(第13話の感想です)
読者に「玉ねぎ子」と呼ばれた、あのキャラの本名が発覚。
読者とのコール&レスポンスと、人物風刺を両立させた、絶妙のネーミングだと思います。
「理論や憲法を踏みにじってリアルが勝つ。」
コロナ・お注射騒動のときは本当にそうでしたが。
こちらは「時間と共に真実が明らかになっていく」問題であり、皇位継承問題は「時間と共に、皇室の未来がすり減っていく」問題という違いがあります。
何にせよ、そんなリアルより「地に足のついた理想」「不都合な真実にも向き合うリアル」が望ましいです。
宮内庁との会談を、ここまで詳細に描いたのは初めてかと思います。
ただ小林先生は、自分が「権威」であることを自覚し、それを公にどう活かすかを考えるタイプなので・・その事実を「錦の御旗」にしないのは、確かに先生らしいです。
それ以上に「んな大御心なんてどうでもいい、人格じゃなくて血の器だ」という男系派に憤りを覚えましたが。
最終ページの「そんな先例は無い!」の描写は、何て素直なんだ!と、思わず膝を打ってしまいました。
ストロング学者の暴言「(復帰案は)吉例では無いが、先例があるので実行せよ。でも女系継承の先例は無い!」よりも、誠実さを感じてしまいます。
ただ、己の矛盾に気づかない「無知ゆえの誠実さ」でもあります。
一般庶民と違い、生半可な知識がある分「マウント欲>誠実さ」になっているという皮肉。
生半可な知識人、全員に読んで欲しい章です。