地球最後の男尊女卑国家となって良いのか?

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 「機動戦士ガンダム・水星の魔女」というアニメが放送されています。

ガンダムシリーズはモビルスーツ(MS)と呼ばれる人型ロボットで戦う物語ですが、本作は宇宙進出するMS産業の中でも最大手企業が運営する専門学校に、水星から来たスレッタ・マーキュリーという女性が編入してくる場面から始まります。

主人公が女性というのはガンダムシリーズでは初とのことです。

学園では生徒が操るモビルスーツ同士の「決闘」を奨励しており、決闘で勝利した数が学内でステータスとなります。

スレッタは学園理事長の一人娘ミオリネと仲良くなったり、大手MS企業の御曹司でもある男子生徒グエルから決闘を申し込まれて負かしたり、アーシアン(地球出身者)と スペーシアン(宇宙出身者)との諍いに巻き込まれたりしながら成長します。

やがてスレッタは「氷の君」ことエランのことが気になりますが、エランはガンダムに乗るために造られた強化人士であることが明らかになります。


何だか似た話があると思われないでしょうか。そう、エヴァンゲリオンです。スレッタ=シンジ、エラン=レイ、グエル=アスカ…で、これは性別が逆転したエヴァだと思われます。


世界の潮流は明らかに男尊女卑を排する方向に向かっており、当然それは勘の良い表現者によって紡がれるサブカル作品にも影響を与えていきます。

日本人は勘違いで一時的な流行に乗ってしまう傾向(バスに乗り遅れるな)があり、それは確かに警戒すべきではあります。

しかしながら普遍的な潮流というものもあり、ある性が別の性(あるいは性的少数者)を虐げたままで良いはずがありません。


日本における男尊女卑の中で最も象徴的なのは、皇族として産まれても女性という理由だけで皇太子にも天皇にもなれないことです。

このまま法定(皇室典範という一法律)された公認の男尊女卑が解除されなければ、我が国の世間に胚胎する男尊女卑が消えることは無いと心得るべきでしょう。

皇族女子が宮家を立て、そこに皇配が婿入りし、そして立太子を経て女帝が立つ…こうした国民統合の象徴たる皇室における鮮やかな男女逆転劇こそが、我が国の男尊女卑を払拭するための最も確実な途であると私は考えます。

このことは同時に我が国が男尊女卑カルト教団の影響下から脱出する象徴ともなりましょう。

(文責:京都のS)

5 件のコメント

    京都のS

    2022年11月19日

     「水星の魔女」が「エヴァンゲリオン」の男女逆転版だとすれば、ミオリネのポジションは鈴原トウジでしょうか。もし、もっと重要な使命を抱えていたら渚カヲルってパターンもあるでしょうね。

    京都のS(サタンのSじゃねーし)

    2022年11月19日

     殉教様、ありがとうございます。その替え歌にタイトルを付けるなら「陰謀苦」ですかね?
     新しい潮流が「ポリコレ=政治的正しさ」に留まっているうちは普遍とは言い難く、従ってトランプ的巻き返しも発生しますが、どこかで戻らなくなる分岐点があると考えられます。日本にあっては、それは愛子天皇ご即位だと思われます。

    殉教@中立派

    2022年11月18日

    ガンダムで一曲。原曲はINVOKE(機動戦士ガンダムSEED主題歌)。

    中傷・載せる度に まとめ買い ほくそ笑む
    皇族方の痛み 無視している
    因習にまみれたYを抱いた それ以外の何かを 知らないのか?
    男尊女卑という 呪縛の逆転 待ち焦がれる
    早すぎる時代(とき)の 潮流に背を向けて
    男系は届かない 「原理」なんて 見え透いた野望じゃ
    ケケ内の自爆 伝えたい民衆へ 誰から論破(やぶ)ればいい?
    民がいつか 欲しがった継承が・・・愛子さま(きみ)にあるから

     小林先生も、アナ雪やアメリカ映画を考察し「サブカルも、ポリコレを意識する時代になった」と考察しています。愛子天皇待望論の場合、自称保守論壇が「男女平等のポリコレで言っているんだろう、伝統を知らない浅薄な奴め!」と非難してきますが。古来の伝統、現代の潮流、現実的な解決策、皇族方の心の安寧、そして上皇陛下の願い。ひとつひとつ考えると「逆転の時代」を呼び込む事が、様々な「問題解決の入り口」になると思います。
     そうしたサブカルに親しんだ市民が、男尊女卑へのこだわりを(徐々に)捨てた結果、「女性の天皇がいてもよい、8割」の世論を作っている。その中の「潜在的な仲間」に、訴えていきたいです。

    京都のS

    2022年11月18日

     基礎医様、コメありがとうございました。「男女逆転劇」の件については、上で「性別が逆転したエヴァ」と書いたので、それと対比させるように書きました。神代の頃から(縄文期~)の伝統に戻ることと世界の潮流が一致しているのですから、迷う必要はありませんよね。それを阻んでいるのは近世と近代だけを伝統の基礎だと捉える似非保守思想と、キリスト教で粉飾した儒教的トーイツゲンリでしょうね。

    基礎医学研究者

    2022年11月18日

    面白く読ませていただきました。なるほど、アメリカのハリウッド映画も、80年代後半~90年代あたりから、「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーや「ターミネーター」シリーズのリンダ・ハミルトンのように、強い女性が主人公という傾向が出てきましたね。たしかに、サブカルは世相を反映しているのかもしれません。
    で、そうですね。皇統問題≒男尊女卑の問題という捉え方には同意で、自分的には逆転劇というよりも、古来から伝わってきた慣習に戻るという表現を用いたいかと。

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