倉山の先例原理主義がおかしいことを守破離で解説

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倉山のSPA!の『言論チキンスタイル』・・・じゃない『言論ストロングスタイル』ですが(看板に偽りありすぎで書いてて笑ってしまう)、
毎度ムチャクチャな文章でツッコミどころがありすぎるので、今回は「伝統とは先例のことなのか?」の一点に絞ります。

先例原理主義者・倉山は以前から笹師範に「じゃあ古代はどうなるの。先例すらもないじゃない」と指摘されていたことを受けて、
「いかなる先例も最初は新儀ではないか、とは誰でも思いつく」などと書いていました。
「誰でも思いつく」なんてあからさまな負け惜しみ書くくらいなら、最初から穴のあることを書くなよというツッコミは置いときます。)
なので、てっきり先例主義の理屈を論証してくれるのかと思ったのですが、
「ただし、それを言うことは天皇であっても許されない」と極限まで尊大な態度を取ります。
即座に浮かぶ「お前いつから歴代天皇よりもエラくなったの?」という疑問はそっちのけで、
「だから醍醐天皇は見捨てられた」などと尊皇心ゼロな妄言を書き散らかしていますし、
大変革だった明治維新を新儀じゃないとしているのも、何が何やら意味がわかりません。
まあ「とにかく先例で掟なんだい!男系は変えちゃだめなんだい!」とオッサンが駄々をこねているみっともない姿だけはよく伝わってきますね。

ところで、倉山の論理の根幹である「伝統とは先例」は本当なのでしょうか?
ビジネスの現場でもわりと使われる言葉に「守・破・離」というものがあります。
千利休が説いた芸道の修行や、師弟関係についての言葉だそうです。
師の教えを守ることから始まる「守」
それを取り込みつつ自分にとってよりよりものへと進化させて、既存のものを破り、越えていくのが「破」
そしてやがて師から離れて自分の道を行くのが「離」です。
これは自立のプロセスといえるでしょう。
野生動物も同じで、子はエサを自力で取れなければ餓死してしまうので、親は厳しく教えます。
自立=一身独立なので、「一身独立して一国独立す」は、つまり「離」までできて自分が自立しなければ一国独立も成せないということです。
コロナ騒動は、みんな世間に縛られて自立した個がないから国がコロナを終われないというのはまさにそうですね。

この守破離を、「先例が~先例が~」とバカの一つ覚えで喚く倉山に当てはめれば、
ただ先例を守るだけ、つまり「守」だけということになります(そもそも先例という単なる事象がそのまま歴代天皇の教えとは到底思えませんが)。
「守」だけで「破」をしないなら、いつまでたっても「離」もできないわけで、
これは誰かに依存しなければ立つこともできない=餓死する動物に等しいということを示しています。
先例原理主義を言う輩は自立ができない精神的ニートといえるでしょう。

また、倉山を表すのにぴったりの言葉に「因循姑息(いんじゅんこそく)」という四字熟語もあります。
「古い習慣ややり方にとらわれて改めようとせず、その場しのぎに終始するさま」という意味です。
(これは『筑前玄洋社』という本に書いてあって覚えていました。)
先例を守ることがそんなに良いものならこんな言葉があるわけないですし、
むしろ皇室は先例主義から最も離れた存在と言ってもいいほど新しいことをやってきているのは(倉山や男系派以外の)皆さんがご存知の通りです。
それを知らないのは、実は倉山が皇室に興味も知識もないことの表明でしかなく、
大学の授業で「皇室は先例」と習ったのだとしたら、ずいぶん薄っぺらい先生の元でおべんきょしちゃったんだねボク?ってだけの話です。

倉山のあのムチャクチャな文章も、精神的ニート人生なら納得が行きます。
まあ男系派は全員一身独立してなくて、見苦しい姿を晒し続けていますけどね。


文責 公論サポーター ケロ坊

2 件のコメント

    殉教@中立派

    2023年2月17日

     彼ら(自称保守)は昔から「誇りある国を取り戻そう→でもアメリカ様の言う事は聞こうね♪」という矛盾した考えを持っていた。
     倉山は「形式的な対米追従」ではないものの、憲法改正を(正面からは)唱えず「防衛費の増額」を唱えるのみ。
     しかも「死にたくなければ、自分の頭で考えろ!」という趣旨の発言を多用するのに、こちらが(真面目に)考えた結論を話すと、マウントを取って嘲笑する。こいつ、何の為に言論をやっているのだろう。「公」の精神ゼロ、いかにも弱そうな敵だけを叩き、目先の利益しか考えない様は、まさに姑息。

    ただし

    2023年2月17日

     めちゃくちゃ面白く、勉強になりました。因循姑息。精神的ニート。まさに倉山満ですね。

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