皇室の方々のご意向を真剣に汲め!

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出典:宮内庁HP 新年をお迎えになったご一家のご近影(令和2年)

男系カルトの決まり文句の1つに「皇位継承順位はもう決まっている」というものがありますが、

● 皇位継承順位は状況によって変化するものであり、将来的に確定したものではない

● 皇位継承順位は、(誠に恐れ多い例えながら)「たった今」、仮に天皇陛下にご不例があり、皇位が継承されなければならない場合に、
その優先順位を現行の規定に沿って示したものであり、将来継承していく順番を定めたものではない
(第3位に常陸宮さま(現在87歳)が列せられていることを考えれば分かりそうなものだが。
悠仁さまの次は常陸宮さまだと思っているのか?)

● 現行の規定が著しく皇位継承を不安定化させている、という構造的欠陥を含んでいるのに、
継承資格者がいらっしゃるうちは変えてはならないというのは暴論以外の何物でもない。
欠陥は速やかに改善して、当事者の方々の負担を少しでも減らして差し上げることが、
皇室の存続を願うものの取るべき姿勢である。

以上の三点により、現在の継承順位を盾に「愛子天皇」を否定することには何の正当性もありません。

同様に、昨年の有識者会議報告書で、
今上陛下⇒秋篠宮さま⇒悠仁さまへの継承の流れを揺るがせにしてはならない
と強調していますが、この主張に縛られる必要はないし、縛られるべきでもありません。

当事者の方々のご意向を確認した様子がまるで見えないからです。

一見、急な制度の変更により、当事者の方々の人生設計に多大な影響を及ぼすことを避けるための配慮のようにも見えますが、
当事者にご意向を確認もしないで、制度の改正を後回しにするような態度は、却って当事者の方々を苦しめることになります。

結局、体のいいことを言って問題を先送りし、責任逃れをしたいだけでしょう。

不誠実、無責任極まりありません。


平成17年、小泉政権下での有識者会議では、宮内庁の職員が出席していました。

この職員は、天皇陛下(当時、現・上皇陛下)の御意を受けて参加しているというのが、参加者の中では暗黙の了解だったといいます。
そして、会議を通して職員が発言することはなかったことから、概ね陛下の御意に適う結論が導けたと委員は安堵したそうです。

その直後の陛下のお誕生日記者会見では、このようなやりとりをされています。
(宮内庁HPより引用:https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h17e.html

問3 皇室典範に関する有識者会議が,「女性・女系天皇」容認の方針を打ち出しました。実現すれば皇室の伝統の一大転換となります。陛下は,これまで皇室の中で女性が果たしてきた役割を含め,皇室の伝統とその将来についてどのようにお考えになっているかお聞かせください。

天皇陛下
皇室の中で女性が果たしてきた役割については私は有形無形に大きなものがあったのではないかと思いますが,皇室典範との関係で皇室の伝統とその将来についてという質問に関しては,回答を控えようと思います。

私の皇室に対する考え方は,天皇及び皇族は,国民と苦楽を共にすることに努め,国民の幸せを願いつつ務めを果たしていくことが,皇室の在り方として望ましいということであり,またこの在り方が皇室の伝統ではないかと考えているということです。

女性皇族の存在は,実質的な仕事に加え,公的な場においても私的な場においても,その場の空気に優しさと温かさを与え,人々の善意や勇気に働きかけるという,非常に良い要素を含んでいると感じています。その意味でも皇太子妃の健康が現在徐々に快方に向かっていることは喜ばしく,一層の回復を待ち望んでいます。

「女性・女系は伝統の一大転換ではないか」という踏み込んだ指摘に直接的な回答を控える代わりに、
「国民と苦楽を共に」という別の伝統のあり方を示されたうえで、
女性皇族の存在意義を強調し、「男を産め」圧力によりご病気になられた雅子さまのご回復を願われています。

この一連のことから、小泉・有識者会議の結論は、当時の天皇陛下のお気持ちに適った内容であったことに疑問の余地はありません。


昨年の有識者会議で、小泉・有識者会議のときのように、予断を排して皇室の方々のお気持ちを真剣に汲もうとする姿勢があったか。

女性・女系の議論を先送りし、代わりに出してきた二案をみれば、その答えは明らかです。


先にも述べた通り、
皇室が国民と共に安定的に存続することを願うなら、
一刻も早くその安定継承が適う制度に改正することが、皇室の方々への恩返しです。

二十年近くも議論を塩漬けにしてきた男系カルトに、
当事者を慮るような態度を取る資格はない!


文責:静岡県 L.K(40代、男性、「愛子天皇への道」運営メンバー)


● 関連ブログ

不完全ながら

4 件のコメント

    チコリ

    2022年12月6日

    男系カルト族は、しょーもない事をあれこれ引っ張ってきて、
    さも難しい問題のようにしているが、
    先日道場で宇野氏がトランプ大統領を例にして話していたように、
    女性天皇が不可能になるまでズルズルと引っ張って行くことだけが目的だ。

    でも、今朝の高森氏のブログにあるように、
    愛子天皇を阻んでいるのは「女性だから」ただそれだけだ。

    殉教@中立派

    2022年12月4日

    「継承資格者がいらっしゃるうちは変えてはならない」
    ・・・それでは、一体いつ変えるのが適切だろうか?誰も居なくなってからなら、変えて良いだろうが。そのときには全てが手遅れになる。「万策尽きたら女系」と言うが「そもそも、万策を実行する気が無い」のが、現在の政府。仮に実行したとしても、憲法の壁など、様々な問題が立ちはだかる。
     今日の道場での宇野さんの発言「デマを撒くのは10秒、検証するのは10時間。その非対称性を利用し、(男系派が)時間切れを狙っている」とは、的確な指摘。また「人は『分からないもの』から逃げて、『簡単に説明してくれる人の言説』に、すぐ飛びついてしまう」も、タイパ・キリヌキ動画・ファスト映画の時代には、納得できる(男系派ネトウヨの中には、そうした言説に騙されて、男系陣営に参入した者も、一定数いると思う)。

    くりんぐ

    2022年12月4日

    平成17年の時点で、男尊女卑の反日反天皇カルトの旧統一協会が自民党とズブズブであることが分かっていれば、小泉政権下での有識者会議の結論通りに皇室典範が改正されていれば、愛子さまは皇太子になられ、小室眞子さんは女性宮家の当主として圭さんと共に公務に励んでくださっていただろうと思うと、今も悔しくてたまらなくなります。

    どんなに悔やんでも、時は戻ってくれません。
    男尊女卑の反日反天皇カルトの旧統一協会に一刻も早く解散命令が出され、小泉政権下での有識者会議の結論通りに皇室典範改正がなされるよう、世論を盛り上げていきましょう!

    突撃一番

    2022年12月4日

    誠に無礼ながら、「皇嗣」は「皇太子」というお立場とは異なり、あくまで継承順位「暫定」1位というべきであり、継承ルールに関わる制度が変われば、自ずと継承順位も変わる。

    ・・・たったこれだけの事がわからんちんな人達が、ツイッター上にも異常に多いけど、安倍政権が無理矢理企画したのが「立皇嗣の礼」なもんだから、彼の政策には疑問すら持ちたくない、という「安倍シンパ心理」も、もしかしたら働いてるのかな・・・?

    だとしたら、教祖様が居なくなっても信仰を失わないなんて、根性あるね。
    まるでアーレフみたいな人達だ。

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