SPA第188章「Y染色体は飛脚の屋号である」を読みました~!
今回もおもしろく、ある意味“決定版”だと思います。
正直、「“皇統”に科学もちこむなよ~(* ̄з ̄)」というのが、率直な感想ですが、
それを猥染色怠子じゃなくて、男野系子に語らせたのがよかったですね~
ここで、直系よしりんが言われているように、Y染色体には個性はなく、
“飛脚の屋号”と言われたのは、見事な表現ですね。
確かに、Y染色体の雄性特異的領域(SRY遺伝子などが存在)はリコンビネーション(組み換え)が起こらないので父系継承(男→男)しますが、せいぜい言えることは“ハプロタイプ”と呼ばれる遺伝子が数珠のようにつながった“マーク”が維持されているというくらいのもの(実は、Ypという末端領域は偽常染色体領域(PAR)と呼ばれ、X染色体のXp領域(Y染色体と相同的な領域)とリコンビネーションします)。
でもそれは、ここで「水平拡散」という表現をされていますが、
実際には日本人集団中に伝搬されているわけですから、どう考えても特異性はないですよね。
もし、それを言うのならば、ここで説明されていますが、ゲノム全体を対象に考えるほうが、
ロジカルでしょう(でも、ゲノムは生殖細胞の中で減数分裂中にリコンビネーションされて
継承されていくわけですから、ここに男女の区別はないかと、自分も思います)。
また、Y染色体を遡っていくと結局天照大神にたどりつくどころか、ラミダス猿人(控え目にいっても、アフリカに存在していたであろう“Y染色体アダム”という人類の祖先)にしか到達しない!というのは、痛快でありました。
そのときの男野系子の「おのれ~猥染色怠子~私にトンデモを・・・」の憤怒の表情は、素晴らしい!(個人的には、魔太郎トッキーに匹敵するコマです)。
結局、「天皇は科学ではない。神話に根拠がある」が本質なのだということが、よくわかる回でした。
さらに、ここまで見ていくと、みなぼんさんの1ページ目のセリフ「終了って何?日本沈没するのかな?」は意味深で、彼らのいっている“終了”などほとんどの人は気にもしないでしょう(むしろ、「皇位の安定継承」への道を探らず、「皇位の存続」が不可能となって“皇室終了”となる可能性こそが、本当の意味での危機でしょう)。
さあ、男野系子はどんどん良い方に向かっている、と自分は思いますが、果たしてこの後どうなるのでしょう?次回も、目が離せません。
3 件のコメント
基礎医学研究者
2023年2月16日
自分の感想ブログに、コメントありがとうございました。
>京都のSさん
「伝統のY」、ないでしょう!確実に( ̄ー ̄)ニヤリ
>サトルさん
自分、Y染色体の話は、今回が決定版で、これ以上論ずることはなしと思いますよ(さすがに、あの倉山も「Y染色体」には関わりたくなさそうですし)。ただ、クミクのように、理系でこういう科学を粉飾した理屈をこねられるのは、かんべんしてほしかったですね。知らないと思って、妙なこと言うなよ~で、本当は終わりなのですけどね( ̄ー ̄)ニヤリ
サトル
2023年2月16日
基礎医さんらしい、まさに論「理」に興味深く、また面白く拝読いたしました。
どこぞのバカタレの論「利」と一線を画すると感じ入りました。
まあ、彼らは「越えてはならぬ一線も解らない」ようですが。
京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)
2023年2月16日
猥染色怠子「皇室タイプのY、伝統のYがあるはずよ~!!」
失礼しました。