皇室を支える国民にインタビュー!シリーズ、今回は神奈川県の ねこやなぎさんです。
Q:ご自身の人生で、はじめて皇室のことを意識されたのはいつ頃ですか?
私(昭和50年生)は小さい頃、大正生まれの祖父母の元で育ったので、特別に尊皇的な家ではないものの「天皇陛下と皇室を敬う」という事は「当たり前のもの」として存在していました。確か小学校低学年の時、テレビに映る昭和天皇を観て「あまり偉い人に見えない」みたいな事を言って祖母に叱られたのを覚えており、「やんごとなさ」(笑)の存在を意識したのはそれが一番古いと思います。
変な言い方ですが、自分の暮らす日本に「侵してはならない」聖なる存在がいる事がとても「面白く」感じられ、正直に言えばだいぶ不敬なものも含めて(笑)皇室に関する事柄に色々興味を持つようになりました。中学生の時に昭和〜平成の代替わりを(自粛などの社会の空気ごと)体験し、やがて好きなサブカルチャーから遡る形で思想や社会学などの入り口に触れると、無邪気に感じていた表面的な面白さよりはるかに深い部分で、皇室(天皇)という存在と、日本という国の在り様は結びついているのだと実感するようになります。
その後、1998年によしりん先生の『戦争論』を読み、「歴史の縦軸と社会の横軸との交差点に自分は存在する」ということを強く意識するようになると、歴史の延長線上である「未来」を形作る上でも、天皇という存在は非常に重要であると考えるに至り、自己と皇室との「地続きの感覚」が生まれたと思います。
Q:ご自身と皇室に関するエピソードがあれば教えてください
昨年、妻の祖父が99歳で亡くなり、古いアルバムを色々見ていたところ、昭和天皇をかなりの至近距離で撮影した写真があり(おそらく終戦直後のご巡幸の際のもの)とても驚きました。祖父自身が撮影したのか、貰った写真なのかも含めて誰も何もわからず、全ては永遠の謎に。生前に見つけていれば色々聞けたのに!と悔やむと同時に、祖父が生きてきた時代に想いをはせる上で、昭和天皇が思わぬ彩り(?)を与えてくださいました。
Q:愛子さまご成年会見(または即位の礼など)はどうご覧になりましたか?
愛子さまがお生まれになった時には既に皇室への関心が強まっていて、「自分は歴史上、この方の御代の人間という事になるのかなあ」などと(当時は無邪気に皇位継承を疑わず)漠然と思ったのを覚えており、ずっとご成長を拝見してきたこともあり、凛としながらもその場を柔らかな空気で包む佇まいには、とても胸が熱くなりました。正直、理屈ではなく感情の部分で「この方の臣民として在りたい」と強く思ったのは、初めての体験でした。
同時に、自分の子供達も近い世代(長女が悠仁さまの1歳上)なので、今となっては自分の事は割とどうでもよく、愛子さま世代の御代は自分の子や孫の時代です。女系公認も含め、その時代を希望に満ちたものにするために、今の大人である我々があらゆる責任を果たしてバトンを渡さねばと、強く思いました。
Q:野田佳彦議員や馬淵澄夫議員のように熱心に皇室の問題に取り組んでくれる議員もいれば、そうでない議員もいます。尊皇議員に思うこと、そうでない議員に思うことはありますか?
野田議員、馬淵議員共に大変頼もしく、期待すると同時に、国会議員全体としてみれば(これは民の関心の反映と思いますが)あまりに意識が薄く、また知識や興味自体が薄い議員も少なくないと思います。「薄い」状況はノイジーマイノリティに利する結果になりやすいと思うので、選挙の際に(少なくとも居住している選挙区の)全ての候補者について「女系公認か否か」の表明を求め、投票の参考にできればと思っています。
Q: 「皇室がなくなる」という小林先生の危機感、どう感じましたか?
おそらくよしりん先生は、天皇陛下や上皇陛下がお持ちの危機感を、最も正確に反映している臣民の一人だと思います。所属している世間などに忖度せず、思想としての「保守」をつきつめれば、男系固執はどう考えても無理がありますが、そうした道理を貫ける人はあまりに少なく、自称保守のエゴイズム的な行いで皇室(逆に考えれば、天皇が象徴している「日本そのもの」)が滅ぼされそうな、まさに危機としか言えない状況が今なのだと思います。
この危機感に共鳴し、国民として出来ることを模索するのが、今の時代の大人として、後世の全ての日本人に対する責任でもあると感じています。
4 件のコメント
ただし
2022年6月15日
小林よしのり先生は、天皇陛下や上皇陛下のお持ちになる危機感を、おそらく最も正確に反映されているとの言葉に、とても共感致しました。
私も、後世の日本人への責任を果たす大人になりたく存じます。
基礎医学研究者
2022年5月28日
読み応えのあるインタビュー記事でした。特に、Q2の皇室に関するエピソードのおじい様のところは、すごいですね。ねこやなぎさん言われるように、是非答えを聞きたかったところ。それから、Q3の「正直、理屈ではなく感情の部分で「この方の臣民として在りたい」と思った部分については、激しく同意(自分も記者会見を聞いたときに、そのように感じました)。
ダダ
2022年5月27日
昭和天皇の写真のエピソードが胸に残りました。
謎のままというのが良いです。おじい様、今頃ニヤッと笑っているかもしれませんね。
次世代への思い、同感です!
愛子天皇を実現させましょう!
roku
2022年5月27日
皇室をきっちり次世代に繋いでいきたいという熱い想いに圧倒されるインタビューでした。こちらが、焦るほど世の中は遅々として動きませんが、辛抱強く働きかけていかなければと改めて思いました。