最初に、一言。
天皇陛下、お誕生日おめでとうございます!!
2月15日の、高森明勅師範のブログを拝読いたしました。(「皇室の祖先神が天照大神である信仰上の事実を踏まえ神話誕生」https://www.a-takamori.com/post/230215)
「歴史上、天照大神が皇室の祖先神として信仰されてきた」という事実がまずあって、その由来を解き明かす意味で物語として「神話」が生まれた、つまり「事実→神話」という順序に関するご指摘は、まさに目から鱗でした。
ブログの中では、垂仁天皇時代の神宮成立以来、歴代ほぼ全ての天皇が「奉り物」等を重ねてこられた事や、律令制度下で「大社」という格別の地位を与えられていた事が、天照大神に対する信仰を裏付ける事実として指摘されています。
そこで今回は、師範が指摘された「歴史上における、天照大神に対する信仰」というテーマに関連して、今度は「庶民」の視点から、私なりに調べた伊勢参詣の歴史に関するあれこれを、簡単にではありますが、投稿させていただきます。
サイトの主要テーマである皇統問題からは若干、話題がズレるかも知れませんが、めでたい天皇誕生日の今宵(投稿した時点ではね(笑))、「論破祭り」の箸休めもかねて、世間話みたいな感じで読んでいただければ幸いです。
1 【伊勢講】 ~お伊勢参りの為の地域共同体~
江戸時代を通じて、全国各地には「伊勢講」と呼ばれる、伊勢参詣を目的としたグループが地域ごと、或いは職能集団・同族集団ごとに組織されていました。
特に遠方においては、それぞれの「講」を構成するメンバーが少しずつお金を出し合い、その中から選ばれた代表者数名がそれを預かり、代参として伊勢に赴く、というシステムが広く行われていたようです。
安房国(千葉県)を含む関東地方は勿論、遠くは庄内(山形県)から、最低でも2~3か月という時間をかけながら伊勢を目指す「講」の代参者もいた事がわかっています。
もちろん、基本は徒歩でね。
(中)につづく。
文責 北海道 突撃一番
※尚、参考文献につきましては、(下)の末尾にまとめて列挙させていただきます。
5 件のコメント
れいにゃん
2023年2月23日
箸休めだなんてご謙遜を。「無尽講」は知っていましたが、同じようなシステムの「伊勢講」というものがあったのですね。続きが楽しみです。
突撃一番
2023年2月23日
いえ、こちらこそ解りにくい文章ですみません!
基礎医学研究者
2023年2月23日
突撃一番さん。さっそくの原作者コメント、ありがとうございます。一気に全部載せるのはブログの性質上ちょっと長いと判断しまして(編集者の意向ですみません(m_ _m)、3回の連載の形をとることにさせていただきました。次回が、楽しみです。
突撃一番
2023年2月23日
基礎医学研究者さん、掲載&コメントありがとうございます!
がんばって文章書いてよかったです。
一応、投稿した同じ添付ファイルに、中・下も載せておきましたので、宜しくです。
基礎医学研究者
2023年2月23日
(編集者からの割り込みコメント)面白く、読ませていただきました。「皇室への敬愛」というのは、本来このような素朴なところから始まるはずなので、突撃一番さんは謙遜されていますが、「愛子天皇への道」のスコープに入っていると、自分は思います(しかも、天皇誕生日という良き日に)。で、といいつつ「はじめに」のところで、理論派の突撃一番さんらしさがでていると自分は思いますが、「事実→神話」はたしかに、目から鱗ですね。自分も良く知らないときには、神話≒(小説の作法で昔よく言われた、こしらえモノ)くらいの認識しかなかったので、やはり正しく識ることは重要、と改めて思った次第でございます。次回を楽しみに、しております。