女にだけは負けたくねえ

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二十代の頃、地元にいる男数人・女数人のグループで、よく飲みに行ったり遊びに行ったりしていました。色んな人が入ったり出たり、顔ぶれが変わることもしばしばでした。

 ある日、数人でドライブしていた時、女性メンバーの1人と冗談半分の議論になりました。途中で私が『女にだけは負けたくねえ』と言うと、『ハハハ…』と乾いた笑いが起こり、しばらくして議論も終了。

 目的地に着き、車から降りて各々が寛いでいると、最近入った男メンバーが話し掛けて来ました。
 若くして結婚した同級生で、夫婦間の問題から、一緒に遊ぶようになりました。男らしくて昔っからモテるヤツでした。

『さっきの話だけどな。』
とモテ男。

『ん? ああ、車の中での…』
とモテナイ君、もとい私。

『そうそう。思うんだけど、あれ、逆だろ。』

 モテ男いわく、
『男にだけは負けたくねえ』
だろ?、とのことでした。
 目から鱗をバリバリ剥がされました。全く、その通りでした。私はカスッカスのスカッスカでした。

 皇統は男系男子だと拘る連中には、この時の私みたいな人も多いのではないでしょうか。

文責 新潟県 ただし

5 件のコメント

    タロー.G

    2022年7月30日

    「北斗の拳」「魁!男塾」と言った少年ジャンプ全盛時代の漫画を貪り読んだ世代なので、この「女には負けたくない」ってのも分かる気がするんですよね…。その一方で、私が子供の時に見た「天空の城ラピュタ」のドーラ婆さんが「女は度胸だ!お前たち援護しな!!」と息子達やパズーを鼓舞するセリフ、カッコいいなあと思いましたね。まさに今のポリコレなんかよりも説得力ありました。今のダメダメ日本を復活させるには、やはり女性がトップでそれを男がサポートするってのがいいと思いますね。

    ただし

    2022年7月30日

     ダダさん、京都のSさん、基礎医学研究者さん、
    ( ̄ー ̄)ニヤリ

    基礎医学研究者

    2022年7月29日

    興味深く読ませていただきました。昔話を披露いただき、ありがとうございました。確かに、「女だけには負けたくね~」とか言っている奴に限ってもてなかったような気が(;^_^A(逆にもてる「奴」は、そんな雰囲気を微塵にも醸し出していなかったような気が)。といいつつ自分も、体育の持久走のときに女子に抜かれそうになると、「負けたくね~」とか思ってなさけない根性出していたので、人のことはいえません(^_^;)。閑話休題
     それで、こうなってくると、「皇位継承問題」≒女だけには負けたくね~という、へたれな図式に還元されかねないような気になってきましたが(ただしさんのブログより)、「皇位の安定継承」という大問題をそのようなことに求めるのはマズイだろ~(。-人-。)と、改めて思った次第です。

    京都のS

    2022年7月29日

     「男は競争脳、女は共感脳」という言葉があります。まぁ…これとてポリコレ世では非難の対象ですが。哺乳類の生態を見れば、アザラシにしてもゴリラにしてもライオンにしても、一夫多妻の種(しゅ)ではオスは他のオスとの戦いに勝てばメスも権力も得られますが、敗者には自然界からの退場を言い渡されます。
     ここからはゴリラと同じ「類人猿」縛りで行きますが、オランウータンは一夫一婦制で、人類に最も近いとされるチンパンジーやボノボは乱交です。つまり、直接or間接の差は有れどオス同士の争いに勝ち、かつメスに選ばれなければ子孫は残せません。つまり「男は競争脳」とは、どんな家族形態(ゴリラ型・チンパンジー型・オランウータン型)であれ、動物の本能が表出する現象を言い表した言葉に過ぎません。メスから選ばれるためには獲得した能力をフル活用して他のオスとの競争に勝ち、同時にメスから選ばれるしかありません。ゆえに「女に勝ちたい」という心象は「本能が狂っている」状態だと言えます。近現代の人類は一夫一婦(時々、乱交)です。つまりオランウータン型、時々、チンパンジー型です。
     さて、ここから皇室の話に回収していきます。江戸期の気風を残していた明治の空気では認められていた側室制度を、大正天皇や昭和天皇は明確に拒否され、皇室は一夫一婦制となりました。しかしながら、現代日本では「一般国民 with 自由」という相手と競争して勝たねば皇族男子は結婚相手を獲得できません。通常のオス同士の戦いではない著しいハンディキャップマッチに勝たねばならないのです。であれば、民間の女性に「自由を捨てても良い」と思わせるほどの魅力を皇族男子に期待するだけでなく、それに見合うだけの「やりがい」「生きがい」「実存」を皇族男子の結婚相手にも持っていただけるように、国民の側は意識変革する必要があると考えます。それが尊皇心を持つということなのです。
     しかし、現代の人類世界では、個人の資質(魅力)以上に「カネの多寡」がメスを獲得するための重要指標となりました。しかも、カネにまつわる権力を手に入れたオスは、そのアドバンテージを子々孫々に受け継がせており、それが人類の世界に大きな歪みを生じさせています。カネを一部に偏在させるツールは言うまでもなくグローバリズム(with 緊縮財政)です。
     無意味な考察は、この辺にしておきます。ただしさん、自己の内面を抉るような文章を書いていただき、しかも皇室関連だけでなく多様な問題にも大きな示唆を与えるものでした。ありがとうございました。

    ダダ

    2022年7月29日

    隠しておきたい昔話を暴露して頂き、ありがとうございました
    ただしさんがかつて持っていた感覚が、無意識の男尊女卑というやつでしょうか。
    とても参考になりました!

    それから、モテ男は地で行くからモテるんだなと感心しました(*^-^*)

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