<<はじめに>>
論破祭りが始まるきっかけとなった「そこまで言って委員会NP」8月7日放送回で、山口真由は「血の穢れ」を理由に女性天皇を否定しました。
これに対する論破投稿を掲載します。
この投稿は、9月初めにいただいたものです。
「そして馬鹿しかいなくなった」千葉・オドレらを直前に控えるこの時期に、論破祭りを振り返るきっかけとしていただけると幸いです。
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「血の穢れ」ですか。
またすごいこと考えますねダンケー派は。
これは女性が出産、生理をする性別だから祭祀王たる天皇に相応しくないという理解でよろしいですかね?
この辺りについて考察したいと思います。
確かに古代の日本人、とりわけ平安時代の貴族は血の穢れ信仰があったようで、実際宮中に鳥の死体を見つけて慌てて祭祀を取りやめたという記述もあるようですが、現代の感覚ではほとんどカルト宗教です。
それが今も墨守すべき禁忌というなら、ダンケー派の方々は是非安倍の国葬では、月経の女性の来賓を断り、雀の死体でも発見されたら慌てて中止して、世界に恥を晒してほしいものです。
ところでダンケー派にはいわゆる軍備増強派が多いと思いますが、なぜ国を守る戦いに流す血は肯定するのに、国家の基本たる出産に関わる血を穢れたものと解釈するのでしょうか。
戦場で流す血は尊いけれど、出産にまつわる血は汚れているということでしょうか?
命をかけた出産がなければ、そもそも国は戦争一つ出来ないと思いますが。
「命をかけた出産」と書くと誇張でしょうか?
私の先輩は第二子の分娩時にお子さんと共に亡くなりました。
死産は年間20,000人くらい報告があります。
それを経て生まれた子供84万人(2021年)は戦後最小で、まさに「子は宝」。
雅子皇后が仰ったように子供は「生まれてきてくれてありがとう」なのです。
皇室にお子様が少ないというのは残念に思えますけれども、少子化問題は紛れもない、日本社会の重要な一側面です。
社会の成熟、人口の継続的な減少、女性の社会進出と晩婚化は、日本の歴史上一度もなかったことです。
私たちが変化を求められている時代を生きていることは疑いようのない事実です。
つまり皇室が直面している少子化問題は皇室固有の問題ではなく、現代日本の抱える問題そのものですし、不敬ながら考えを押し進めれば、皇室は現代日本の有り様を体現されているようにも思えます。
ダンケー派は「なぜ男子が生まれなかったのか」と他責的、短絡的に妄言を吐いているのでしょうが、変わらなければならない現代日本を考えると私は、
よくぞこのタイミングで愛子様ただお一人にお生まれいただいたものだ
と、奇跡のような巡り合わせを感じてしまいます。
愛子様こそが現代日本をしらしめす方であり、古来の因習を打ち壊し、日本の未来の希望となる存在とは思えないでしょうか。
外交立国とならねばならない日本において、そして暴力と無秩序が支配しつつある世界において、女性天皇、女性宮家の果たせる役割は途轍もなく大きいものではないでしょうか。
小林先生仰るように「皇室の方々にやっていただいている」ことを考えると、皇室外交に期待することは国民の甘えかもしれません。
しかし雅子皇后がかつて表明された、外交官の志の延長として皇室にお入りいただいた経緯を踏まえると、そしてその唯一のお子様が女性で健やかにお育ちになったことを考え合わせると、運命的な導きを感じます。
もっと言えばコロナ禍で改めて明らかになった、この前例踏襲と老害に閉塞する日本に、愛子天皇という新しい風が吹くことは、ずっと前から求められ、確定していた未来のようにも思えます。
このような考えは妄想でしょうか?
それを言うなら血の穢れこそ妄言でしょう。
私は愛子天皇という新しい風が吹く世の物語を見たいと思いますし、もはやそれがサイレントマジョリティです。
少なくとも血の穢れなどという前近代的な悪弊に支配される世の中よりは、因習に囚われない自然で健全な世界を、国民は切望し、待ち望んでいると思います。
東京都 カジ
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「そして馬鹿しかいなくなった」
論破祭りの対象となった面々も多数取り上げられるであろう千葉・オドレら正気かは、10月22日(土)13時より開催されます。
ニコニコ生放送で配信!
https://live.nicovideo.jp/watch/lv338646283
是非ご注目ください!
7 件のコメント
ダダ
2022年10月20日
血の穢れ信仰=シナの男尊女卑。でしょうか?
女にビビった男がマウント取りたくて、こねくり出した差別思想なのかなと。
血は男女共通のもので尊いも穢れもないですよね。
女性という理由で、輸血・献血が禁止されていたら差別ですし。
国民の常識で愛子皇太子・天皇を実現させましょう!
くりんぐ
2022年10月20日
生理があるのなら、祭祀の時期をずらせばいいだけの話です。
だというのに、男系固執派が「生理があるから女性は天皇になるべきではない。天皇は男子に限るべき。」という極端な発想をするのは、男尊女卑思考、そして妊娠・出産を軽んじているからでしょう。
「皇室には経済的制約がないから3人ぐらい産める。その中で1人ぐらい男子がいる」と発言した男系固執派がいました。出産をなめてるからこその発言です。
天皇皇后両陛下はなかなか子宝に恵まれず、愛子さまはそこへようやく来てくださった、まさに奇跡の存在。
その奇跡を「女」というだけで踏みにじる男系固執派の行いは、命そのものを軽んじています。
皇室は、日本が抱える問題を映し出す鏡。この男系固執派の「命を軽んじる姿勢」が、日本の少子化に影響を及ぼしているように思えてなりません。
京都のS
2022年10月20日
「よくぞこのタイミングで愛子様ただお一人にお生まれいただいたものだ」の一言が見事と言う他ありません。私も同じように思うことが有りましたが、愛子様に即位していただくことが出来なければゲームオーバーなので口に出来ませんでした。
タルト
2022年10月19日
カジ様の言葉に感動しています。
“雅子皇后がかつて表明された、外交官の志の延長として皇室にお入りいただいた経緯を踏まえると、そしてその唯一のお子様が女性で健やかにお育ちになったことを考え合わせると、運命的な導きを感じます。
もっと言えばコロナ禍で改めて明らかになった、この前例踏襲と老害に閉塞する日本に、愛子天皇という新しい風が吹くことは、ずっと前から求められ、確定していた未来のようにも思えます。“
私も、愛子さまが天皇になられることは、「運命的な導き」。「ずっと前から求められ、確定していた未来」という気がしていました。的確に表現していただいて、ありがとうございます。
maru
2022年10月19日
カジさんの投稿すばらしいですね。
ちゃんと問題点を指摘しつつ、未来への展望を感じさせるもので、前向きになれます。
雅子様の外交官としての才能から、愛子天皇への道を期待膨らむものと結ぶ流れが良いですね。
リカオン
2022年10月19日
山口真由、自らが女性でありながら穢れがあると言ってしまうのはとても残念です。マスコミで意見を言える立場ならば、大勢の視聴する女性の味方であって欲しい。それが言える立場にいるのだから。
突撃一番
2022年10月19日
所謂、女性には「血の穢れ」があるから、祭祀を担う存在として相応しくない、というのが山口真由の言い分でしょうか。
誠に無礼な例えながら、8人10代の女性天皇方も当然、「月経」は経験されているわけでありまして・・・。山口のロジックに沿えば、その方々にも、「祭祀王の資格ナシ」という事になってしまいますが・・・。
秘め事に余計な口をはさんで申し訳ありません。