【本日の愛子さま2】⑨おぼろ月夜の思い出

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もしもピアノが弾けたなら愛子さまの歌に合わせて伴奏したいみなさん。
私、楽器はまったくダメであります。カスタネットくらいでありましょうか。
歌も下手の横好きでありまして、人前で披露などできるわけもありません。
私の母は歌がうまかったです。
地方ののど自慢大会で優勝したりもしておりました。
そんな母が脳梗塞で倒れ、病院でリハビリをするようになりました。
私が仕事を終えて駆けつけるとベッドの上で鼻唄を歌っておりました。おぼろ月夜でした。
「今日はおぼろ月夜を練習したよ。」
そう言ってずっとベッドの上でおぼろ月夜を歌っておりました。
母はてんかんを起こすようになり、脳梗塞を再発し、リハビリの甲斐もなく介護病棟に移されました。
痰の吸引をされて苦しむ母が私に
「もういいよ。おうちに帰ろう。」
と言った一言が十年以上過ぎても忘れられません。
丁度今の時期でありました。

私、おぼろ月夜を口ずさもうとすると嗚咽が込み上げるのです。
とても懐かしく柔らかい歌詞とメロディの素敵な歌なのでありますが。

歌が上手かった母の最後に私が聞いた歌はおぼろ月夜でした。
叶うならば、また聞きたいのであります。
おっとセンチ過ぎました。

ではまた明日。

1 件のコメント

    mantokun

    2023年5月26日

    お母様の思い出話、涙が出ました。着色が進む愛子様の絵も本当に美しいです。いつもありがとうございます。

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