それぞれの天皇観、神奈川のY一家編

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私事になりますが、ふと天皇論を考え、自分の人生、半分程過ぎたなと思った際に、家族の主義思想から天皇観をみつめてみました。

私の家族は面白い事に、主義思想がバラバラでございます。

母は中華の世界で生き、中華の覇道思想で、個人主義、自分・家族中心の世界で生きています。他人を信用しない傾向です。

父は学生運動時は革命を目指し、理想主義で、弱者を救う平等な世界を信じていましたが、現在は左でもなく右でもない隠者のようにやや冷めた目で世の中を観ています。ニヒリズムまたは隠遁主義かもしれません。

一方私は両親の影響を受けるも、まだまだ世の中や人は捨てたもんじゃないと思い、覇道主義に行きつつある今を、最後は王道・理想主義が勝つと考え行動を心がけしてます。

なので家族間の天皇観もバラバラです。

覇道主義の母から観た天皇制は、中華の皇帝と同じく、
こちらにメリットや利用価値があれば大事にするが、
自分の障害になるのなら、排他的に考え、
正直、自分と家族が幸せなら上が誰だろうと関係なく、
関心がないとの考えで、

理想主義の父は、国家が天皇制でまとまって日本が出来ている
のは分かっている、だが皆平等を考えるのなら天皇家は大衆が
持っている権利がない、法の下では不平等ではないか?
個人が天皇制をヤダと拒否する権利がない扱いは現代の価値観
からしたらおかしいではないか?
陛下が止めたいと言ったら止めるべきではないか?
天皇制は家長制度の延長線ではないか?
という思考です。

その中で、私は天皇制は歴代の天皇達が
男系・女系問わず継承し、天皇自身も
民の平穏と国家安泰の為に無私なく
務めて下さっているのだから、民の私達が
皇室を大事にしないでどうする!?

の思いを学び、青年から壮年になり、
いつか父と母と同じ問いに心を込めて答えられるようにしたいと改めて思いました。

文責 神奈川県 神奈川のY

4 件のコメント

    ねこまる

    2023年5月29日

    自分の家族も天皇観がバラバラです。
    自分は愛子さまが生まれてから、直系長子継承に変更されると信じてますし、夫は「どちらでも良いけど、まだ悠仁がいるからねぇ」、息子は「やはり天皇は男」、娘は「自由が無くて可哀想、天皇は無くても良いのでは?」です。
    いや〜バラバラ。でも、家族だから同じでなければならない、とかの全体主義よりマシですね。
    国体がいてこその日本。象徴に性別は関係無い。だからこそ国民は感謝するべき。
    と常々に主張してます。

    基礎医学研究者

    2023年5月28日

    (編集者からの割り込みコメント)興味深く読ませていただきました。「親は子に似る」、とよくいいますが、神奈川のYさんの家族のご家族の天皇観を継承されたわけではないようですね。自分、この差異は、思考するときに「起点」をどこにおくのか?ということかと思いました。お父さまは広く”人権”というところに起点をおき、お母さまは「家族」という身近なところにそれがあり、Yさんは「大御心」という日本の歴史に起点がある、そのように思った次第です。

    ふぇい

    2023年5月28日

    神奈川のYさん投稿ありがとうございます。
    いろいろな想いが詰まったブログですね。

    京都のS

    2023年5月28日

     非常に興味深い論考です。理想主義(平等を理想とする観点から天皇が拒否したら天皇制は廃止すべきという井上達夫的リベラリズム?)の父と現実主義(中露みたいな覇権国家の国内で自分や家族を守ることにしか興味が無いから天皇など関係ない)の母、そして2人のハイブリッドのはずのYさんはどちらとも異なり、理想と現実との間で平衡を取る真正保守(皇室という伝統を保守することが日本の生きる道)みたいな境地にいるという気がします。

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