ともにゴー宣道場の師範である、皇室研究家・高森明勅先生とジャーナリスト・笹幸恵師範が、皇位継承問題を論じる動画「皇位の安定継承への道」を配信されています。
このうちの「番外編」が、勉強になるだけでなく、純粋に見ていておもしろいと感じましたので、ご紹介したいと思います。
当サイトイラストコーナーのイラストが使われているのが嬉しい(^^)
本動画は、朝日新聞社ジャーナリスト学校が発刊する月刊誌『Journalism』に、高森先生の論文が巻頭掲載されたことを受けての特別配信です。
先生ご自身が、朝日新聞系列の雑誌から依頼され、しかも巻頭に載せられたことを意外に思われたそうです。
心なしかイキイキと語られているように見えて、こちらまで嬉しくなります。
他の筆者の論考に対しては、毒舌交じりの批判を展開。
所功氏に対しては
「(タイトルの一部「現実的な皇室典範改正が必要」に対し)現実的ってどういうの?」(高森先生)
「(タイトルの一部「男系男子を優先し、女性天皇を優先」に対し)女系に触れていない」(高森先生)
「問題意識を明確に持っていらっしゃるけど、今の男系男子を優先させたい、というのは変わらない」(笹師範)
岩井克己氏に対しては
「男系継承という『大原則』は安易に崩すべきではない」としていながら養子縁組案を「ボロクソに批判」(高森先生)している態度から、
「出口が全然示されていない」(高森先生)
「文句だけは多い」(笹師範)
(双系を認めれば、父方の姓を冠された王朝名で呼ばれるだろう、という主張に対して)
「ネトウヨ的」
「結婚(して皇籍取得)すれば名字を失うのに、どうしてここ(王朝名)に出てくるのか」
「全く日本の制度とつじつまが合わない」
(いずれも高森先生)
渡辺治氏に対しては
(国民が皇室に頼ってばっかりで、真の民主主義が根付かない、という批判に対して)
「陳腐な議論」
「国民がしっかりしろよ!」
「どこまで天皇・皇室に甘え切ってるんだ!」
「依頼心丸出し」
(いずれも高森先生)
「自立できないで反抗期を気取ってる中二病みたいなもの」(笹師範)
と、実に爽快に批判されています。
皇室を論じていて、ここまで思い切りのいい動画はなかなかありません。
ぜひ一度ご覧になってください。
尚、「皇位の安定継承への道」本編は、ニコニコ動画で現在#8まで配信中です。
無料でどなたでもご覧になれますので、こちらもどうぞご覧になってください。
憲法や法による天皇の位置づけに着目されている場面もありますので、5月ゴー宣道場「愛子天皇とコロナ禍、憲法の弱点!」の予習にもなると思います。
● ニコニコ動画「皇位の安定継承への道」シリーズ
#1 憲法上の天皇の重大さ・皇室典範の構造的欠陥
#2 皇位の安定継承を巡る経緯
#3 有識者会議報告書=政府の検討結果のお粗末ぶり
#4 舞台は国会へ~1月18日第1回国会全体会議から見えるもの
#5 敬宮殿下の光輝く記者会見
#6 皇位の安定継承、いつまで先延ばしするのか?
#7 女性皇族と国民男性が一つの世帯を営むという無茶
#8 皇族の家族の一体性を破壊する政府プラン
文責:静岡県 L.K (30代、男性、土曜日ブログ担当)
8 件のコメント
ただし
2022年5月11日
お二人が鋭くツッコミまくり、最後、「全然推薦していませんが」と自嘲気味に仰る高森先生が、ツボりました♪
(*^^*)
チコリ
2022年5月3日
番外編、楽しかったです!
確かに高森先生が楽しそうに生き生きと話されていますねー。
笹さんも最高です。
ありがとうございました。
基礎医学研究者
2022年4月24日
いや、非常に面白く見れました。なるほど~高森先生の論文を朝日系の雑誌が掲載というのも画期的ですが、所先生のようにおそらく「皇室典範」の問題点を分かっている人でさえも、「でも男系優先」といって女系に触れないのは、世相に流されずに、「論理を貫徹するのは」、なかなか「信念」と「覚悟」がいるということなのでしょう。それが、よくわかりました(ちなみに、他の識者の論考も含めて、笹さんが「まるで中二病!」とおっしゃられたのは、さすがでございました)。
ダダ
2022年4月23日
番外編見ました!
Journalismは紀伊国屋書店にも置いてないのか~(>_<)
高森先生「どんだけ発行部数が少ないんだ」と寄稿した雑誌にも辛口^^
批判だらけの宣伝で面白かったです。
笹先生「刃は己に向ける」←カッコよすぎる!
肝に銘じます
殉教@中立派
2022年4月23日
高森師範はもちろん、「ブログで週刊誌を一刀両断」する笹師範の、舌鋒も鋭かった。朝日社の岩井といえば、雅子皇后陛下を苦しめた戦犯(天皇論H29のP154)。玉川徹&尾身のように、責任を追及されるべきだと思う。所功は、生前退位事件から「一代限りで」と言い出した裏切者。渡辺については(民主政治を機能させる為に必要な)立憲的改憲&国防について、議論の姿勢さえ示さない。アメリカ様に(潜在的に)甘えているのは、コイツの方だろう。・・・さて、藤井・施らクライテリオン勢は、議論の姿勢を示した。国家再生会議に注目しよう。
(追記)本編の#9は本日配信。憲法の視点からマジメに論じている。小林先生の漫画のように、ギャグ&マジメの両輪で考えていきたい。
鬼殺隊京都支部のS
2022年4月23日
高森師範の論文が朝日新聞社の「Journalism」で巻頭を飾ったことは慶賀に耐えません。元祖フェミ言論人である田嶋陽子氏が高森師範の新書を推薦したことも有りましたから、女系容認論は左右のポジション的には左側にウケが良いのでしょう。ただしガチの極左だと別の意図から男系派に肩入れしそうですが。動画では反対派を「ネトウヨ」「中二病」とバッサリ日輪刀で斬っていくのが痛快でした。
サトル
2022年4月23日
私もこの動画は「爆笑」しました(爆笑してる場合ではないのは、重々承知してますが……)。
とりわけ、所氏のクライテリオンでの「皇室論」に寄稿された文の最後、取ってつけたような数行に「は?」と思ってたので、高森師範、笹師範のコメントに、「そうそうそうそう!」と。
失礼ながら、「度外れた臆病者」と再確認させて頂きました。
ダダ
2022年4月23日
Journalism、高森先生の論文が巻頭掲載なのは嬉しいですね!
(朝日が他の論文より高く評価したということ?)
番外編、見逃してました ;つД`)
高森先生がテンション高めで面白そうですね。この週末に見ます。
ご紹介ありがとうございました!