファーにやじを飛ばしているシーンを見て”人情の国・日本が聞いて呆れる。”と毒ガス攻撃を自著で展開しました。



 相手が弱いないしは反論できない、これをいいことに全員で相手をバッシングする、罵声を浴びせる。

 これは皇室を持続させていく反映させていくという点でもマイナスにしかなりませんし日本国や日本人の品格を貶める行為以外の何物でもありません。(もちろん、これは指導という点でも同様です。)
 皇室も指導も、相手の尊重が絶対条件です。
 皇位継承に関する議論が動こうとしている今、これを思い返す必要があるのではないでしょうか。

 文責 山梨県 jacker

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4 件のコメント

    ただし

    2022年4月18日

     仰る通りですね。
     桑田投手や、貴乃花親方を思い出したのですが、因習を否定し道理を通そうとされる方は、批判を受けてしまいますね。どちらが、よく物を考えて発言されているかと言うと、批判する側は雰囲気や勢いだけの場合が多いように思います。
     桑田さんや野村さんのように真理を追求しようとされる方は、周りに流されずに、よく物を考えてらっしゃいますね。

    殉教@中立派

    2022年4月17日

    今までの同氏のブログは「選手の暗黒面」がテーマであったが、今回は「選手の誠実さ」を描いている。・・しかし、芸能人・スポーツ選手・皇族方は、叩く連中にとっては、全部同じような感覚なのだろう。私は、以下の中川淳一郎氏の考えに賛同する(炎上するバカさせるバカ・P133)。

    「有名人なんだから悪口ぐらい甘んじろ」という意識が蔓延しているのはおかしい。(中略)それに、いちいち他人の生き方に文句つける人生、虚しいだけだって事に早く気付かないと、(叩く者の)人生は、もっと惨めになってしまう。

    芸能人ならまだ、ツイッターで反撃したり、訴訟で対抗する道があるが、皇族方には反論権が(事実上)無い。秋篠宮殿下が、「ある程度は反論する自由」について、示唆なされた事があった。ここまで皇族方を追い詰めてしまった畜群ども。彼らに「反論権のない皇族」という事実を、周知徹底する方法はあるのだろうか。

    基礎医学研究者

    2022年4月17日

    興味深く読ませていただきました。桑田投手は現役時代から頭のよい投手だと思っていましたが…僭越ながら、投手でこのような「公」の精神を体現するような思想をもっていたことに、結構驚きました(JACKERさんならばこの言い方をわかっていただけると思いますが、投手は基本「お山の大将(笑)」的な人物が多い)。ですので、投手出身で数少ない「名監督」になれるポテンシャルがあるかもしれない、と私見では思います。閑話休題。

    そして、今回のブログの本質は「相手の尊重!」。これに尽きると思います(そう考えられるのならば、「皇室典範」の改正ということは、当然出てくるはずなので)。

    ダダ

    2022年4月17日

    桑田選手がイメージ通りで嬉しいです☆

    非が無い相手をバッシングする卑劣さ。これは必ず自身に跳ね返ってきます。
    皇室バッシングの場合は個人を超え、皇室消滅という最悪な形で。

    バッシングが続けば、天皇、皇族のモチベーションは下がる一方ですよね。
    天皇の前で胸を張って「国民」と言えるよう精進していきます。

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