(産経新聞への意見・コメント)続いては、3人目です。
5/6 朝刊18面に関する意見・コメント
産経新聞さま
5月6日の朝刊18面の緒方 優子記者署名の一連の記事「変容する欧州王室「時代への呼応」 日本の皇室は」を読ませていただきました。まず、私見では、産経新聞さまの「皇室」に関する記事は失礼ながら、ときにバランスの悪い記事が散見されることがありますが、緒方記者の記事は、これまでも「皇室」により沿った記事をまあまあ客観的な立場から発信されており、好感を持っておりました。今回は、日本の「皇室」の課題に焦点を当てた、一歩先に進めた記事であると、率直に思いました。
さて緒方記者の意図とは異なるかもしれませんが、導入として「秋篠宮ご夫妻 英国ご到着」の記事を書かれているのは、私には示唆的でした。といいますのは、秋篠宮ご夫妻が英国でお役目を果たされているのは良く伝わってくるのですが、今回参加されるのが愛子さまではなく秋篠宮ご夫妻というのは、やはり「皇太子不在」という状況を浮き彫りにしている、と思われるからであります(これは、「皇室」の方々の責任ではありません)。
続いて、「欧州王室はスリム化/SNS」についてですが、「欧州の王室では、メンバーの絞り込みや情報発信「強化」」など時代に応じた「変容」が加速し、時代に応じたあり方が求められているのは日本の皇室も同様であり、国内の議論の必要性がある」という記事のとらえかたは、現在の「皇室」、特に「皇位継承問題」における“今そこにある危機”を正確に示していると、思います。
さらに、特に君塚氏が言われる「公務を担う者を明確にし、『誰が何をしているか』を見える化することで、国民の支持を得るねらいもある」および「王室が今後も必要とされ続けていくためには、若い世代の関心を高めなければという危機感がある」というのは、日本の皇室に対しても通底する、“適格な指摘”である、と思いました。すなわち、前半部分については、やはり「君臣の別」の線引きは必要であると解釈され、後半部分は「皇室の存続」は国民(の支持)とともにある、と記事の文脈から私には解釈されました。
そうであるのならば、SNS活用は河合氏のいわれる、「皇室」の現状を(宮内庁より)発信するという役割はもちろん重要だとは思いますが、むしろ期待されるのは「メディアリテラシー」を発揮し、皇室継承について建設的でないバッシングのような情報に対しては、(宮内庁が)より積極的に対抗されることが、「皇位継承問題」の解決を促進するのではないか?と思われます(なお、私は「皇族」の方自身のSNS発信には、あまり賛成ではありません。それは、宮内庁が前面で責任を負うべき、と考えます)。
最後に、今回は、「皇位継承」問題の議論につながる、Qualityの高い記事を発信されたと思います。産経新聞さまは、本日の紙面で、第6面のオピニオンにおいても「皇室ウィークリー」という、天皇家だけではなく秋篠宮家にも敬愛を感じられるような記事を発信できるわけですから、僭越ながら、「皇室の弥栄」につながるような視点の記事をまず念頭に置いていただき、是非「皇位継承議論」について記事を掲載されることを望みます。産経新聞さまにおいても、そのような論調の記事を期待する者は数多くいる、と私は読者として信じるものです。
大阪府在住の一読者・基礎医学研究者
2 件のコメント
基礎医学研究者
2023年5月10日
>ダダさん
コメント、ありがとうございました。いや、まったくその通りで、愛子さまが立太子されていないのが、無念です。それで、なるほど~。確かに、海外メディアが愛子さまの立場をどう説明されているのかは、興味深いですね(天皇のお子様なので、皇位継承権がないことは変だ!という報道になりそうな気が(;^_^A)。
それと、SNSについては自分もダダさんと同意見で、宮内庁には皇族の方をお守りする気概をみせてほしい、と思う次第です。
ダダ
2023年5月9日
チャールズ国王の戴冠式は、立太子の礼が済んでいれば愛子さまが参列していたかも知れないんですよね。
愛子さまの立場について、海外でどう説明されているのか気になりました。
SNSは私も宮内庁が発信するべきだと思います。
秋篠宮殿下が仰るように、全てのデマに反論することは難しいと思いますが、宮内庁職員は匿名で取材を受けることは無い等を明言することで、週刊誌記事の信憑性が低いことを示唆できればいいんですけど。。