皇室研究者・高森明勅先生の著書 「女性天皇」の成立 を読みました。
著者は2016年の著書、天皇「生前退位」の真実 で皇室典範の改正案を示していますが、そこから更に論考を深めています。
この皇室研究者としての姿勢に私は感動しました。
例えば、皇室典範第1条。
原文・・・皇位は、皇統に属する【男系の男子】が、これを継承する。
天皇「生前退位の真実」・・・皇位は、皇統に属する【皇族】が、これを継承する。
「女性天皇」の成立・・・皇位は、皇統に属する【子孫】が、これを継承する。
【皇族】を【子孫】に変えても上位概念の皇統が文中に残るので、皇位の正当性は守られ、子孫という言葉には未来への拡がりが感じられます。
シンプルな上に、直感でああそうか!と得心しました。
本書ではこの第1条を起点として、他の条文も自動的に変更・削除となり、安定的な皇位継承の正解が記されています。
天皇の資格に性別は関係なく、双系社会が根付いていた古代では女性天皇が存在していました。著者は、その原点(=やまとごころ)に立ち返ることで、道が開かれると結んでいます。
本書は予備知識なしでも読めますので、ぜひとも一読ください。
そして、女性天皇は日本の伝統と未来を破壊するものなのか、ご自身で決断してくださると幸いです。
(おまけ)
愛子さまの成年会見では、誰もが女性天皇を予感したのではないでしょうか。
私は愛子さまの柔和な雰囲気に癒されました (*´ω`*)
文責 茨城県 ダダ
5 件のコメント
ただし
2022年6月15日
『「女性天皇」の成立』
手許にありながら、未だ読めていませんでした。
これから読みます♪
ダダ
2022年5月21日
rokuさん
コメントありがとうございます。
皇位は世襲。愛子天皇を想像するとワクワクしますよね♪
ダダ
2022年5月20日
基礎医学研究者さん
コメントありがとうございます。
子孫と聞いたら、普通は男女をイメージしますよね。
高森先生は、この改正案で更なる高みを目指しておられて敬服いたします。
蛇足。
「女性天皇」の成立では女性天皇の歴史を振り返っているわけですが、○○天皇の暗殺を○○天皇が黙認、とか怖かったです!
roku
2022年5月20日
本当に、愛子さまが直系ならではの初々しくも威厳のある美しい女性に育たれて、国民の一人として嬉しく思うと共に誇らしく思いました。「国民を癒やす」という将来の天皇に相応しい資質を身につけてらっしゃいますね。ありがたいことです。
基礎医学研究者
2022年5月20日
興味深く読ませていただきました。「女性天皇の成立」、自分も読ませていただきましたが、なるほど。ここでダダさん言われる皇統に属する「子孫」への継承という書き方は、本来の「皇室」における歴史・伝統を体現する、という意味で示唆的です。それに対して、皇統に属する「男系・男子」というのは、なんと人為的なのだ!と、改めて思った次第でございます。