【連載】倉山満の新著「決定版 皇室論」を斬る! (その25)

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(編集者より)
前回より、第二章の補講が始まりましたが、この調子だとしばらく続きそうな流れですかね( ̄▽ ̄;)。実際、「ダンケー」の方々、きちんと読めているのだろうか(これっ、素朴な疑問)?しかし、サトルさんは、果敢に挑みます(`・ω・´)ゞ。では、どうぞ(_ _)>

○福田康夫(内閣官房長官、男女共同参画担当大臣)
「皇室典範一条が定める「皇統」とは、天皇に連なる血統のことであり、男系及び女系の両方の系統を含むものと考えるということです。」
○島聡「それから、福田国務大臣に、憲法を改正しなくても皇室典範の改正はできますねとお聞きしたところ、大丈夫ですとおっしゃったわけでありますが、これを確認します。……」

「……いわゆる、かつての加藤紘一官房長官の時代にこういう答弁をしています……」
「憲法第二条は、皇統に属する男系の男子が皇位を継承するという伝統を背景として制定されたものなので、二条は皇位継承者を男系の男子に限るという制度を許容していると考える。……」
「……これは、憲法違反じゃないかということに対してどうかということについての答弁ですから、そのままでいいと思うのですが、世襲は伝統である、伝統というのは男系男子の継承である、憲法上の世襲には男系男子の継承が読み込まれているということであるという解釈をしている学者その他もたくさんございます。……」
「……だから、本当にやるなら憲法二条の改正が必要という意見もありますし、素直に加藤さんの答弁を見ますと、どうもそのように読めないこともない。だから、福田大臣が憲法の規定の範囲内で変更できるだろうとおっしゃったということは、今までのいわゆる憲法解釈が変わったというふうにとらえていいわけでしょうか。」

○福田康夫「憲法第二条ですね。これは、皇位を世襲であることのみを定めて、それ以外の皇位継承にかかわる事柄については、すべて法律である皇室典範に譲っているところである。……
「……女性の天皇を可能にするために憲法を改正する必要はないということは、これは前に申し上げたと思うのです。」
「ただいま御指摘の加藤内閣官房長官の答弁、皇室典範において皇位継承者を男系の男子に限っていることが、法のもとの平等を保障した憲法十四条との関係で問題が生じるものではないということを加藤官房長官の答弁では述べているものでこざいまして、……」
「『……皇位継承者を男系男子に限ることが憲法上の要請である旨を加藤官房長官がお答えしたものではない』(注……『』サトル)ということですね。……」
「……加藤官房長官は憲法上の要請である旨をお答えしたものではないということで私は承知をいたしております。」
(第151回国会 衆議院 内閣の委員会 第16号『平成13年6月8日』)

(因みに、平成17年に高森師範が有識者ヒアリング参加、内閣決議寸前までに至るところは、倉持師範の「クソスバ」に詳しく。またこの福田康夫の次の官房長官が安倍晋三である)。

倉山は……

「福田官房長官(当時)は憲法第二条で定められた「皇位の世襲」は男系及び女系の両方の系統を含むものと考える、と解釈改憲し、憲法を変えなくても単なる法律である皇室典範を変えれば女系天皇は容認できる、とした。」
「強弁しているが、解釈改憲であるのは間違いない。」

だからね、倉山クン。

確かに「回りくどい表現……言い回しの福田官房長官の答弁」だけどね、ちゃんと答えてると思いますよ?

『憲法第二条は皇位は世襲であることのみを定めて……』って。

なのに「解釈改憲」だとキミは言ったら、リンダ困っちゃう……じゃなく福田困っちゃう……だと思うよ(笑)

憲法第二条
「皇位は世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。」

読みもしないで、デタラメを強弁してるのはキミ。
正直に言ってごらん。

「憲法読んだことないでしょ?」

今日はここまでで、ございます。m(_ _)m

文責 東京都 サトル

3 件のコメント

    サトル

    2023年3月28日

    基礎医さん
    私も福田親子(敢えて(笑))には、よい感情は持ち合わせてはいないのですが、
    あの「尊大な、福田康夫の言い方」を思い出すと、もし倉山が面と向かって上記のこと言われたら、とっても屈辱的な気分になるだろうなぁ……と、あくまで脳内再生すると、「一抹の同情心」が初めて湧いてきます。もう2度と無いけど(笑)

    京都のSさん
    もう、私にしてみると、「全裸の倉山」が「どうだぁ……この服(証明にもならない理屈……透明)を見よ!参ったかぁ~!」とイキッてるようで……毎回。
    いやお前(相変わらず)全裸やん……みたいに思ってます。

    また、もっと選ぶとこあるだろうに、致命的な資料持ち出す。……まあ、これは、「致命的だと解ってるからこそ、強弁しとかなければ……」なんだと思いますけど。
    「浮気」は出来ないタイプかな。自分からペラペラ喋って墓穴掘るタイプ。

    あ、その前にモテないか。

    京都のS(サタンのSじゃねーし)

    2023年3月28日

     サトル様、毎度お疲れ様です。
    (出張論破)
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「福田官房長官(当時)は憲法第二条で定められた『皇位の世襲』は男系及び女系の両方の系統を含むものと考えると解釈改憲し…」
    尊皇派「おい自称憲政史家!お前は文字を追うことすら出来んのか?憲法には『世襲=男系』とは一言も書いてないぞ?」
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「憲法を変えなくても単なる法律である皇室典範を変えれば女系天皇は容認できるとした」
    尊皇派「当たり前だ!憲法二条は下位法である典範に従えとしか言ってないんだよ?!だったら典範改正で済むじゃねーか!」
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「強弁しているが、解釈改憲であるのは間違いない」
    尊皇派「お前の脳が勝手に明治憲法をデフォルト化してるだけだろ?そういう男系脳どもが典範を憲法レベルに格上げしてきたから『解釈改憲だ!』などという妄想に取り付かれるんだよ!?…確か明治憲法を過大評価してたのは自称憲法学者の山羊屁出次と溶田常安だったよな?百痴にしろ山羊にしろ溶田にしろ貴様にしろ、憲法を研究してても日本国憲法は読まねぇんだな?」

    基礎医学研究者

    2023年3月28日

    (編集者からの割り込みコメント)いや、なんかもう明らかになっていることだと思うのですが、倉山の場合「まず、男系というものがあって~」ということが大前提なので、このように曲解するわけですよね。ここまでいくと、悪意を感じますかね。自分は(# ゚Д゚)。それに較べると、自分は福田氏には政治家としてよいイメージを思っておりませんが、この答弁は非常に妥当ですね。やはり、奈良道場の前説でも自分言わせてもらいましたが、「そんなに自信あるのならば、国会で意見出してもらいたいですね(長島昭久とかに質問してもらってはどうでしょう)。ある意味、見物です( ̄ー ̄)ニヤリ

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