【連載】倉山満の新著「決定版 皇室論」を斬る! (その24)

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(編集者より)
今回、サトルさんがしっかり導入してくれているので、このままいきます(`・ω・´)ゞでは、どうぞ(_ _)>

その22にて、第二章は終わったのですが、「補講」がありまして。本人曰く「より深く専門的な議論を知りたい方のために(P7にて)」……という「いわくつき」になっています。

小泉純一郎や安倍晋三の経歴と共に、何を思ったか、「国民民主党」の「大塚耕平参議院議員」と安倍総理(当時)の平成三十一年三月二十日の参議院財政金融委員会での質問答弁載せる。

自ら「背水の陣」にしてしまう倉山。

聞くところによると、当事者でありながら、最近ホイホイ、くららチャンネルに出演、倉山が掘ってあった墓穴に、率先して落ちる大塚耕平。

間抜けですね。

一応、倉山的には「文字起こし」を意識したらしくヾ(゚д゚;)、「内閣総理大臣(安倍晋三君)」「大塚耕平君」と記載。かえって「動かぬ証拠」になるという……。

では、遠慮なく抜粋を。(注……『』表記はサトル追加)

P129
○大塚耕平君「……GHQの指示に基づいて皇籍離脱をされた宮家や皇族がこれだけいらっしゃるということについて、『これを是認する』お立場でしょうか。」
○内閣総理大臣(安倍晋三君)「是認というのは、皇籍を離脱された方々が、言わば『皇籍を離脱したということについて、それを認めるか』どうかということ、というご質問でございますか。」
○大塚耕平君「いや、私がお伺いしたいのは、総理は戦後政治の総決算ということを何度も……中略……同様に、このGHQの指示に基づいて十一宮家と二十六人の皇族の方が皇籍離脱をしたという、これを『このままにしておいて』本当に戦後政治の総決算が出来るというふうにお考えですかという質問をさせていただいております。」
○内閣総理大臣(安倍晋三君)「皇籍を離脱された方々はもう既に、これは七十年前の出来事で、七十年以上前の出来事でございますから、『今は言わば民間人としての生活を営んでおられるというふうに承知』をしているわけでございます。……」
「……それを『私自身がまたそのGHQの決定を『覆すということは全く考えていない』わけでございます。」
「他方、恐らく『皇位の継承との関係で』御質問されているんだろうと、こう思うわけでございますが、同時に、この安定的な皇位の継承を維持することは、……略……男系継承が古来例外なく……(以下定型分の為割愛)」。

さてお待ちかね?の倉山読解力コーナー。

「この質疑に関して「安倍首相が旧宮家の皇族復帰に否定的な見解を示した」と報じられるので、……」
「……それは違う。「私が言ったのは「旧宮家全部の復帰はない」ということだ」とも伝えられる。(「産経新聞平成三十一年四月一日。インターネット版で確認」)。

珍しく「引用元……を出してるけど、『それは……のそれって何』なのかな?

誤解を招くのは、キミだね。

「大塚議員が「総理からは、戦後政治の総決算という決意の割には、それに適合するような御答弁をいただけていないような気がいたしております」との文脈の質問である以上、仮に真意が「全部の復帰はない」だとしたら、相当に誤解を招く表現だったのは間違いない。」

あのね、倉山クン。

大塚クンはね、「GHQの命令下で宮家がなくなったのを、そのままで……」って質問なんだよね。ここまでいい?

でね、晋三ちゃんは、大塚クンの「『何に対して是認』か」を、しつこく聞き直したでしょ?

それでね、
「七十年以上経ってるから、もう『旧』じゃなくて『その後生まれてる人は、ただの民間人=国民』」って言ってるのね。

さらに晋三ちゃんは、
「恐らく「皇位の継承との関係で」」とも言ってるよね?

だから定型文で逃げて、知らん顔なのね。

晋三ちゃんはね、(復帰案は)「憲法十四条違反」だから

って言ってるの。珍しく正直に。

でね、大塚クンは「占領下にGHQが決めた皇籍降下は無効じゃないか?」って言ってるんだね。

でね、晋三ちゃんは、GHQの……とこは避けたように聞こえたんだね、倉山クンは。

でもね、「覆すことは全く考えてない」と明言してるし、「恐らく皇位継承の……」とも言ってるからね、晋三ちゃんは、「文脈から」大塚クンの「本当に聞きたいこと」は、ちゃんと把握してると思うよ。

ん?違うって。聞きわけのない子だね。

あとね、先に言っておくけど、「全部の復帰はない」が真意ならってのも正解。でもね、間違えないでね。「全部の」だから、「一部はあり!」は違うのね。え?違う?そんなハズはない?

「集合」とか「空集合」って習った?ん?見たことはある?

それは「全員集合!」だね。

ううん。いいんだよ、混乱してるんだね。
あとね、「誤解を招く表現」ってやつね。
誤解を招く……って印象操作(される人も、いないと思うんだけどね)してるのは、倉山クンなのよ。

そのまんま……だと思うよ。

普通に「GHQの決定を覆す気はない(GHQの決定かどうかは、ちゃんと調べようね、倉山クン)」「復帰する(対象の)人はいない」って言ってるの。

『復帰=取得』ではないからね

どうして、そんなことがわからないのかな?

おしまい。
でも、倉山皇室論はつづく。

文責 東京都 サトル

3 件のコメント

    殉教@中立派

    2023年3月26日

    (SPAの過去号より補足)
     倉山は、第二次安倍政権発足直後は「積極的賛成派」。のちに、経済政策がぶれている事に失望し、消極的賛成派→消極的反対派に転じている。
     また菅義葦政権でも、自分に都合のいい政策(皇室関係)を見つけたら、ご都合主義的に評価し「静謐な議論で!」と繰り返す。

     「人間の評価に100点も0点も無い。評価すべき事、出来ない事は是々非々で」という部分は、小林先生にやや似ているが。倉山は、「常識の杭」が歪んでいる(皇室の弥栄を考えていない)分、恣意性が強い。

    サトル

    2023年3月26日

    基礎医さん

    もう既に(予想通り)、子供じみた反応をさらしている倉山ですが、先回りして、子供対応してみました。

    そのうち「誰か先生(編集部?)に言いつけにいくか」、それもダメなら、「親(この場合親会社?)」にでも言いつけに行くのかな……と。

    それでも、だめ……となったら、両手両足バタバタさせて全力で泣くのかなぁ……と思っています。

    しかし、安倍も「子供のような嘘つき」ですよね。「全部の」と「全部での」と余白を残してるあたり。
    「それは違う」と言ったそばから、誤魔化してますから。ちゃんと「保険かけてやがる……」と思ってます。
    言い逃れできるように。

    まあ高市早苗も、「捏造」の意味を誤魔化してるから、先例(達)に倣ってるんですかね。

    基礎医学研究者

    2023年3月26日

    (編者からの割り込みコメント)前回の怒りのコメントから、今回は一転して「わかる、倉山くん!」みたいな子供を諭す言い方はいいですね~(反って、怒りのボルテージを増幅しているような気もしますが( ̄▽ ̄;)。でも、実際この補講のところ、素直に読めば安倍元首相の大塚議員の答弁に対する回答は明白で、これに「ただし…」というのは、ほとんどいいがかりで、為にする放言ですよね。この14条の話は、国会で「皇位継承問題」が議論になったときに、確実に重要なポイントになってくるので、しつこいくらい取り上げたほうが良い!と、改めて思った次第です。

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