【連載】倉山満の新著「決定版 皇室論」を斬る! (その11)

Post's thumbnail

(編集者より)
今回は、サトルさんがしっかり導入してくれているので、このままいきます(`・ω・´)ゞでは、どうぞ(_ _)>

どこが「決定版」なのか謎だらけの本ですが、「夜中の通販番組(源流はアメリカの通販番組)の手法」と同じです。「地域一番店!」と自ら名乗り誘導する……まあ、昔から日本でもありますが……。

話が逸れました。

さて第二章は、令和三年四月に行われた「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する付帯決議」に関する5回にわたる有識者ヒアリングに出席した人達に対する、「倉山目線の評価」にすべて費やされます。

倉山目線……って……と思われた方……ご明察!

倉山は、

「この賛成、反対は、話の中身が基本的に難解なので、ご本人からは異論が出るかもしれません。事実、マスコミ報道では誤報だらけでした……略……不勉強なマスコミの方には誤解して伝わってしまうのです。もっとも、伝えたマスコミの方を不勉強と一刀両断するのは気の毒な面もあります。そもそもの話が難解なので、誤解しても仕方がない面もあるのです。」

どこまで思い上がるんだ、倉山……俺様倉山

ある意味、「本当は倉山が、何がしたいのか?」が出ています。「俺は偉い!」「金儲けのチャンス!」「壊滅的な(似非)保守論壇の海賊王に俺はなる!(※漫画ワンピースの決め台詞です)」みたいな。

登場人物に対する評価が、長かったり短かったりします。

これが「じつに判りやすい」……内容ではありません、彼個人の「主観」が。約20ページに渡りますが、出来るだけ簡潔にします。これまた酷い。

ヒアリングにあたり、10の問いが設定され、それに答える形なのですが、倉山は問6「皇位継承の女系拡大」、問9「旧皇族の皇籍復帰」の賛否でグループ分けします(女系拡大……とか、皇籍復帰……の、設問の言葉のニュアンス等自体に私個人は異議あり!ですが……)。

個人名(所属?、問6賛否、問9賛否)で表記し、それに対する倉山の評価分析を……。

P103~104
「岩井克己氏(ジャーナリスト、女系反対、復帰反対)は、朝日新聞のジャーナリストですから女系論の人ではあるのですが……略……悠仁親王殿下に男子が生まれ、その男子にも男子が生まれ、ということになるのであれば、先送り的に最も正しいという結果になります。……略……議事録を三回読んで無理やり読み解きました。」(約8行費やす)

P104
「笠原英彦氏(歴史学者、女系反対、復帰制度そのものには賛成)は、極めて博学の、女系論を採っていた歴史学者です。……ただし今は……微妙な言い回しをしています……」
「(笠原氏は)「将来はともかく、現在のところ歴史上に先例のない皇位継承資格の女系への拡大は見送るべきだろう」と言っていますが、当初は「先例がないことをやれ」と言っていたのに……疑問。」
「笠原氏は続いて「しかし憲法第2条の『世襲』が充足される限り、悪しき先例主義に陥ることなく、女系拡大についても検討すべきであろう」と言っています……略……これはつまり「悠仁親王殿下がおられなくなったような状況の時に絶対だめだと言えるのか」という議論です。……」
「……また笠原氏は「確かに男系で継承してきたことも伝統ではあるが、それ以前に、天皇との血筋の近さということの重要性が強調されるべきであろう」というかなり難しい話もしています……」
「……憲法に皇位は世襲とあり、その解釈である皇室典範の第一条にある通り皇統に属するに男系の男子で男系継承してきたことは伝統であるけれども、天皇の直系に遠いところでやっていいのか、という問題です。」

倉山……なにか笠原氏の発言、違った「解釈」してないか?

まだ続く……。

文責 東京都 サトル

5 件のコメント

    チコリ

    2023年3月4日

    そもそも話が難解、って繰り返して書いてるけど、一体何が難解なんだ?
    8行費やしたりしてるみたいだけど、
    わかりにくくしてるのはあなたでしょ!
    一度読んだだけでは、何が言いたいんだ全然かわからない。
    だけど理解してみようともう一度読み直して考えるエネルギーなんか、全然ない!
    読んだ時間返せっ!と言いたい。 

    たかがサトルさんのここの引用部分だけで、うんざりしてます、すみません。

    サトル

    2023年3月3日

    基礎医さん

    「死亡率があがる」に爆笑してしまいました。確かに「作法」ですよね。フランスになると「サービス」になるらしいですね(ブルデュー談 社会学の巨人ですが)。

    倉山が「滑稽」なのは、ちゃんと理解記述しておいて、「いや、これは難しいんだ……素直に読んではいけない!私の本がわかるなら、難しいとわかるハズ」と強弁する点かと。カルトらしいな(笑)と、改めて認識しました。裸の王さまの仕立て屋……とわたしが評するのもその点ですし、「脳内倉山ワールド」に信者を隔離、監禁する手口も「カルト」かと(笑)

    基礎医学研究者

    2023年3月3日

    サトルさん。補足ありがとうございました。まず、自分が理解した限り、令和の有識者会議の中身はイマイチですが(平成の有識者会議と比較して)、中味はこの「愛子天皇への道」サイトや高森先生が著書で解説してくれているように、意外にシンプルです。でも、倉山の思考は難解(変な意味で)というのは、今回の段階で理解できます。それは、特に笠原氏の意見の解釈に現れていると思いますが、自分の意図している意見とは異なり非常に都合が悪いため、なんとか曲解して自分の意見に持っていこうとするから、と自分は理解しております。
     サトルさんは、おそらくこれまでのやりとりで哲学にもある程度親しんでいそうなので書きますが、正直、西洋哲学のヘーゲルやハイデッカーの原典に無防備にいどむと、死亡率が上がると自分は思います。でも、彼らのワールド、もっというと哲学のお作法がわかった上で挑むと、実は彼らが想定している主題に対して、網からもれないようにいろいろ手当すると、あのような文章運びになることが、今はわかります。自分は、90年代に入ってからですが、それを栗本慎一郎、中村雄二郎そしてよしりん先生と共著もある竹田青嗣氏の著作で、学びました(といっても、理解不足のところは、もちりんあるのですけどね(;^_^A)。
     でも、倉山の難解さは、結局これとは、異なるのでしょうね?以上、失礼しました。

    サトル

    2023年3月3日

    基礎医さん

    倉山の「難しい」が、なにがどう難しいのか、さっぱりわからない、「難しい文」なんです。で、その難しさを理解するには、倉山皇室論を理解して初めて、わかる……と「途轍もなく難しいこと」言うんですから、難しい人です。

    コメントしてて、訳がわからなくなりました(笑)難しいが多くて。

    基礎医学研究者

    2023年3月2日

    (編集者からの割り込みコメント)まず、いきなりボケて申し訳ありませんが、まさかここで「俺は海賊王になる!by(笑)」がでてくるとは思わなかったので、おもしろかったですね。ただ、サトルさんいうように、今回の発想、間違いなく「俺さまは~」ですよね。岩井氏については、「朝日新聞系ですから~」という上から目線的な決めつけで書いていますし、笠原氏にいたっては、失礼ながら「皇室」に関しての学識は、明らかに倉山よりも上。その発言も、「男系で継承してきたことも伝統ではあるが・・・」という部分は気になり、私だったら「系図の見方によっては「男系」で継承されるとみれないこともなく、また特に近代は「男系的」な考えが強くなるという伝統ではあるが・・・」と言い換えます。でも、この文章の力点は自分の理解では明らかに後半で、「それ以前に、天皇との血筋の近さということの重要性が強調されるべきであろう」という見識は妥当だと思う次第です。しかし、絡んできますね、やはりこの人!?

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。