愛子天皇論第12回感想:12.プライドの薄皮を破って欲しい(殉教@中立派さん)

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(第12話の感想です)
側室制度は
「2000年もの時効原理」
「歴史学的資料の裏付けあり」
「50代の男系継承を支えた、実利的意義」
の3拍子が揃っていますが。

それでも、大正・昭和の2代天皇によって(民間の妾制度よりも先に)廃止され、国民達もそれを受け入れました。
次代の皇室には、そうした刷新が必要であり、それがゾンビでも官僚主義でもない、生きた伝統である・・・との指摘に納得します。

男系派といえども「現代の価値観」には抗えない。
先例の中にあるエートスを残し、現代の価値観にあった形にしないと、憲法の要請(天皇は統合された国民の象徴、総意に基づく地位)にも応えられません。

(初めて知りましたが)皇室による養蚕・稲作自体の歴史は浅いですが・・・「民のかまどはにぎわっているか」「誡太子書(米を作る農民の苦労を知れ)」のエートスを、現代に引き継ぐ儀式として「新しい伝統」になっていると思います。

最終ページの先例破りは笑撃的でしたが。
同時に「ごーまんかますのは、やっぱりよしりん先生がいいなあ。いつも通りの展開の方が、安心できるのに・・」という、違和感も感じてしまいました。
皮肉ですが、男系派の気持ちがちょびっと分かります。

男系派は「女性の天皇は『いつも通りの天皇』とは違うので、違和感がある。
もし愛子天皇が即位した場合、この違和感が24時間365日持続するので、不快である。
よって女性天皇反対!」
という考えなのでしょう。
皇室の弥栄<私心&面子という理由だとは思いますが。

その一方で「違和感から脱出する鍵」も、沢山あります。
「男系維持は(物理的に)無理になったという現実」
「上皇陛下の願いを叶えたいという敬愛心」
「次世代に、より安定的な制度を残そうという責任感」
「皇族方に感謝し、彼らへの重圧を軽減したいという惻隠の情」
「愛子さまの即位が、閉塞ニッポンの突破口になるという期待感」
などなど。

「先例破り」を見た場合、どこかで違和感がつきまとうもの。
男野系子らも、自力で「違和感を破る鍵」を見つけ、プライドの薄皮を破って欲しいと思いました。

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