【論破祭り】欺瞞に満ちた産経新聞記事

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「保守」でありたい、でも安倍マンセーのやったことは礼賛したいというスタンスの産経新聞らしい、欺瞞に満ちた記事が出ています。

11月20日付の特集連載記事「主権回復 日本復活への未来(5)「大東亜戦争」今なお忌避 消される開戦の意義 自縛を解く時」です。

憲法、食糧安保、少子化、国境など日本を取り巻く問題を保守の立場から報じたもので、興味深い特集となっています。
上記の記事は特集の第5回で、冒頭に「大東亜戦争」の呼称について論じられています。

当時の日本人は、あの戦争を「大東亜戦争」として戦った。「大東亜戦争」は昭和16年12月の日米開戦直後、日本政府が閣議決定した呼称だ。連合国軍総司令部(GHQ)は戦後、国家神道を廃する「神道指令」で公文書での使用を禁じた。あの戦争が持つ「欧米の植民地支配からのアジアの解放」などといった側面を日本国民に忘れさせる狙いがあったのは確実だ。

ここに突然、旧宮家の話が入り込んできます。

70年後も続く自縛状態。放置し続ければ、とりかえしがつかなくなりかねない課題もある。
政府の有識者会議が昨年12月にまとめた皇位継承策に関する最終報告書は、旧宮家の男系男子の皇籍復帰に道を開く案に言及した。旧宮家が皇室を離れたのはGHQ占領下の昭和22年。背景にはGHQの圧力があった。

そして、散々論破されつくした、あの男たちが登場します。

日大名誉教授の百地章によると、過酷な財産課税などによって皇室は多くの皇族を抱えることが困難となり、11宮家が「離脱を強いられた」。GHQが「軍国主義の背景に天皇の神格化があると考え、皇室の影響力を弱めようとした」(麗澤大教授の八木秀次)とも指摘される。
かつては若い男系男子の皇族が多く、政府の危機意識は薄かった。日本の主権回復後も皇籍復帰論は高まらず、問題意識も広がらないままに時間が過ぎ、今では皇位継承資格者は3方のみとなっている。

「とりかえしがつかなくなりかねない課題」とは皇位継承資格者が少ないことというのがこの記事の認識のようです。

最終報告書が示した皇族数確保策は安定的な皇統の男系継承に資する。過去の政権が先送りしてきた課題の対処のため、もはや停滞は許されない。

ちょっと待て!!

有識者会議の最終報告書は男系継承に資するかもしれないが、皇位の安定継承を妨げているぞ!

日本でジェンダー平等の意識が浸透する中、世論には「女性天皇」「女系天皇」を容認するむきもみられるが、その違いが十分に理解されているとはいいがたい。時代の変化の中でも変わらずに保たれてきた男系継承という皇統の特性と重みへの理解をいかに深めていくか。戦後の「空白」を埋めなくてはならない。

唖然とするようなレベルの低い「作文」です。
興味深い記事が一気に台無しになりました。

ここから先は、みなさんが新聞社に意見投稿して論破してみてください。
意見投稿の報告、お待ちしています。

産経新聞 u-service@sankei.co.jp(東京) o-dokusha@sankei.co.jp(大阪)

【参考】
百地章がどのように評価されているのか、その一端を紹介します。

唾棄すべき御用学者である」(笹幸恵氏)
思考が雑であり短絡的」(笹幸恵氏)

4 件のコメント

    殉教@中立派

    2022年11月22日

    (産経に送信した文章・前置き略)
    現在の日本が、外交主権を回復できず、国際社会での議論でも、遅れを取っている現実。その原因は、「大東亜戦争」の言葉を封じられ、自虐史観が蔓延した事が、やはり大きいと思いました。現在、ロシアや中国の蛮行に抗う為にも、国際法についての議論が、欠かせなくなっていますが。その前に軍事力を背景とした上で、(改正された)日本国憲法と、外交相手国の憲法との間で「互恵性」を成立させる。それは日本が、しっかりと国際貢献する上で、最低限の事でしょう。それを妨げている反戦左翼の罪は、確かに重いといえます。
     
     左翼を批判すべきなのは当然ですが、この記事にはたったひとつ、重大な欠陥があります。それは「左翼は、ジェンダー平等から『女系天皇論』を唱えている。それを批判し、男系男子継承を維持しなければ、戦後の空白は埋まらない!」と、御社紙が考えている部分です。
     以前送った感想文にも書きましたが、私は「自虐史観に反対。皇室論では上皇陛下のお気持ちに応え、女系天皇の成立を望む」立場です。「安定的な男系継承」と記事にありますが、まず前提として「男系維持のままでは、皇室そのものの安定が消えてしまう」という、現実があります。悠人さまのお妃に課せられる「男子を産め」の重圧、具体的な旧宮家男子が、未だにいない現実(伏見さんは、既に90歳であり、本人が復帰する意味が薄い)、憲法14条「門地による差別」への違反リスクなど・・・男系継承はリスクが多過ぎ、国民の理解を得にくいでしょう。「ウクライナの現実」を鋭く報道した御社が、「男系リスクの現実」には、背を向けている事が残念です。
     記事からは「女性天皇と女系天皇の区別がつかない大衆世論に、迎合する事はない!」という、ある種の権威主義・傲慢さがにじんでいます。女系・男系の区分はあくまで明治時代からのもので、歴史上で8方10代存在した女性天皇を考えると「時代の変化の中でも、男系継承が保たれた」という結論には、ならないと思います。
    「問題意識が広がらないまま時間が過ぎ、もはや停滞は許されない」という、危機感の部分は、全くその通りだと思います。だからこそ、「女系論まで含めた、国民全体で議論する姿勢」と、「それによって政治家が腰を上げ、皇室典範を見直す事」が求められるのです。

    今回の御社記事は、「男系男子バンザイ」の部分以外は、とても素晴らしい記事でした。そうした記事を書く能力を活かし、皇室議論についての、世論を喚起して下さる事を望みます。そうして可視化された庶民の声が、皇室という船を浮かべる大海を創り出します。そこから生まれた素朴な「愛国心」が、少しずつ「主権回復」をする為の、鍵になると思います。

    基礎医学研究者

    2022年11月21日

    これは見過ごせない記事なので、僭越ながら自分も、産経新聞に意見・コメントを送りました。

    urikani

    2022年11月21日

    産経新聞へメールを送りました( ・̀ω・́ )
    ウザ絡みしてやりましたわ(´>ω∂`)☆テヘッ

    *******

    11月20日掲載の『第5部 日本復活への未来 (5) 「大東亜戦争」今なお忌避 消される開戦の意義 自縛を解く時 』拝読致しました。

    私も学校で「太平洋戦争」と習っていました。ろくに勉強をしていなかったので、「大東亜戦争」という名称は恥ずかしながら大人になってから知りました。
    (高校の時に自称元「鬼軍曹」の日本史の教師から聞いたような気もしますが。)
    開戦の意義を若い世代に知ってもらうためにも「大東亜戦争」と呼ぶようにしたいですね。

    皇位継承問題についても、若い世代に正しく伝えたいものです。
    「男系継承が伝統」というのは間違いです。
    古代は双系継承でした。
    10代8方の女性天皇がおられ、母娘間の継承もありました。
    「男系継承」は皇統の特性と重みではありません。
    「男系継承」は旧統一教会の教義でもあり、皇統断絶を目論んだものと思われます。

    天皇陛下の長子、愛子様がおられるのに、生まれた瞬間から今現在まで一般国民である旧皇族子孫を皇族に、こんな策は皇室もご本人達も国民も誰も望まないでしょう。
    こんな無駄な議論こそ先送りであり、安定的な皇位継承を邪魔するものです。
    大切なのは皇統を安定的に継続させることではないでしょうか。

    男系派は「女性天皇は女系天皇に繋がるからダメだ」「王朝交代が起こって日本が終わる」「易姓革命が起こる」とトンデモ説を称えていますね。
    こんな人達に与していていいのですか?

    貴紙が保守を名乗るのなら、「安倍晋三他自民党議員と反日・反天皇カルト統一協会のズブズブ問題」から目をそらさず向き合い、皇室を守る為の記事を特集して下さい。期待しております。

    新潟県在住50代 パート介護職員 urikani(本名記載)

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2022年11月21日

     ナショナルな存在としての皇室を消滅させる動きをする産経はナショナリストと認められない旨を送っておきました。

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