「男系派の緩やかな変化を後押ししよう!」に呼応して①

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昨日、当サイトにおいて産経新聞の記事を示しましたが、それに対して意見・コメントを送られた方がいらっしゃいますので、以下に紹介します。

題:Webサイト配信記事への意見投稿(5/5変容する欧州王室「時代への呼応」 日本の皇室は)

本文:
平素、貴紙におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたび、下記記事を大変興味深く拝読いたしました。
「変容する欧州王室「時代への呼応」 日本の皇室は」(5月5日)
https://www.sankei.com/article/20230505-OPDIRR5ZPNNWDHQQ6DA6PKRQLE/

英国王室は、国民との接し方や王位継承のあり方など、その先進性は皇室にとっても大いに参考とすべき存在です。2013年に、性別を問わない直系長子優先継承に制度を改めていますが、多賀幹子氏によれば、これは雅子皇太子妃殿下(当時)のご苦難のご様子を見たエリザベス女王の英断によるものだということです。
https://president.jp/articles/-/54066?page=2

本日の戴冠式に合わせて、皇室の今後のあり方に国民の関心を惹きつけようとする貴記事は、非常に有意義なものであると感じました。ただ、「皇族数の確保という喫緊の課題」と、論点をすり替える態度は不誠実です。「安定的な皇位継承」こそが「先延ばしすることのできない重要な課題」です。

一昨年の有識者会議は、この重要な課題に対する責任を投げ出しました。その結論を唯々諾々と受け入れているようでは、貴紙は「権力のイヌ」で、皇室のご意向に背く「逆賊」であるといわれても仕方ありません。このまま安定的な皇位継承のための制度改正が実現しないまま皇室が途絶えたら、貴紙の罪は慰安婦問題を世界に広めた朝日新聞よりも重いものとなります。朝日新聞は、20年経ってようやく自らの罪を認め謝罪しましたが、貴紙はどうしますか?ここが貴紙の未来への分岐点です。よくお考えください。

君塚氏、河西氏なら、「安定的な皇位継承」に向けた提言もしてくれるはずです。
次はぜひその意見を載せてください。

上皇陛下は、小泉・有識者会議直後のお誕生日記者会見で、「(女性・女系は)伝統の一大転換」という記者の質問に対し、「国民と苦楽を共にするのが皇室の伝統」と述べられました。「国民と苦楽をともに」の精神は、天皇陛下や愛子さま、皇室の方々に受け継がれています。秋篠宮さまは皇太子(皇太弟)の称号を辞退され、宮家=傍系として天皇陛下を支えられるお立場を選択されました。男系継承でなくなっても、皇室は続いていくし、皇室の大切な伝統も続いていきます。

せっかく皇室に関する記事をよく出してくださる貴紙が、皇室の方々のお気持ちに寄り添い、本当の意味で尊皇心を持ってくださることを期待しつつ、今後のご活躍をお祈り申し上げます。

静岡県在住の一読者・L.K

3 件のコメント

    ダダ

    2023年5月7日

    産経新聞も、令和・有識者会議報告書を重視しているのでしょうか。

    平成・有識者会議報告書では、皇位継承資格を長子優先とする結論が出て、女性天皇誕生に向けた皇室典範の改正に取り掛かるはずでした。

    それを潰したのは安倍晋三ですが、その経緯を記録した行政文書が存在しないのは「政治の力」が働いたとしか考えられません。
    それなのに、令和・有識者会議報告書が、平成・有識者会議報告書を上書きしているとか吹聴している逆賊がいるわけで、産経新聞がここに踏み込めるかを注視したいと思います。

    L.K

    2023年5月7日

    基礎医さん
    お忙しい中、サイトにご掲載いただき誠にありがとうございました!

    論点ずらしが気になり、少し厳しめの書き方をしてしまいましたが、
    君塚氏、河西氏といった女性・女系天皇に理解のある識者の話を載せて、
    国民的議論を呼びかけていたのはよかったです。
    今後に期待していきましょう。

    基礎医学研究者

    2023年5月7日

    (編集者からの割り込みコメント)自分は、意見・コメントを書いたときに、「皇族の数の確保」の部分にはふれなかったのですが、おっしゃることは、L.Kさんの言われる通りです。この部分が喫緊の課題となってしまうと、「皇位継承問題」の本質が見えにくくなってしまい、女性皇族は皇室は離れないけど皇位継承権はない、とか皇族の数の確保ならば「旧宮家系」の復帰、みたいな変な話をすぐ言い出す人達がでてくるので、本来ならばやめてほしい、ということかと思います。ただ、それでも今回の記事は良い点も多かったので、記事を書かれた記者さまも読者の意見とともに、認識がより「皇位の安定継承」に向かっていくことを、自分は今後期待したい!と、思う次第でございます。

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