愛子天皇論第15回感想:11.珍しい挑戦(殉教@中立派さん)

Post's thumbnail

(第15話感想です)

ストーリー序盤に出てきた「門地による差別」の復習からスタート。
大事な事なので何回も言うべきテーマですが。「八木と週刊誌事件」「門地差別を好む大衆」「皇族方の精神疾患」など、具体的な話題も示されています。

国民がここ(憲法と皇室のあり方)を理解できなけば、上皇陛下のお言葉のひとつ「天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求める」事には応えられません。
カレーさんの生放送時の発言「(天皇という身分を)やっていただいているという感謝。ここは、学校教育で教えるべき」に同意します。
現在の皇族バッシングの背景やその抑止策については、考えるべきことが多いなあと、改めて感じました。

第2部の始まりは、小林先生流の「温故知新=今までの得意技+新しい挑戦」が際立っていました。

お得意の風刺
「目の焦点が合っていない八木」
「毎週の憲法審査会は、サルのやる事→サルになってシンバルを叩く政治家」
などのギャグが炸裂。
男野系子の顔芸が無く、全体的に真面目な雰囲気の回なので、特に目立った描写でしょう。

新しい挑戦としてはP64の下コマ。
「現在の今上陛下には、上皇陛下ほどには尊王心が沸かない」
と(過去ブログで)語っていた小林先生。
その先生が、今上陛下のお顔を、ここまで凛々しく描いたのは、これが初めてかなと思いました。
小林先生の内心の変化、あるべき天皇と公民の姿など、複合的な感想を抱くコマでした。

そして待望の新キャラが「男装の麗人」なのも、珍しい挑戦です。
しかも、ロジックにも強そうで、今までを遥かに凌ぐ強敵の予感がビンビンです。

ここでの「宮澤ロボット天皇論」は、小林先生の過去作でも説明がありましたが。
まだあの頃は「地下鉄の落書き掃除」が終わっていなかったので、一般に浸透しなかったのが残念です。
ですが、愛子天皇論第一部+論破祭りによる「掃除」が済んだ今なら、浸透のチャンスがあります。

この強敵に立ち向かうスリル。
そして「国民ひとりひとりの詔承必謹」が実現するかどうか、憲法の重要性が伝わるかどうかの分水嶺。
漫画・リアルの両面から、大いに注目しています。

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。