権力者・愛子天皇の治世を仮想してみれば…

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 「愛子さま 友を詠んだ和歌が絶賛!専門家が解説する歴史上の女帝たちとの“共通点”」という『女性自身』の記事には、静岡福祉大学名誉教授・小田部雄二氏に愛子様と古代の女帝との共通点を聞いたインタビュ―があります( https://jisin.jp/koushitsu/2172115/2/ )。記事中で小田部氏は、学業優秀かつスポーツ万能の愛子様は”最強の女帝”持統天皇に通じる点が多いと語りました。

 鸕野讃良皇女(後の持統天皇)は中大兄皇子(天智天皇)の娘にして大海人皇子(天武天皇)の妃であり、壬申の乱(672年)を経て大海人皇子は即位しますが、夫(天武帝)の崩御(686年)から数年後に自身が即位(690年)し、即位前後の治世では飛鳥浄御原令の施行(689年)、藤原京への遷都(694年)、大宝律令の制定(701年)などの業績を残しています。

 また皇室研究者の高森明勅氏によれば、皇位継承を巡る内乱の反省から「皇太子」(次の即位が確定)の地位を確立させたのが持統帝であり、「大嘗祭」の成立時期や国号「日本」の使用開始時期も持統帝の治世とのことです。有名な和歌を残した文人であるだけでなく武断的な権力者でもあったことが伺え、まさに文武両道です。

 さて、持統天皇は夫の遺志を継いで藤原京を完成させました(690~694年)が、これは天武天皇が国内初の貨幣「富本銭」の鋳造(683年)して貨幣経済を成立させたという条件の下で、都の造営という公共投資によって需要が喚起されたことを意味し、それによりケインズ政策(失業者吸収・貧困層救済)のような効果も現れたはずです。
 前掲記事で小田部氏が特に注目したのは、持統天皇の「困難な状況にある人々への眼差しの深さ」だと言います。都に住む老人・病人・貧民に絹などを与え、2年より前の債務から利息を取らないよう命じ、他にも減税・祈雨・減刑といった民の生活に寄り添う政策を採ったそうです。

 現在の皇室は政治に関わりませんが、社会的に困難な状況にある人々に寄り添うことは伝統的に続けられ、愛子様の場合は盲導犬育成など障害者問題への関心も深く、映画『Dr.コトー診療所』を鑑賞されたことが報じられたように僻地医療にも目を向けておられます。

 仮定の話ですが、もし未来の愛子天皇が古代のように権威だけでなく権力も握られたなら、我々は一体どんな治世を目撃することになるのでしょうか。

こういう想像をすると「ときめき」ませんか?

文責:京都のS

5 件のコメント

    京都のS

    2023年1月29日

     お礼が抜けていました。ダダ様、コメありがとうございました。

    京都のS(サタンのSじゃねーし)

    2023年1月28日

     持統天皇も愛子様も(やや意味は異なりますが)文武両道です。愛子天皇の下で紡がれていく日本国の物語にときめかない人士は左翼(男系派やトーイツ派も反天ガチ左翼も共に含む)です。

    ダダ

    2023年1月28日

    持統天皇、尊い!
    ここまでの業績を残していない男性天皇だっているはずなのに、全ての女性天皇は中継ぎにすぎないと下に見る男系カルトは異常すぎる!

    愛子天皇と国民が支えあえば最強!ときめくに決まっている!!

    京都のS

    2023年1月28日

     「古代の女帝を描くドラマから皇統問題を考える」( https://aiko-sama.com/archives/8732 )では、「聖徳太子」:推古天皇の時代、「大化改新」:皇極天皇の時代、「大仏開眼」:孝謙天皇という女帝の時代を描くドラマを紹介しましたが、そのミッシングリンク(「大化改新」と「大仏開眼」との間)が持統天皇の時代です。
     池端俊策脚本、綾瀬はるか主演で、またNHKに作っていただきたいです。これは愛子天皇誕生前に観たいですね。

    京都のS

    2023年1月27日

     「オドレら正気か? in 岡山」のテーマは「ときめきの愛子天皇」です。愛子天皇にトキメキましょう!( https://www.gosen-dojo.com/event/37850/

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