【論破プレイバック】笹幸恵さんによる倉山満論破①

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過去の論破をプレイバック!

週刊SPA!誌上で倉山満が連載している「文章」をジャーナリストの笹幸恵さんが論破し続けていました。その論破の軌跡を「笹ブログ」で振り返ります。

初回は2019年11月13日の論破です。

倉山の元記事はこちらから
皇室の女系容認論は詭弁。昨日までサラリーマンだった人を天皇の資格ありと承認できるか?/倉山満 | 日刊SPA! (nikkan-spa.jp)

皇位の安定継承のために倉山は旧宮家の復活案を挙げています。それに対する笹さんの論破(抜粋)です。

そもそも旧宮家でその意志のある方はいるのだろうか。
すでに一民間人として暮らす人々の生活や主体性をこの人はどう考えているのだろう。
また、たとえ過去に先例として傍系継承があったとしても、それが現在の国民の感覚になじむだろうか。

何より、悠仁さままで皇位継承が可能である、としている点が問題である。
秋篠宮さまは皇嗣殿下であり、皇太弟ではない。
皇位継承第一位ではあるけれど、「皇嗣」はその順位を示したにすぎず、皇太弟として祭祀を受け継いでいかれるわけではない。
悠仁さままで皇位継承が可能だと果たして単純に考えていいのか?
血さえつながっていればいいってことか?
もっと問題は深刻なのである。

さらに言えば、この人は悠仁さまお一人になったとき、そこに嫁ごうとする女性がいるかという疑問は念頭にないようだ。
男系で継承しようとする限り、女性には「男を生まなければ」という圧力がかかる。
自分の意志ではどうにもならないにもかかわらず、だ。
その圧力を、女はずっと受け続けなければならないのか?
時代遅れも甚だしい。

そして私が一番違和感を覚えるのは、すでに女性皇族がいらっしゃるのに、彼女たちを完全に「蚊帳の外」の存在として捉えていることだ。
どうしてそこまで女を無視できるのだろう。
男系論者が女性差別だと言われていることを倉山氏は百も承知でいるというのに、自らもその陥穽にはまっている。

そして、締めの文がしびれます!

いやいや、私は女性差別で言っているのではない、過去の先例からすべてを導き出しているのだ、と言うかもしれない。
だとするなら、彼は先例原理主義者だ。
過去の先例だけですべてを決めるのが正当であり、かつ伝統だと勘違いしている。
これこそ詭弁だろう。

全文はこちらから
先例原理主義者の詭弁 | ゴー宣ネット道場 (gosen-dojo.com)

②に続きます。
徐々にヒートアップして舌鋒鋭くなる笹幸恵さんの論破プレイバックにご期待ください!

2 件のコメント

    チコリ

    2023年1月16日

    女性だからダメだ!いうのは、どんなに詭弁を弄しても女性差別以外のなにものでもないじゃないか!
    先例原理主義になるのも、女性を排除したいからに過ぎない。
    なんで女性じゃダメなんですかー?
    ならぬものはならぬのじゃ!って事でしょうよ。

    そもそも先例を厳守する為に必要な変革をしないなんて、
    家庭も壊れる会社も潰れる組織は崩壊する、あたりまえじゃないか。
    常に改善成長の努力をすれば、必要な変革は避けて通れない。
    旧態依然とあぐらをかいてりゃ生き残れないくらい今の時代常識じゃないか。

    もったいぶってつべこべ言わず「女はダメだ!(嫌だ?)」とはっきり言えよ、見苦しい。

    突撃一番

    2023年1月15日

    笹さんご指摘の通り、倉山は今週発売の「SPA」でも、「皇室における掟は先例である。」とハッキリ自白しちゃってますもんね。

    その割には、「皇祖神は天照大神という女性神である」という、皇統における最重要の先例を捻じ曲げて、「神武天皇の父は(世系第二である筈の)アメノオシホミミで、祖父はスサノオだから男系継承されている」などと、まるでスサノオが皇祖神であるかの如き珍説を展開している始末です。
    お伊勢参りその他、天照大神を代々「皇祖」として信仰してきた日本人の「先例」は、ガン無視だそうです。

    その一方で、天皇の歴史における「先例」には、冊封体制や律令の導入によるシナ男系主義の浸透に顕著に見られる如く、その時々の「時代背景」が常に影響しているという事を、どこまで倉山が考慮しているのか知らんけど、無邪気に男系継承を「あらゆる権力者が乗り越えられなかった掟」とまで妄信しながら、「どの先例に従うかを議論すべきだ」とか言われてもねぇ・・・。

    時代や価値観が変われば、それに合わせていくらでも変革してよい「形式」に過ぎないものと、「真に守るべき伝統」との区別が、全然ついてないみたいですね。

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