『愛子天皇論』感想:37.1つ心配事が…でも、大丈夫!(殉教@中立派さん)

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(続きの感想・後編です)(←前半はこちら

すみません、水を差すつもりは無いのですが・・・最終ページに一つ、心配な事があるのです。

直系よしりんが「門地による差別」を教える直前で、次回に続く!となっています。憲法を良く知らない人は、庶民や(私達)読者の中にもいるので・・そうした意味では「男野系子と、読者みんなのスタートラインは同じ」であり、感情移入して読めると思います。また、男系派の「致命的な破綻」を幅広く伝える為にも、憲法の話は、欠かせないといえるでしょう。
 何が心配かというと「今の日本人は、憲法・立憲主義に対する興味が今一つ。かつて『ゴー宣2nd第1巻』『憲法道場・白帯黒帯』が出た時でも、立憲主義への道のりは遠かった。コロナ騒動で司法が停止し、更に酷くなった。ここから憲法の話を始めたら、(一定数の)読者が理解できずに、振り落とされるのでは?」という懸念です。
 ただ、この憲法論は「モンチッチ」がスタート地点なので、「ギャグで憲法も語る」という、新たな挑戦です。「憲法道場」の頃から進化した、小林先生の突破力で、私のツマラナイ心配など、ぶち破って欲しいです。もしかしたら、この状況を利用して、庶民たちが「なるほど、これが憲法なのか~」と納得してくれれば、「立憲主義」への入り口になるかもしれません。

それが一石二鳥の、最高の理想だと思います。

2 件のコメント

    京都のS(サタンのSじゃねーし)

    2023年1月1日

     その懸念には共感します。『大東亜論』で伴野十蔵(自由民権運動を警戒する明治政府の密偵・オリジナルキャラ)が「この国の民は民主主義など100年後も求めていない」と言い放ちましたが、おそらく憲法も立憲主義も同様に求めなかったのでしょう(五日市憲法のように一時的で局所的な例外があっても)。なぜなら、旧体制(王政)を倒して憲法(国民から政府への命令書)を持つという階梯を日本人は必要としなかったはずだからです。日本では国家すらも「おらが村」的な世間の延長であり、異民族による圧政も経験しなかった(米国による占領期間があり、現在も属国体制が継続していても)からです。それゆえ日本人は欽定憲法や米定憲法といった押し付け憲法しか持ってこなかったと言えます。だから、国民に「立憲主義」を頭で理解させることは出来ても、心から判らせることは出来ないのかもしれません。このように憲法(国民から政府への命令書)を必要としないように見えるほどの安定性がどこから来るのかと言えば、それは権威(皇室)と権力(政府)の分立体制によるところが大きいでしょう。何とも難儀な民族です。

    基礎医学研究者

    2023年1月1日

    (編集者からの割り込みコメント)興味深くよませていただきました。なるほど、冷静な意見でございますね(しかし、建設的な意見ですね)。たしかに、手前味噌で恐縮ですが、私たちが昨年関西道場で憲法を扱うときにも、それは懸念されました。殉教さんの内容を自分の言葉でいいかえると、憲法は法律と異なり、本日の格言のような位置づけになっており、非常に抽象性が高い、ということですよね。でも、「皇室典範」が法律である限りは憲法に拘束されているので、ここを解きほぐせるのかどうかが、「立憲主義の入口になるだろう」とやはり思う次第です。その意味で、次回が非常に楽しみになってきました(面白い視点を、ありがとうございました)。

    *別の話で恐縮ですが、殉教さんには、昨年「論破させてクリ」でかなりご協力いただきましたので、この場で御礼申し上げます。で、これを書くのは、実は本日1/1および1/8のラジオ番組「ソライロ」(8:30~9:00)に私たち関西支部チームが出演していますが(https://www.yumenotane.jp/list/01255)、そのときに自分、論破させてクリの具体例の紹介で、実は殉教さんのネタを使わせていただきました(m_ _m)。ありがとうございました。併せて、御礼申し上げます。

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