【現地報告(連載)】一般参賀③~お出まし拝見

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宮殿東庭に到着して、自分の参賀の場所に立って思った最初の感想は、「1500人入ってこんなにスカスカなの!?このお庭広すぎ!」でした(笑)。お出まし1回ごとの当選者数は1500人、当日体調を崩すなどして欠席した人もいただろうけど、それでも1500人に近い人数がここに入ったはずだ…それでこんなにスペース余らしてるの?広すぎ!と心がざわざわしました。それぞれの参賀の場所は、腕を伸ばしても周りの人に触れないくらいの距離で離れており(1メートルくらい?)、人同士の距離はそれなりに確保できていました。そのように人の配置をスカスカにしてもなお、参賀者の周りには広大な空間が広がっているのです。

「おいおい…じゃあコロナ禍前の人数制限してなかった頃の一般参賀では、お出まし1回あたり何万人が入ってたんだ?」と考えるとまた心がざわざわしましたし、今まで何万人もの人々が新年や天皇陛下のお誕生日を祝うために皇居に集まっていたんだなぁと思うと、日本国民統合の象徴としてこれからも天皇という存在が未来永劫続いて欲しいなぁと思うと同時に、このように人数制限がかけられている現状を寂しく感じました。しかしながら、人同士の距離を確保した状態だと、皇室の方々がお立ちになる宮殿のベランダがまぁ~見やすい!前の人の頭が邪魔でよく見えないとかが無い!これについては、コロナ禍が来て良かったかもと思いました(苦笑)。まぁコロナではない理由の方が健全だとは思いますが(汗)。ソーシャルディスタンスというくだらないことのために距離を確保してるのだと分かっていても、ベランダがよく見えることに対する感動の方が勝ってました(苦笑)。1500人入ってこんなに空間余らすなら、この3倍の4500人入れても大丈夫なのではとも思いました。

そんなことを考えていたら、時刻は皇室の方々がお出ましになる午前11時00分を回っていました。間もなくお出ましになるとのアナウンスの後、ベランダ中央の衝立の奥にある引き戸が開くと…

衝立の横から、天皇皇后両陛下を始めとして皇室の方々が続々とお出ましになりました。

それを拝見して、僕は日の丸の小旗を振りながらこんなことを思いました…

マスク姿か…」。元々は防弾のために設けられたとはいえ、ベランダの外と内を分ける強化ガラスでできた窓によって、参賀者から出た飛沫やそれを含んだ風がベランダに入ってくることはほぼないわけで。科学的に見れば不必要、というかちゃんとお顔を拝みたい我々からすればある種有害なものなのに、尾身さんの言葉がまだ残っているのか、皆様しっかりとマスクを着けておられました。僕含めノーマスク・顎マスクの人がここに来るまでに注意されたことはなかったのに、そのお姿を目にしたことで、何か注意されたような気持ちになりました。

しかしこうも考えました。

天皇は日本国民統合の象徴である。日本国憲法にそう記されて以来、皇室の方々は常に国民に寄り添い、国民と苦楽を共にしてきたわけです。きっと天皇陛下を始め皇室の方々は、未だにマスクが手放せない(世間を気にして外すのを躊躇(ちゅうちょ)している)人が大多数を占めている国民に寄り添っているのだろう、マスクを着けることでコロナ禍という苦労(世間的には)を国民と共に乗り越えようと考えているのだろう、そう考えました。そうであるならば、大多数の国民によるコロナへの間違った認識や、天皇という権威よりも世間を強く気にする国民の気質によって、日本国民統合の象徴たる天皇陛下およびそれをお支えしている皇室の方々に、要らぬ苦労や手間をかけさせていることになるわけで。なんて不敬なことを我々国民はしているのだろう、国民の気質が国民統合の象徴に苦労を与えているなんて…と嘆かわしい気持ちになりました。

皇室は今でも常に国民を信じ続けている、参賀に来た人も来れなかった人も、コロナの「センモンカ」もバッシング記事を書く雑誌社も…日本で一番純粋な心を持っておられるのは皇室の方々なのかもしれない…そう思うと、皇室の方々の顔をマスクで覆わせた責任の多くは我々国民にあるわけで、国民の在り様によって皇室も変化し得るのだなと認識したのと同時に、皇室を戴くに相応しい国民であり続けることが、国民の最大の務めなのだなと思いました。

世間という曖昧なものよりも自然科学的・社会科学的な事実を上位に考え、情報の更新や学習を怠らず、想像力を働かせて自分の頭で考え続けることを放棄せず、日々自分を磨き続けることが国民の務めなのだなと思いました。それなのに周りにいるのは、世間および恐ろしいコロナ像を気にしてマスクを着け続け、皇室の方々にマスクを強いてるとも考えずにいけしゃあしゃあと参賀に来ている国民ばかりなわけで。ふつふつと怒りがこみ上げてきたのでした。

そんな嘆きや怒りを抑えながら僕は小旗を振って、お手を振られる天皇陛下に応えました。

それから僕は、顎まで下げていたコロナ君マスクを顔から外し、小旗とマスクを右手に持ちながら、更に小旗を振りました。マスク姿の参賀者が多い中で、僕のようなノーマスクの顔はさぞ目立ったことでしょう。そんな目立つ顔になってマスクを揺らしながら小旗を振る姿を見せて、「コロナ禍はもう終わりにしましょう、マスクは不必要です、これからは天皇陛下は勿論のこと皇室の皆様もマスクを外されてはいかがでしょうか…」そういったことをアピールしました。まぁこのような僕の姿をどう解釈なさったのかは僕には分かりませんが、陛下に少しでも僕の姿が印象に残ればいいなと思っています。

(次回に続く)

(このあたりから、出します)何かご質問がございましたら、コメント欄にお寄せください。僕の目に留まり次第、可能な範囲でお答えします。何卒宜しくお願い致します。

文責 埼玉県 ジグソーパズル

3 件のコメント

    突撃一番

    2023年2月25日

    沖縄の豆記者然り、Drコトー然り、天皇・皇后両陛下にお会いできるチャンスなんで一生に一度あるかないか、というビッグチャンスだった筈なのに、マスクで御尊顔をちゃんと拝めないなんて、さぞかしやり切れない思いもあっただろうな・・・。

    ジグソーパズルさんを見習って、まず我々が率先してマスクを外す勇気を持とう。 でないと、いつまで経っても皇族方がマスク外せないよ。

    Richard Tiger

    2023年2月24日

    本題と違っててすみませんが、

    天皇陛下ら皇族がマスクをつけてるのは、国民と共に存在する以上、正直、責められないと思います。

    皇族らがマスクを外すのは、国民側の責任だと思います👀

    基礎医学研究者

    2023年2月24日

    (編集者からの割り込みコメント)今回もなかなか読み応えありました。個人的には、特に陛下を始めとした皇族の方々がお出ましになって以降の描写が、観念小説のような感じになってきておりますね。ジグソーパズルさんの時間の流れと、心の動きのギャップのすごさを表現したくて、あえて”区切り”をつけてしまいました。いよいよ、最終章に突入しますが、楽しみにしております。

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