皇位継承問題について100点満点の記事

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日本一の尊皇心を持つ新聞、毎日新聞に、皇位継承問題に関するオピニオン記事がでました。

05年皇位報告書の命脈=古賀攻(有料記事)
https://mainichi.jp/articles/20230125/ddm/002/070/085000c

はっきり言って、100点満点の記事です!

筆者の古賀氏の前回記事に、「信頼する官僚OB」から、「今深く議論すると国内の分断を生んでかえって皇位継承を不安定化させるから」と、切羽詰まるまで棚上げするのも一つの知恵ではないかとの感想がきたそうです。

前回の記事紹介

古賀氏は「天皇制については確かに多様な意見がある」としつつも、この問題では、小泉内閣時の2005年11月に出された有識者会議の報告書が今も生命力を保っている」として、2005年有識者会議の報告書を紹介しています。

 報告書はまず皇位継承の基本条件を提示する。(1)将来にわたって国民の広範な支持が得られる(2)古代からの伝統と、象徴天皇制の新たな伝統を踏まえる(3)制度として安定させる――の3点だ。

 さらにもはや側室制度はなく、晩婚化が進む現代社会で継承者を男系男子に限るのは「偶然性に左右される」と指摘。国民の支持は「男女の別ではなく、むしろ皇族として生まれたことや皇室の中での成長」にあるとの考え方から、「今後皇室に男子がご誕生になる」場合でも皇位継承資格者を「長子優先」とし、女子や女系に拡大するとの結論に至っている。

 同じ政府の有識者会議でも、菅内閣で設置され、岸田内閣に代わった21年12月に提出された報告書は結論が異なる。悠仁さま以降の継承資格の議論については「機が熟しておらず」と退け、皇族数の確保策だけを示している。

 21年報告書に盛られた旧宮家男系男子の皇室取り込み案は、05年報告書も旧宮家皇籍復帰案として検討している。しかし、血縁の遠さや身分の強制につながる恐れを挙げて「採用は極めて困難」と排除した。両者の違いには皇室観、国家観のずれがある。

05年報告書と21年報告書の違いを「皇室観、国家観のずれ」と表現するのは、まさにその通りで慧眼です!
05年報告書は天皇をいただいた日本らしいゆるやかな統治体制を持った国家を想定しているのに対し、21年報告書は特定の者が国を牛耳り天皇を下に見る「オレ様国家」を目指しているように見えます。21年報告書に尊皇心は一切見えません。

そして古賀氏は、05年報告書の採用も、野田内閣が12年10月に出した女性宮家創設案も、安倍晋三がつぶしたことを指摘しています。
ちなみに、細田衆院議長は安倍氏と統一教会は「大昔から関係が深い」と証言しています。

旧宮家系国民の養子縁組プランについても一刀両断しています。

 76年も前に皇籍から離脱し、一般国民として生活してきた旧宮家の子孫のうち、男子だけは皇室に入れたいと考える右派の願望は、性別を決定する「Y染色体信仰」に近い。象徴天皇制が育んできた戦後の伝統は度外視されている。

旧宮家系国民の養子縁組プランは伝統破壊!!
古賀氏は皇室の「伝統」を理解されているようです。

そしてこう締めています。

 切羽詰まるまで待って解決する場合もあろう。しかし、このままだと男系男子に固執するか、天皇制を放棄するかの恐ろしい二者択一があり得る。

天皇とともに歩んできた日本の歴史が終わろうとしている。その危機感が古賀氏の文章から感じ取れます。

この記事は、本当に素晴らしい!!

意見投稿はこちら
毎日新聞 https://www.mainichi.co.jp/contact/content.html

9 件のコメント

    yan ryu

    2023年1月27日

    ご紹介ありがとうございます。毎日新聞素晴らしい記事ですね!
    保守系と言われている産経新聞が男系カルトによる皇室破壊記事を掲載し、革新系とされる毎日新聞が実は皇室を保守しているパラドックス。
    本当に色眼鏡で見てはいけないと改めて感じました!
    毎日新聞素晴らしい!

    urikani

    2023年1月27日

    ご紹介ありがとうございます!(´▽`)
    本当に100点満点ですね!
    わたしも毎日新聞に感想を送りました。
    こんな感じです

    古賀さんの記事をいつも楽しみにしております。

    短い文章に、皇統問題に関する一連の流れや実情、事情などがギュッと詰まっていて、皇統問題をあまり知らないという方にこそ読んで頂きたい素晴らしい記事です。

    皇統問題がいかに切迫していても、一部の「政治家」や「有識者」は、文中の元官僚さんのようにもっともらしく『機が熟していない』だの『分断がー』だのと自分達では手を付けたくないことが丸わかりの逃げを打ちますね。

    そして二度も女性天皇、女性宮家創設への道筋をブチ壊しにした安倍晋三のシンパ「男系男子固執派」がその遺志(そんな立派なものじゃないですが)を受け継いで、古賀さんの仰る「Y染色体信仰」で邪魔してきます。
    (旧統一教会信仰かも…)

    この一文に大きく頷きました。
    「天皇制については確かに多様な意見がある。それでもこの問題では、小泉内閣時の2005年11月に出された有識者会議の報告書が今も生命力を保っていると思う。」
    仰る通りですね。
    『生命力を保っている』いいですね!

    そしてこの最後の一文にゾッとしました。
    『このままだと男系男子に固執するか、天皇制を放棄するかの恐ろしい二者択一があり得る。』
    絶対に嫌です!
    もうとっくに切羽詰まっています。
    毎日新聞さまに続いて他紙も皇統問題を取り上げて頂きたいものです。

    良記事ありがとうございました。
    次回も楽しみにしております。

    ダダ

    2023年1月25日

    毎日新聞、素晴らしい!!
    感想を送りました。
    令和版報告書は、早く紙屑にして欲しいです。

    それにしても、官僚OBは何寝ぼけたこと言ってんだ!
    もう土壇場じゃないか!

    roku

    2023年1月25日

    素晴らしい!
    毎日新聞は、皇統問題について良識的な記事が多いですね。

    基礎医学研究者

    2023年1月25日

    ”100点満点!”まさにそのようなタイトルをつけたくなるくらいの、素晴らしい記事でした(我々、読者の後押しが垣間見える記事で、ありました)。これに応えるために、自分も毎日新聞に意見・コメントを送りました。

    ゴロン

    2023年1月25日

    最高の記事でした。私も毎日新聞に意見を送りました。
    政権に響いて欲しいものです。

    れいにゃん

    2023年1月25日

    素晴らしいですね!はっきりと、統一教会と皇統問題の関連性が記事になっています。当サイトが示してくれた、声の届け方が正しかったという事ではないでしょうか?早速、激励の投稿をします。

    京都のS

    2023年1月25日

     速攻で送りました。この完璧な記事には感想を送らざるを得ませんでした。

    jacker

    2023年1月25日

    流石毎日新聞というほかないですね。
    皇室と統一協会、この二つではブラボーです!

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