【論破祭り】倉山満氏からの質問への回答⑤(反論はほとんど出尽くしたような気もしますが…)!

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(編集者より)
倉山満のツイートに対してコメントが続々と寄せられています。元記事はこちらです。続いては、Dr.Uうさぎさんからの回答です。こだわりの記述が特徴的な気がしますが、果たしてどうでしょうか?では、どうぞ<(_ _)>

もう皆様のコメントによって、反論はほとんど出尽くしたようですが…一応、私も書いてみたので、投稿します。

🐇🐇🐇

倉山氏の三つの質問への回答

① ポイントは「男系男子制の維持」かそれとも「双系(いわゆる女系)の公認」か、ということにあり、この抽象的な質問は議論の本質と関係ない。
② ポイントは「男系男子制の維持」かそれとも「双系(いわゆる女系)の公認」か、ということにあり、この抽象的な質問は議論の本質と関係ない。
③ まず大前提として、皇室の皆様は政治への介入を避けなければならないという憲法上の制約から、その意思(大御心)を「直接的な形で」表明することはそもそも不可能であるということを断っておきたい。もしこの大前提を承知の上で倉山氏が「皇室の皆様が双系(いわゆる女系)の容認に対して肯定的である明確な証拠を示せ」と言っているのだとすれば、議論のやり方として非常に姑息であると言わざるを得ない。

 大御心の直接的な証拠は理論的に出すことは不可能である。ただし、皇室の皆様の発言などを「間接的証拠」として、それらから大御心を「推察(拝察)」することは可能である。(これは推察であり、人の心情を推し量ることである以上は、自然科学のように白か黒かと明確に判別することは本来不可能である。)

 さて、大御心を拝察するための「間接的証拠」としては、私(うさぎ)自身は個人的に、次の三つの皇室の皆様の発言に特に注目している。

・一つ目は、平成17年の上皇陛下の「お言葉」。これは女性・女系天皇は「伝統の一大転換」ではないかという記者の質問に対する答えで、陛下はこの文脈で、女性は皇室の伝統を見事に全うしている、とおっしゃっている。つまり「伝統の一大転換」を肯定された形となっている。
・二つ目は、平成21年の上皇后様のお言葉で、「サムライ・ジャパン」を例に出して、皇室は時代に応じて伝統の「型」を積極的に変えていく必要があるという考えを表明されている。これは結果として、「先例だから」の一言で男系に固執する男系固執派への強烈な批判となっている。
・三つ目は、今年の2月に今上陛下による、愛子様の今後についてのお話。その中で陛下は「愛子には…様々な経験を積み重ねながら視野を広げ…今後も…皇室の一員として一つ一つの務めを大切に果たしていってもらいたい…も皆様には…今後とも愛子を温かくみまもっていただければ幸いです」とおっしゃっている。これは一見して娘の今後の幸福を願う親の、優しいお言葉のように見える。しかし実際は、これは「男系か否か」が議論の大きな焦点となっているという「社会的コンテクスト」の中での発言である。

 以上の皇室の皆様の発言を総合的に勘案すると、皇室の皆様は「女性天皇・双系(いわゆる女系)公認」に対して相当に積極的でいらっしゃると拝察することが可能である。

文責 Dr.Uうさぎさん

3 件のコメント

    Dr.U うさぎ

    2023年3月29日

    🐇
     ストロング・ゲンロンが出せる技(サトルさん調べ)

       Aボタン 「論点霧散(ロンテンムサン)」
       Bボタン 「蘊蓄幻惑(ウンチクゲンワク)」
       Cボタン 「切取放言(キリトリホーゲン)」
       Dボタン 「突然勝誇(トツゼンカチホコ)」 

    サトル

    2023年3月29日

    私も基礎医さんにほぼ同じ感想です。
    倉山氏(久々に氏をつけてみた)は、論点が拡がり、また姑息な手法で論じ始める。
    倉山氏の「切り取った意見」からも、人物からも、議論に値するものがあるのに、目に余る誘導が多い。「何の為に議論しているのか?」を破壊するのは、それこそ「大御心」に反するのに。

    基礎医学研究者

    2023年3月28日

    (編集者からの割り込みコメント)興味深く読ませていただきました。いや、まず質問1,2に回答する必要なし!というのは、本来その通りなのですよね。自分の言い方でいくと、これはほぼ「逆ギレ」ということで終了かと。問題は質問3で、直接というのは理論的には無理なはずなのに、あえてそれを持ち出すところに「勝つためだけの討論」をするところの虚しさを、自分は感じますね。しかし、それに正面からDr.Uさんが回答されたことに、建設的なものを感じました。結局、議論というものは、どちらの考えに立つのであれ一歩進めるための努力がなければ”何も残らない(自己満足感を除く)”と思うので、これは倉山というよりも、”皇位継承問題”をまじめに考えている人に是非伝わってほしい回答、と自分は思った次第です。

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